クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。


俺らは朝食後に暇つぶしとしてクラスメイト女子を見るためにアンダルにある家へと移動し…


そこから飯島から聞いた町まで車で移動した。


「ほー。この町に女子が?」

「委員長はコッチで噂を聞いたって言ってたし…別んトコに移動してても何かしらの話ぐらいは聞けんじゃね?」

「それもそうか。とりあえずギルドに行って聞いてみよーぜ」


車から降りた柴田の確認に俺がそう返すと藤原はすぐさまギルドへと向かう。





「…なんかそれっぽい奴はダンジョンに行ってるみてーだな」

「マジ?」

「Aランクの依頼っつーと……コレか。依頼を受けた日は3日前だな」


藤原が誰かから聞いた情報を話すと柴田は壁の掲示板のような所に貼られてる依頼書を確認する。


「3日って結構最近だな」

「期限日は10日ってなってんぞ。どうする?」

「ダンジョンまで会いに行ってみっか?」

「わざわざか?戻って来るまで待てば良くね?」


藤原の問いに柴田が面倒なことを言い出すので俺は拒否するように返す。


「でも炎竜だぜ?Aランクでも最上位の魔獣を女子一人で、ってのは結構無理めな感じよ?」

「多分固有スキルが良い感じで当たりなんじゃね?」

「…でも流石に女子一人じゃ危ねーだろ」

「…まあお前らが行きたいってんなら行っても良いけどよ…」


そこまでして女子に会いたいのか、本人が戻るのを待てずにダンジョンにまで行きたがる二人に俺は呆れながら折れた。


「正直そこまでして会いてーか?」

「いや、まあ…会いたいか会いたくねーかで言えば会いてーけど、今回はそういうのじゃなくてなんか嫌な予感がすんだよ」

「嫌な予感?」

「冒険者としての勘、だな。新米が無茶して身の丈に合わない高ランクの依頼を受けたっつー話を聞いた時みたいな感じ」


建物を出ながら俺が弄るように言うも柴田は微妙な感じで答え、何故か藤原が説明し始める。


「あんま良くない噂だったのか?」

「うーん…俺が聞いた話では高ランクの依頼を受けてもボスを倒さずに戻ってきて依頼を取り消す事が多いらしい」

「なんだそりゃ」

「トレジャーハンターみたいにダンジョン内に落ちてる装備やアイテムを集めてるんじゃないか…って話もあったぜ」


俺の確認に柴田がまたしても微妙な感じで答えると藤原はソレに関連するような噂を話し出す。


「トレジャーハンターか。なんかカッコいいな」

「問題はAランクを受けんのが今回が初めてだ、っつー事よ。初めてのAランクでいきなり最上位の依頼を受けるとか普通なら自殺行為もいいとこだぞ」


俺が車に乗り込みながら楽観的に言うと柴田は警告するような感じで女子の行動のヤバさを指摘した。


「海は冒険者じゃねーから分からんかもしれんけど、ランクの差ってのは結構大きいワケよ。当然Bの最上位よりもAの最下位の方が強いワケじゃん?」

「あー…なるほどね。確かにミノタウルスのボスとリッチじゃ強さが隔絶してるっぽいしな」

「いや、リッチは上澄みも上澄みだぞ。比べるならワイバーンとかだろ」


藤原の説明に俺が納得して例を挙げるも柴田がツッコむように訂正する。
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