525 / 556
525
しおりを挟む
その夜。
俺らは今後の事を話し合うために飯島と駒込に小林とかの話の分かるクラスメイトと…
灰村や石井とかのまだギリ話が分かる奴らを家へと呼んで集まる事に。
「…海原、なんでこのメンツなんだ?」
「一応最低限話が分かって他の奴にも話を通せそうな奴に声をかけたつもりだけど」
「ふーん…なるほどね」
食堂へと集まったクラスメイト達を見て駒込が不思議そうに聞いてくるので俺が理由を教えるとどうでもよさそうに答えた。
「んで?今後の事ってなに話すんだよ?」
「俺らが元の世界に戻る方法とか…まあ情報交換とかだな」
「情報交換か…海原くんもなんか冒険者みたいになってきたんじゃない?」
「まあアイディア出したのは俺と柴だけどな」
石井の問いに俺が議題的なものを挙げると飯島が珍しく弄るように言い、藤原が笑いながら成果を主張する。
「情報交換とか言っても俺たちはギルドでもよく聞くようなものしかないと思うぜ?」
「人が多いと色んな意見や発想が出るからとりあえず集めただけでお前らの情報には少ししか期待してねーよ。自惚れんな」
「…少しは期待してるんだ」
石井が微妙な顔で難色を示すような事を言うと柴田はツンデレみたいなディスり方をして小林にツッコまれた。
「…お前らが提供する情報はなんだ?『死霊王の抜け殻』の取り方でも教えてくれんのか?」
「…おめーまだソレに拘ってんのかよ…」
「そもそも取り方聞かれても俺らが倒すと普通に落とすから俺らも条件が分かんねーんだよ。とりあえず分かるのは時間かけて倒せば落ちるかも…ぐらいか」
灰村の確認に俺が呆れながら呟くと柴田は突き放すように言いつつも自分達の予想を教える…という優しさを見せる。
「時間をかける…だと?」
「そーそー。海と組んだ時と他の奴らと組んだ時の違いっつーのがかかった時間ぐらいしか思いつかなくてな」
「…海原の場合はどれぐらいの時間がかかる?」
「だいたい二日から三日だな」
「え!?そんなにかかんの!?」
「みたい。僕達と一緒に行った時もAランクの魔獣でそれぐらいかかってたし」
藤原の説明を聞いた灰村が具体的に尋ねるので柴田が答えると何故か駒込が驚き、飯島が肯定しながら体験談を話す。
「今回も倒すのに時間かかったから『災魔の腕』とか『害獣の足』とか落ちてたしな」
「「「「…は?」」」」
柴田が今回の件を引き合いに出して言うと俺ら三人以外の野郎どもの反応と言葉が被った。
「災魔の…腕?」
「腕ってなんだ?」
「…災魔とか害獣ってアイテム落とすんだ…」
「海原それホント?」
駒込、石井、飯島が不思議そうに言うと佐藤が確認してくる。
「マジマジ。ほら、コレよ」
「うおっ、ミイラか?」
「…ちょっと見せて?」
「はいよ」
俺は肯定しながら物を取り出して見せるとみんなの視線が集中し、佐藤が手を出しながら言うので完成した左腕の方を渡した。
「…『邪神の一部。左腕』だって…邪神?」
佐藤はスキルを使ってアイテムの詳細を見たのか説明するように話した後に不思議そうな顔をする。
「「「邪神?」」」
「はっ、邪神ねぇ…」
俺ら以外のみんなが不思議そうな顔をする中、灰村だけが鼻で笑う。
「なんか知ってんのか?」
「俺が最初にぶっ殺した害獣が邪神の生贄がどうこう言ってた気がするが…言葉も上手く喋れないクセにお喋りでウザかったから拳で黙らせてやった」
「いやお前そこは聞いとけよ」
藤原の確認に灰村が思い出すように言うとその内容に駒込が思わずツッコんだ。
俺らは今後の事を話し合うために飯島と駒込に小林とかの話の分かるクラスメイトと…
灰村や石井とかのまだギリ話が分かる奴らを家へと呼んで集まる事に。
「…海原、なんでこのメンツなんだ?」
「一応最低限話が分かって他の奴にも話を通せそうな奴に声をかけたつもりだけど」
「ふーん…なるほどね」
食堂へと集まったクラスメイト達を見て駒込が不思議そうに聞いてくるので俺が理由を教えるとどうでもよさそうに答えた。
「んで?今後の事ってなに話すんだよ?」
「俺らが元の世界に戻る方法とか…まあ情報交換とかだな」
「情報交換か…海原くんもなんか冒険者みたいになってきたんじゃない?」
「まあアイディア出したのは俺と柴だけどな」
石井の問いに俺が議題的なものを挙げると飯島が珍しく弄るように言い、藤原が笑いながら成果を主張する。
「情報交換とか言っても俺たちはギルドでもよく聞くようなものしかないと思うぜ?」
「人が多いと色んな意見や発想が出るからとりあえず集めただけでお前らの情報には少ししか期待してねーよ。自惚れんな」
「…少しは期待してるんだ」
石井が微妙な顔で難色を示すような事を言うと柴田はツンデレみたいなディスり方をして小林にツッコまれた。
「…お前らが提供する情報はなんだ?『死霊王の抜け殻』の取り方でも教えてくれんのか?」
「…おめーまだソレに拘ってんのかよ…」
「そもそも取り方聞かれても俺らが倒すと普通に落とすから俺らも条件が分かんねーんだよ。とりあえず分かるのは時間かけて倒せば落ちるかも…ぐらいか」
灰村の確認に俺が呆れながら呟くと柴田は突き放すように言いつつも自分達の予想を教える…という優しさを見せる。
「時間をかける…だと?」
「そーそー。海と組んだ時と他の奴らと組んだ時の違いっつーのがかかった時間ぐらいしか思いつかなくてな」
「…海原の場合はどれぐらいの時間がかかる?」
「だいたい二日から三日だな」
「え!?そんなにかかんの!?」
「みたい。僕達と一緒に行った時もAランクの魔獣でそれぐらいかかってたし」
藤原の説明を聞いた灰村が具体的に尋ねるので柴田が答えると何故か駒込が驚き、飯島が肯定しながら体験談を話す。
「今回も倒すのに時間かかったから『災魔の腕』とか『害獣の足』とか落ちてたしな」
「「「「…は?」」」」
柴田が今回の件を引き合いに出して言うと俺ら三人以外の野郎どもの反応と言葉が被った。
「災魔の…腕?」
「腕ってなんだ?」
「…災魔とか害獣ってアイテム落とすんだ…」
「海原それホント?」
駒込、石井、飯島が不思議そうに言うと佐藤が確認してくる。
「マジマジ。ほら、コレよ」
「うおっ、ミイラか?」
「…ちょっと見せて?」
「はいよ」
俺は肯定しながら物を取り出して見せるとみんなの視線が集中し、佐藤が手を出しながら言うので完成した左腕の方を渡した。
「…『邪神の一部。左腕』だって…邪神?」
佐藤はスキルを使ってアイテムの詳細を見たのか説明するように話した後に不思議そうな顔をする。
「「「邪神?」」」
「はっ、邪神ねぇ…」
俺ら以外のみんなが不思議そうな顔をする中、灰村だけが鼻で笑う。
「なんか知ってんのか?」
「俺が最初にぶっ殺した害獣が邪神の生贄がどうこう言ってた気がするが…言葉も上手く喋れないクセにお喋りでウザかったから拳で黙らせてやった」
「いやお前そこは聞いとけよ」
藤原の確認に灰村が思い出すように言うとその内容に駒込が思わずツッコんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
309
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる