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余談
おまけ2
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…そして昼休み。
「おい。お前らちょっとツラ貸せ」
「はぁ…はいはい」
「めんどくせーな…」
「いい加減ヤンキーなんて卒業しろよ…カッコ悪ぃ…」
みんなで集まって昼飯を食ってると灰村が声をかけてくるので俺と柴田が心底面倒臭がりながら立ち上がり、藤原は愚痴るように言いながら灰村の後をついていく。
「…柴、お前固有スキルを引き継いでんならいけるか?」
「…分からん…とりあえずやってみるわ」
「…頼むぜ」
俺が小声で確認すると柴田は困ったように返しつつも実行してくれるらしく、藤原も期待するように言う。
…そんなこんな灰村の後をついて行くと、校舎裏の人気の無い所へと着いた。
「ここなら喧嘩しても先公達は来ねぇ」
「…分かった、灰村。このまま喧嘩しても禍根が残るだけ…かと言って何も無しじゃお前も収まらねぇだろ」
「…何がいいたい?」
指の骨を鳴らしながら好戦的な事を言い出す灰村に俺が呆れながら交渉を始めると、灰村は怪訝そうな顔で問う。
「喧嘩なんてガキ臭い事は止めろ。その代わり俺らは一発ずつ殴られてやる…それで終わりにしねーか?」
「…ふん、いい度胸だな…いいだろう。一発でこれまでの事はチャラにしてやる。歯ぁ食いしばれ!」
「っ…!」
俺の提案に了承した灰村がいきなり顔面を殴ってきたので目を瞑って痛みを覚悟するも、柴田のスキルのおかげで痛みは全く無かった。
「次柴田ぁ!」
「こいや!」
「おらっ!!」
灰村が柴田を標的にすると柴田は挑発し、灰村は思いっきり顔面を殴りつける。
「くっ…!効いたぜ…!」
「藤原…次はお前だ!」
「え?待っ…!」
柴田は雰囲気に流されたのかそれっぽいポーズをしながら馬鹿にしたように言うも灰村は気付かずにすぐさま藤原の顔面を殴りつけた。
「おまっ…!待て、っつったじゃねーか!いくらなんでもタイミング早すぎだろ!馬鹿か!」
「まーまー。とりあえずコレでケジメは付けたって事で、今までの事は水に流すでオッケー?」
「ああ。これに懲りたら次からは調子に乗らねー事だな」
ノーダメージの藤原が食ってかかるのを俺は止めつつ確認すると灰村が調子に乗って笑いながら肯定する。
「…!もー我慢ならん!柴!」
「おうよ!」
「あっ…!」
藤原は堪忍袋の緒が切れたかのように柴田に合図すると灰村に向かって走り出し、無防備の背中にドロップキックをかました。
「なっ…!」
「おらっ!」
そしてモロに食らって倒れた灰村を柴田が蹴りつける。
「てめぇら…!上等だ!!」
「…はぁ…しょうがねぇか…」
灰村は蹴られた後に直ぐに立ち上がって藤原に向かって行くので、俺は呆れながらため息を吐いて行き過ぎないよう三人の喧嘩を見守る事に。
「おら!調子に乗んな!」
「舐めんなよ!ボケが!」
「クソがぁ!」
…柴田と藤原対灰村の二対一の喧嘩は『ダメージ』と『防御力』を縛られた灰村がスキルの差で圧倒的に不利な状況になっていた。
ーーーーーー
「っと…おーい。これ以上は飯食う時間が無くなるぞー!」
…30分ぐらい殴り合っていたら流石に三人共疲れたのか地面に膝を着いていたので俺が止めるように声をかける。
「……きょ、今日の所は…コレで、勘弁してやる…!」
「はぁ…はぁ…それは…コッチの……セリフ、だ…」
「…なかなか…やるじゃ、ねぇの…はぁ…」
ボコボコにされた灰村の強がりに無傷の藤原と柴田が疲れたように返す。
「じゃあお互い腹を割って殴り合ったし…コレで和解、仲直りって事で。今までのわだかまりも無くなっただろうしな」
「…ま、まあ…海が、言うんなら…」
「海に、免じ…て、許して、やらん…ことも…ない…」
「…それこそ…コッチの、セリフ、だ…海原の、野郎に…免じて…勘弁、してやる…」
俺の締めに柴田と藤原が賛同すると何故か灰村も売り言葉に買い言葉的な感じで賛同した。
「じゃあ戻るか。俺は灰村を保健室に連れて行くから先戻っててくれ」
「あ、ああ…頼む…」
「俺ら、少し…休んでくわ…」
「チッ…余計な、世話を…」
俺が大の字に倒れてる灰村に手を差し出して立ち上がらせ、肩を貸しながら言うと灰村はそっぽ向きながらツンデレのような事を言い出す。
「それにしてもよくもまあこんなボコられて平気なもんだな」
「…ふん、お前らとは鍛え方が違うからな」
「後で斉藤と深山呼んでくっから大人しくしとけよ」
「…余計なマネを…」
灰村に肩を貸しながら意外に思って聞くもヤンキーっぽい返しをされ…
