528 / 556
528
しおりを挟む
「いやいや嘘だろ!そんな事ある!?ってかなんでそんな…!」
「確かにソレを聞いたら桁が違う…一つの装備でどれだけの値段に…?」
「まあそんな事より井上。どうだった?」
「「「そんなことより!?」」」
石井は取り乱したように驚き、小林は呆然と呟き、俺ら以外のみんな…
あの灰村でさえ驚きのあまり腕組みを解いて呆然とした様子を見せるカオスな空気の中、蚊帳の外だった俺が流すように井上に確認すると駒込と小林と飯島がまたしても驚く。
「全然そんなことじゃ…えー…」
「あ、ああ…ちゃんと聞いて来たぞ。なんでも急に災厄クラスの魔獣が増えたようで…姫が言うにはソイツを倒さないと俺達は元の世界には戻れないようだ」
小林が納得いかなそうに言うも井上はそれに触れずに巫女から聞いたんであろう情報を報告した。
「マジか、中ボスを全部倒した後のボス登場みたいなモンか?めんどくせー」
「マジでな。これで邪神復活だったら一周回って逆に面白いんだが」
「一応蛇神って言ってたぜ?蛇の神だけど」
「「「…は?」」」
怠そうな感じで言う藤原に柴田が賛同しつつも笑い話に持っていくと井上が読みが同じ魔獣の名前を言うので俺ら三人の反応が被る。
「蛇の神か…なんか強そう」
「…そういえば蛇神エキドナとかいうヤツが一時期話題になってたな」
「そう、ソイツ。『蛇神エキドナ』っていう魔獣を倒せと言われたんだが…問題はどこに居るかが分からないらしくてな。姫は『普通の魔獣とは違うから一目見たら直ぐに分かる』とも言ってたが…」
「…ね、ねぇ海原…もしかして…」
小林や駒込の言葉に井上が困った感じを出しながらそう返すと、佐藤が永江を見ながら困惑したように声をかけてきた。
「いやー、流石にないんじゃね?同じ名前の魔獣はいっぱい居るだろうし」
「だ、だよね…」
「…あっ…」
俺が否定的に返したら佐藤は安心したように呟き、清水が水晶玉を見て小さく呟くと俺を見る。
「…もしかして…」
「…うん」
柴田の察したような問いに清水は困惑しながら頷く。
「…マジかぁ~…海、どうする?」
「どうする、ったって……なあ斉藤…永江が今の話に出てきた魔獣だったらどうする…?」
藤原が顔に手を当てて判断を仰いで来るので俺は斉藤に近づいて小声で聞いた。
「えっ!ミアちゃんが!?」
「ん?どうした?」
「いや、こっちの話。気にすんな」
斉藤の驚いたような反応を見て駒込が不思議そうに聞いて来たので俺が適当にごまかす。
「…海原君、ソレってホント?」
「みたいだな。どうする?」
「どうしたの?」
「えっとね…」
斉藤が困惑したように確認してくるので肯定して判断を仰ぐと住吉が不思議そうに聞き、斉藤は困ったように女子達に今の情報を共有させる。
「えっ!アミが!?」
「じゃあミアを倒さないと私達帰れないの!?」
「…やだ…」
「なんだなんだ?どしたー?」
せっかく俺らが内緒話として小声で話していたのに住吉達が驚いて声を上げたせいで石井が不思議そうに聞いてきた。
「確かにソレを聞いたら桁が違う…一つの装備でどれだけの値段に…?」
「まあそんな事より井上。どうだった?」
「「「そんなことより!?」」」
石井は取り乱したように驚き、小林は呆然と呟き、俺ら以外のみんな…
あの灰村でさえ驚きのあまり腕組みを解いて呆然とした様子を見せるカオスな空気の中、蚊帳の外だった俺が流すように井上に確認すると駒込と小林と飯島がまたしても驚く。
「全然そんなことじゃ…えー…」
「あ、ああ…ちゃんと聞いて来たぞ。なんでも急に災厄クラスの魔獣が増えたようで…姫が言うにはソイツを倒さないと俺達は元の世界には戻れないようだ」
小林が納得いかなそうに言うも井上はそれに触れずに巫女から聞いたんであろう情報を報告した。
「マジか、中ボスを全部倒した後のボス登場みたいなモンか?めんどくせー」
「マジでな。これで邪神復活だったら一周回って逆に面白いんだが」
「一応蛇神って言ってたぜ?蛇の神だけど」
「「「…は?」」」
怠そうな感じで言う藤原に柴田が賛同しつつも笑い話に持っていくと井上が読みが同じ魔獣の名前を言うので俺ら三人の反応が被る。
「蛇の神か…なんか強そう」
「…そういえば蛇神エキドナとかいうヤツが一時期話題になってたな」
「そう、ソイツ。『蛇神エキドナ』っていう魔獣を倒せと言われたんだが…問題はどこに居るかが分からないらしくてな。姫は『普通の魔獣とは違うから一目見たら直ぐに分かる』とも言ってたが…」
「…ね、ねぇ海原…もしかして…」
小林や駒込の言葉に井上が困った感じを出しながらそう返すと、佐藤が永江を見ながら困惑したように声をかけてきた。
「いやー、流石にないんじゃね?同じ名前の魔獣はいっぱい居るだろうし」
「だ、だよね…」
「…あっ…」
俺が否定的に返したら佐藤は安心したように呟き、清水が水晶玉を見て小さく呟くと俺を見る。
「…もしかして…」
「…うん」
柴田の察したような問いに清水は困惑しながら頷く。
「…マジかぁ~…海、どうする?」
「どうする、ったって……なあ斉藤…永江が今の話に出てきた魔獣だったらどうする…?」
藤原が顔に手を当てて判断を仰いで来るので俺は斉藤に近づいて小声で聞いた。
「えっ!ミアちゃんが!?」
「ん?どうした?」
「いや、こっちの話。気にすんな」
斉藤の驚いたような反応を見て駒込が不思議そうに聞いて来たので俺が適当にごまかす。
「…海原君、ソレってホント?」
「みたいだな。どうする?」
「どうしたの?」
「えっとね…」
斉藤が困惑したように確認してくるので肯定して判断を仰ぐと住吉が不思議そうに聞き、斉藤は困ったように女子達に今の情報を共有させる。
「えっ!アミが!?」
「じゃあミアを倒さないと私達帰れないの!?」
「…やだ…」
「なんだなんだ?どしたー?」
せっかく俺らが内緒話として小声で話していたのに住吉達が驚いて声を上げたせいで石井が不思議そうに聞いてきた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる