クラスまるごと異世界転移

八神

文字の大きさ
上 下
556 / 556
余談

おまけ 7

しおりを挟む
「まあそんな事はさておき。ゲームやろーぜ」

「おっしゃ。なにやるんだ?」

「つってもあの夢のゲームがねーから格ゲーかスポーツゲームぐらいしかねーか」


俺が話題を変えてテレビ下の戸棚から据え置きのゲーム機を取り出しながら言うと、柴田がやる気になって尋ねて藤原はあの世界の事を思い出しながら言う。


「…コレもあるぞ」

「あ。携帯ゲームもあるんだ」

「あ、コレ一回やってみたかったヤツ!やって良い?」


テレビへのセッティングは柴田と藤原に任せ、俺が戸棚の中から携帯ゲーム機とカセットが入ってる箱をテーブルの上に置くと清水と佐藤が反応した。


「おう。勝手にデータを上書きしてもいいぜ」

「ホント?」

「やった!」

「海、オッケーだぜ」

「よしやるか」


清水と佐藤にそう告げると藤原が準備完了を報告するので俺はコントローラーを取る。


「海原、アミの部屋に入っても良い?」

「おう」

「じゃあ行こうか」

「うむ!」

「あ、じゃあ私達も…」


住吉の確認に俺が了承すると斉藤と深山も立ち上がり…


佐藤や清水、高木もついて行って女子達はみんな永江の部屋を見に行った。


「…どこの部屋も間取りは変わんねーのにな」

「でも一人で済む分には広くねーか?」

「…確かに」


俺が藤原と格ゲーをしながら言うと柴田が確認するように聞き、藤原も賛同する。


「広い方がありがたいだろ?」

「まあそりゃそうだけど…」

「狭いと色々不都合があるけど広けりゃ掃除が大変以外にねーもんな…くっ…!」


俺の問いに柴田は微妙な顔で呟き、藤原は俺に同意するように呟きながら苦戦するかのようにコントローラーを操作した。


「…おっと、今からでも飯の準備しとくか。お前ら夕飯食ってく?」

「お、マジ?食う」

「食べる食べる!」


時間を見るとそろそろ夕方の5時になりそうなので、俺が柴田にコントローラーを渡して確認すると二人とも嬉しそうに賛成する。


「…女子達にも聞いて来るか」


俺は一応隣の部屋に行って女子達に確認するとみんなオッケーと言うので兵を召喚して夕飯の準備をさせる事に。


「…あれ?お前の兵、なんかいつもと違うくね?」

「…ホントだ。後ろ姿がなんかいつもと違うな」

「ああ…なんか出せる兵の数が減った分性別や身長とかが変えれるようになった」

「「マジで!?」」


藤原がキッチンの所で作業してる三体の兵を見ながら不思議そうに聞くと柴田もよく見るように賛同するので、俺が説明すると二人とも画面から目を離して驚く。


「それって、見た目も変えられんの?」

「ある程度はな」

「じゃあ女優そっくりにも出来たり?」


柴田の問いに俺がこの数日で確認した事を話すと藤原が予想外の事を聞いてきた。


「…それは分からんな…ちょっとやってみっか」

「じゃあ朝ドラの女優にしてくれ」

「朝ドラぁ?…こんな感じか?」

「「は!?」」


とりあえずチャレンジするために兵を召喚すると藤原が注文を付けて来るので俺はスマホで検索してから兵の見た目を変える。


「ま、マジか…!すげー!サバゲーのコスプレしてるみてー!服装とかも変えられんの!?」

「一応は」

「おおー…!朝ドラの女優だけあって和服っつーか着物似合うわ!」


もはやゲームそっちのけで俺の兵をガン見しながら更に確認する藤原に、俺が兵の服装を変えると柴田も驚きながら褒めた。


「じ、じゃあ…!その、よ…服の下、とかは…」

「いや、お前それは流石に…」

「見せても良いけど風呂場行ってこい」

「マジで!?やったぜ!」

「マジ!?じゃあ海!俺も俺も!」


藤原の欲望丸出しの確認に柴田が流石に止めるように言うが俺は風呂場を指差して言うと藤原はガッツポーズしながら喜び、柴田も自分を指差しながら要求してくる。


「お前はトイレな。視界共有はオフにしとくから」

「やったー!さっすが海!」


更に同じ見た目の兵を召喚してトイレを指差して言うと柴田もガッツポーズして兵と一緒にトイレに行く。


「……すげー…すげー…マジですげーわ…」

「…コレって実際ヤれんの?」

「知らん。流石にその確認は女子の居ない今度にしてくれ」


スマホ片手に柴田がニヤニヤしながら戻ってくると藤原がまたしても欲望丸出しの確認をしてくるので、俺は適当に返して確認作業を断った。


「ま、まあ写真が撮れただけラッキーか」

「…ソレ、絶対に他人に見せるなよ?あと、もし万が一にでもネットに流出でもしたら…」

「分かってるって!女優に迷惑がかかるからな。楽しむだけ楽しんだら消すし」

「俺も。だから今度は動画を撮らせてくれ。頼む!」


スマホを見ながら諦める藤原に俺が釘を刺して警告するとちゃんと理解してるかのように返し、今度は柴田が危ない事を言い出す。


「…動画は撮った翌日には消せよ?ちゃんと確認するからな?」

「オーケーオーケー。だから頼むぜ!」

「俺も。絶対証拠は残さねぇ」

「…お。そろそろ夕飯が出来そうだ」


俺の確認に柴田と藤原が了承するので俺は信じる事にして話題を変える。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(29件)

蒼月丸
2024.09.19 蒼月丸

いい作品なのでお気に入り登録しました!
お互い頑張りましょう!