とりあえず女子のスキルに頼る事にして灰村を保健室に突っ込んで俺も教室へと戻った。
「おい。お前らちょっとツラ貸せ」
「はぁ…はいはい」
「めんどくせーな…」
「いい加減ヤンキーなんて卒業しろよ…カッコ悪ぃ…」
みんなで集まって昼飯を食ってると灰村が声をかけてくるので俺と柴田が心底面倒臭がりながら立ち上がり、藤原は愚痴るように言いながら灰村の後をついていく。
「…柴、お前固有スキルを引き継いでんならいけるか?」
「…分からん…とりあえずやってみるわ」
「…頼むぜ」
俺が小声で確認すると柴田は困ったように返しつつも実行してくれるらしく、藤原も期待するように言う。
…そんなこんな灰村の後をついて行くと、校舎裏の人気の無い所へと着いた。
「ここなら喧嘩しても先公達は来ねぇ」
「…分かった、灰村。このまま喧嘩しても禍根が残るだけ…かと言って何も無しじゃお前も収まらねぇだろ」
「…何がいいたい?」
指の骨を鳴らしながら好戦的な事を言い出す灰村に俺が呆れながら交渉を始めると、灰村は怪訝そうな顔で問う。
「喧嘩なんてガキ臭い事は止めろ。その代わり俺らは一発ずつ殴られてやる…それで終わりにしねーか?」
「…ふん、いい度胸だな…いいだろう。一発でこれまでの事はチャラにしてやる。歯ぁ食いしばれ!」
「っ…!」
俺の提案に了承した灰村がいきなり顔面を殴ってきたので目を瞑って痛みを覚悟するも、柴田のスキルのおかげで痛みは全く無かった。
「次柴田ぁ!」
「こいや!」
「おらっ!!」
灰村が柴田を標的にすると柴田は挑発し、灰村は思いっきり顔面を殴りつける。
「くっ…!効いたぜ…!」
「藤原…次はお前だ!」
「え?待っ…!」
柴田は雰囲気に流されたのかそれっぽいポーズをしながら馬鹿にしたように言うも灰村は気付かずにすぐさま藤原の顔面を殴りつけた。
「おまっ…!待て、っつったじゃねーか!いくらなんでもタイミング早すぎだろ!馬鹿か!」
「まーまー。とりあえずコレでケジメは付けたって事で、今までの事は水に流すでオッケー?」
「ああ。これに懲りたら次からは調子に乗らねー事だな」
ノーダメージの藤原が食ってかかるのを俺は止めつつ確認すると灰村が調子に乗って笑いながら肯定する。
「…!もー我慢ならん!柴!」
「おうよ!」
「あっ…!」
藤原は堪忍袋の緒が切れたかのように柴田に合図すると灰村に向かって走り出し、無防備の背中にドロップキックをかました。
「なっ…!」
「おらっ!」
そしてモロに食らって倒れた灰村を柴田が蹴りつける。
「てめぇら…!上等だ!!」
「…はぁ…しょうがねぇか…」
灰村は蹴られた後に直ぐに立ち上がって藤原に向かって行くので、俺は呆れながらため息を吐いて行き過ぎないよう三人の喧嘩を見守る事に。
「おら!調子に乗んな!」
「舐めんなよ!ボケが!」
「クソがぁ!」
…柴田と藤原対灰村の二対一の喧嘩は『ダメージ』と『防御力』を縛られた灰村がスキルの差で圧倒的に不利な状況になっていた。
ーーーーーー
「っと…おーい。これ以上は飯食う時間が無くなるぞー!」
…30分ぐらい殴り合っていたら流石に三人共疲れたのか地面に膝を着いていたので俺が止めるように声をかける。
「……きょ、今日の所は…コレで、勘弁してやる…!」
「はぁ…はぁ…それは…コッチの……セリフ、だ…」
「…なかなか…やるじゃ、ねぇの…はぁ…」
ボコボコにされた灰村の強がりに無傷の藤原と柴田が疲れたように返す。
「じゃあお互い腹を割って殴り合ったし…コレで和解、仲直りって事で。今までのわだかまりも無くなっただろうしな」
「…ま、まあ…海が、言うんなら…」
「海に、免じ…て、許して、やらん…ことも…ない…」
「…それこそ…コッチの、セリフ、だ…海原の、野郎に…免じて…勘弁、してやる…」
俺の締めに柴田と藤原が賛同すると何故か灰村も売り言葉に買い言葉的な感じで賛同した。
「じゃあ戻るか。俺は灰村を保健室に連れて行くから先戻っててくれ」
「あ、ああ…頼む…」
「俺ら、少し…休んでくわ…」
「チッ…余計な、世話を…」
俺が大の字に倒れてる灰村に手を差し出して立ち上がらせ、肩を貸しながら言うと灰村はそっぽ向きながらツンデレのような事を言い出す。
「それにしてもよくもまあこんなボコられて平気なもんだな」
「…ふん、お前らとは鍛え方が違うからな」
「後で斉藤と深山呼んでくっから大人しくしとけよ」
「…余計なマネを…」
灰村に肩を貸しながら意外に思って聞くもヤンキーっぽい返しをされ…
とりあえず女子のスキルに頼る事にして灰村を保健室に突っ込んで俺も教室へと戻った。
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