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「もしもし?」
「おー、海か。どした?」
「なんか藤が食料不足に陥って俺にくれって電話があったんだけど…」
「マジ?大変だな」
俺が柴田に電話するに至った経緯を話すと他人事のように適当な感じで返す。
「んで、旗を使ってスキルの連携で送ろうとしても無理でな。なんか原因とか心当たりとかねーか?」
「いや、俺に聞かれても…」
俺の問いに柴田はやっぱり困惑したように呟いた。
「やっぱ分かんねーか…どうすっかなぁ…」
「聖水の使い忘れとかは?」
「ないんだと。聖域で拠点化はしてたらしーぜ」
「マジか。…うーん…」
俺が対応に困りながら呟くと柴田は手順とか軽いミスがないかを確認してくるので否定すると困りながら考えるように呟く。
「…あ。そうか」
「なんか分かったか?」
「もしかしたら藤がパーティに入ってるからかも知れん。多分今までとの違いはソコぐらいしかないだろうし」
「あー…お前天才か?」
「かもしれん。俺『現代のアインシュタイン』名乗れるかも」
「それはねーだろ」
柴田のふと思いついたような指摘に俺が褒めると物凄く調子に乗った事を言い出すので俺はツッコむように否定してから電話を切る。
そして直ぐに藤原へと電話した。
「おう、どうだった?」
「柴の話ではお前がパーティに入ってるからいつも通り出来ねーんじゃねーかって」
「ああ!そっか…処理とかの関係でスキルの範囲的に多分パーティ内に限る…みたいになってる可能性があんな……おい。俺ちょっと一時的にパーティ抜けっから」
藤原が急かすように確認してくるので柴田から聞いた事を話すと納得したように呟き…
藤原は電話をかけたままパーティメンバーであるクラスメイトになんの説明もせずにいきなり急な事を言い出した。
「あ?ちげーって。パーティに入ってたら飯が貰えねーんだよ。あ?」
…前置きや事前の説明を省いたせいでやっぱり藤原はパーティのメンバー達と揉め始める。
「……だーかーらー俺はこの場から離れねーって言ってんだろ!これ以上ウダウダ言うならてめーら見捨てて俺だけ帰んぞ!……よしオッケー」
「おめー言葉足りなすぎだろ」
「わざわざアイツらに説明してやんのもめんどーだし」
藤原は最終的に強引にパーティメンバーを黙らせて合図を送ってくるので俺が呆れながら言うと適当な感じで返してきた。
「まあお前がソレで良いんならいいけど…やっぱ俺んトコからは無理だ」
「…お。俺のは大丈夫だ」
俺が再度藤原の所に兵を召喚しようとするも失敗し、ソレを告げると藤原もスキルを使ったのか荷物を持った兵がアッチに移動する。
「じゃあ貰ってくぜ?」
「おう。気をつけろよ」
「サンキュー」
藤原は兵から荷物を受け取るので俺は兵達に家の中に戻るよう指示を出して電話を切った。
「…もしもし柴?お前の言う通りだった」
「マジ?やっぱそうか」
「サンキューな、おかげで藤達が飢え死にせずに済んだわ」
「いや、おめーだったら他にいくらでも方法はあったんじゃね?」
俺が柴田に電話して結果を報告してお礼を言うも笑いながらそう返される。
「まあいくつかあるにはあるが面倒だからな…やらないならそれに越した事はねーし」
「まあともあれ、俺がやべー時も藤の時と同じ方法が出来る感じか?」
「分からん。お前と俺と藤がパーティに入ってないフリーの状態で、藤のスキルでお前のトコにもイケるんなら出来る」
「…つまりなってみないと分からんって事か…じゃあなんかあったら頼むぜ?」
「おう。じゃあな」
柴田の確認に俺が状況を仮定しながら話すと柴田は考えたように呟いて保険をかけてくるので俺は適当に返して電話を切った。