八神
2024.09.19 八神

ありがとうございますw

解除
アルフォンソ
ネタバレ含む
解除
riconeko
2023.09.06 riconeko
ネタバレ含む
八神
2023.09.07 八神

ありがとうございますw


佐藤さんは一応少しは話していましたが、詳しく話す前に帰還してしまったので王子や王妃達は『念のために…』と残していった置き手紙で知る事になりますw


主人公も同様で、色んな国の家に置き手紙を置いていますので異世界の王子達はソレで主人公の残していったアレコレを話し合いながら分けていく事に…w


あとクラスメイトの中には往来を望む人は誰も居なかったですw


やっぱり生活レベルやインフラが全然違いますし、異世界の常識と現代社会の常識も全く違いますので…もし往来出来ても主人公や沼内君レベルで稼いでないと高校生には生活しづらいと思いますw

解除

あなたにおすすめの小説

商人でいこう!

八神
ファンタジー
「ようこそ。異世界『バルガルド』へ」

金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!! 国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。 幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。 彼はもう限界だったのだ。 「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」 そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。 その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。 その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。 かのように思われた。 「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」 勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。 本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!! 基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。 異世界版の光源氏のようなストーリーです! ……やっぱりちょっと違います笑 また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

元勇者で神に近い存在になった男、勇者パーティに混じって魔王討伐参加してたら追い出されました。

明石 清志郎
ファンタジー
昔とある世界で勇者として召喚され、神に近い存在になった男ジン。 新人研修の一環として同胞の先輩から、適当に世界を一つ選んでどんな方法でもいいから救えと言われ、自分の昔行った異世界とは別の世界を選び、勇者四人の選定も行った。 自分もそこで勇者として潜入し、能力を隠しつつ、勇者達にアドバイスなんかを行い後方支援を行い、勇者を育てながら魔王討伐の旅にでていた。 だがある日の事だ。 「お前うるさいし、全然使えないからクビで」 「前に出ないくせに、いちいちうぜぇ」 等と言われ、ショックと同時にムカつきを覚えた。 俺は何をミスった……上手くいってる思ったのは勘違いだったのか…… そんな想いを抱き決別を決意。 だったらこいつらは捨ててるわ。 旅に出て仲間を見つけることを決意。 魔王討伐?一瞬でできるわ。 欲しかった仲間との真の絆を掴む為にまだよく知らない異世界を旅することに。 勇者?そんな奴知らんな。 美女を仲間にして異世界を旅する話です。気が向いたら魔王も倒すし、勇者も報復します。

料理人がいく!

八神
ファンタジー
ある世界に天才料理人がいた。 ↓ 神にその腕を認められる。 ↓ なんやかんや異世界に飛ばされた。 ↓ ソコはレベルやステータスがあり、HPやMPが見える世界。 ↓ ソコの食材を使った料理を極めんとする事10年。 ↓ 主人公の住んでる山が戦場になる。 ↓ 物語が始まった。

元勇者パーティの料理人〜追放されたけど料理スキルがカンストしている俺は王都1を目指して料理店始めます〜

月乃始
ファンタジー
「ロイズ、すまんが抜けてくれ」 魔王討伐から数ヶ月が経った朝、勇者ボイドから衝撃の言葉を伝えられる。 「資金不足なの」 勇者パーティに唯一残っている魔法使いのラナから現実を突きつけられて、たかが料理人、戦闘用員でもない俺ロイズは、名高い勇者パーティを追放された。 「これからどうするか」 数年ぶりに戻ってきた王都はなにやら活気がない。 スリや犯罪も横行している。 記憶とあまりに違う王都に困惑しながらも、不思議な声に導かれ、日銭を稼ぐため一から冒険者になることに。 冒険者登録をしに行ったギルドで今の王都がどれだけ酷い状況なのかを知る。 『街の料理店には料理人がいないから回復もバフも貰えず元気がない』 『誰もが料理人を求めている』 昔から要らないと言われ続けた料理人が今はこんなに必要とされていたなんて… ギルドで出会った謎の酒女ドラカから自分の料理店を経営すること、そして王都で1番の料理人になることを条件に、衣食住の保証はしてもらえることに。 何だかんだ好きなことで平和に暮らせるならいいか。 なんて軽く考えていたら……。 え?まさかのお客さまだらけで本当に大丈夫か? ★ドタバタほのぼの飯テロファンタジー★ ※第16回ファンタジー大賞参加中 応援よろしくお願いします!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~

剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。