「おー、海か。どした?」
「なんか藤が食料不足に陥って俺にくれって電話があったんだけど…」
「マジ?大変だな」
俺が柴田に電話するに至った経緯を話すと他人事のように適当な感じで返す。
「んで、旗を使ってスキルの連携で送ろうとしても無理でな。なんか原因とか心当たりとかねーか?」
「いや、俺に聞かれても…」
俺の問いに柴田はやっぱり困惑したように呟いた。
「やっぱ分かんねーか…どうすっかなぁ…」
「聖水の使い忘れとかは?」
「ないんだと。聖域で拠点化はしてたらしーぜ」
「マジか。…うーん…」
俺が対応に困りながら呟くと柴田は手順とか軽いミスがないかを確認してくるので否定すると困りながら考えるように呟く。
「…あ。そうか」
「なんか分かったか?」
「もしかしたら藤がパーティに入ってるからかも知れん。多分今までとの違いはソコぐらいしかないだろうし」
「あー…お前天才か?」
「かもしれん。俺『現代のアインシュタイン』名乗れるかも」
「それはねーだろ」
柴田のふと思いついたような指摘に俺が褒めると物凄く調子に乗った事を言い出すので俺はツッコむように否定してから電話を切る。
そして直ぐに藤原へと電話した。
「おう、どうだった?」
「柴の話ではお前がパーティに入ってるからいつも通り出来ねーんじゃねーかって」
「ああ!そっか…処理とかの関係でスキルの範囲的に多分パーティ内に限る…みたいになってる可能性があんな……おい。俺ちょっと一時的にパーティ抜けっから」
藤原が急かすように確認してくるので柴田から聞いた事を話すと納得したように呟き…
藤原は電話をかけたままパーティメンバーであるクラスメイトになんの説明もせずにいきなり急な事を言い出した。
「あ?ちげーって。パーティに入ってたら飯が貰えねーんだよ。あ?」
…前置きや事前の説明を省いたせいでやっぱり藤原はパーティのメンバー達と揉め始める。
「……だーかーらー俺はこの場から離れねーって言ってんだろ!これ以上ウダウダ言うならてめーら見捨てて俺だけ帰んぞ!……よしオッケー」
「おめー言葉足りなすぎだろ」
「わざわざアイツらに説明してやんのもめんどーだし」
藤原は最終的に強引にパーティメンバーを黙らせて合図を送ってくるので俺が呆れながら言うと適当な感じで返してきた。
「まあお前がソレで良いんならいいけど…やっぱ俺んトコからは無理だ」
「…お。俺のは大丈夫だ」
俺が再度藤原の所に兵を召喚しようとするも失敗し、ソレを告げると藤原もスキルを使ったのか荷物を持った兵がアッチに移動する。
「じゃあ貰ってくぜ?」
「おう。気をつけろよ」
「サンキュー」
藤原は兵から荷物を受け取るので俺は兵達に家の中に戻るよう指示を出して電話を切った。
「…もしもし柴?お前の言う通りだった」
「マジ?やっぱそうか」
「サンキューな、おかげで藤達が飢え死にせずに済んだわ」
「いや、おめーだったら他にいくらでも方法はあったんじゃね?」
俺が柴田に電話して結果を報告してお礼を言うも笑いながらそう返される。
「まあいくつかあるにはあるが面倒だからな…やらないならそれに越した事はねーし」
「まあともあれ、俺がやべー時も藤の時と同じ方法が出来る感じか?」
「分からん。お前と俺と藤がパーティに入ってないフリーの状態で、藤のスキルでお前のトコにもイケるんなら出来る」
「…つまりなってみないと分からんって事か…じゃあなんかあったら頼むぜ?」
「おう。じゃあな」
柴田の確認に俺が状況を仮定しながら話すと柴田は考えたように呟いて保険をかけてくるので俺は適当に返して電話を切った。
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