487 / 556
487
しおりを挟む
「…おいおい、ゲームでは『うぜー』ってしか感じなかったけど車に跳ね飛ばされたような感じだったぞ。今の」
「まるで交通事故だな」
「まあ猪って結構デカイからな…」
キャラはすぐさま体勢を立て直すと柴田が比喩表現で言い、俺は賛同しながら猪を攻撃すると倒れたモンスターを見ながら藤原が呟く。
「ボスに至っては軽トラから普通のトラックぐらいの大きさだろ?あんなんがぶつかって来て軽傷で済むハンターの頑丈さよ」
「てかこんな大きさのヤツを剥ぎ取って素材一個って、やっぱおかしいよな?」
「ゲームの都合上とはいえ、こうも世界に入り込むような感じだとやっぱ違和感が目立つな」
俺が倒れたモンスターから素材を剥ぎ取ると藤原が微妙な表情で聞いて柴田も微妙な表情で同意する。
「…おい、アレってボスだよな?」
「あの大きさとトサカはそうだろうな」
シームレスでエリア移動すると明らかに小型モンスターよりも大きいボスが遠くに見えるので藤原と柴田が近づいていく。
「おーでけぇ」
「まさにジュラシックパークじゃねーか」
俺もキャラを操作して近づくとボスが気づいて鳴き声を上げ、小型モンスターが集まって来るので藤原が周りを見ながら映画に例えた。
「つーか等身大だと飛びかかりの時のジャンプ力よ」
「体力ゲージ的にはそこそこしか減らねーけど、噛みつきとか爪でのひっかきもやべーな」
「まあ普通の一般人なら致命傷だな。この世界でも居たら結構ランク高いと思うぜ」
「…うーん…体力が多けりゃC上位からB下位ってとこか?一撃が重けりゃもっと行くかもしれん」
俺がボスの予想以上の動きの良さに軽く驚くと藤原と柴田は仮定の話をし始める。
…そして翌日。
「…ん?」
「どした?」
「王子が来てんな」
みんなで朝食を食べている最中にモニクァの王子が家にやって来た。
「…食事中だったのか。すまない…終わるまでどこかの部屋で待っていても構わないか?」
顔見知りなので兵に食堂まで案内させると王子は申し訳なさそうに謝った後に気を利かせて別の部屋へと行こうとする。
「とりあえず何の用?」
「あと一つの拠点の視察に行きたいのだが…」
「藤」
「おう」
俺が用件を聞くと直ぐに終わるやつだったので藤原に合図を出してスキルの連携で王子をアッチの家へと送った。
「…なんかもう当たり前過ぎて感覚が麻痺してきてるんだけど…王子が訪問して来てるのにコレっていいの?」
「まあ本当なら失礼ってレベルじゃないから絶対にやっちゃいけない事だけど…海原だし、王子本人も気にしてないから良いんじゃない?」
私だったら絶対にこんな対応しないけど。と、佐藤は清水の疑問に投げやりに返して誤解を生まないよう予防線的なのを張る。
「そう言えば王子っていつも護衛の人と一緒だよね?藤原君が移動させる時も一緒に移動させてるの?」
「いや?俺らのは家の敷地内に居ないと無理だからいつも王子だけだけど」
「あ、じゃあ護衛の人達は外で待機してるんだ」
「そりゃ危険が無いんだから護衛なんて居ても居なくても一緒だし」
斉藤の疑問に藤原が答えると住吉が意外そうに言うので俺は王子が一人で入って来てる理由を話した。
「まるで交通事故だな」
「まあ猪って結構デカイからな…」
キャラはすぐさま体勢を立て直すと柴田が比喩表現で言い、俺は賛同しながら猪を攻撃すると倒れたモンスターを見ながら藤原が呟く。
「ボスに至っては軽トラから普通のトラックぐらいの大きさだろ?あんなんがぶつかって来て軽傷で済むハンターの頑丈さよ」
「てかこんな大きさのヤツを剥ぎ取って素材一個って、やっぱおかしいよな?」
「ゲームの都合上とはいえ、こうも世界に入り込むような感じだとやっぱ違和感が目立つな」
俺が倒れたモンスターから素材を剥ぎ取ると藤原が微妙な表情で聞いて柴田も微妙な表情で同意する。
「…おい、アレってボスだよな?」
「あの大きさとトサカはそうだろうな」
シームレスでエリア移動すると明らかに小型モンスターよりも大きいボスが遠くに見えるので藤原と柴田が近づいていく。
「おーでけぇ」
「まさにジュラシックパークじゃねーか」
俺もキャラを操作して近づくとボスが気づいて鳴き声を上げ、小型モンスターが集まって来るので藤原が周りを見ながら映画に例えた。
「つーか等身大だと飛びかかりの時のジャンプ力よ」
「体力ゲージ的にはそこそこしか減らねーけど、噛みつきとか爪でのひっかきもやべーな」
「まあ普通の一般人なら致命傷だな。この世界でも居たら結構ランク高いと思うぜ」
「…うーん…体力が多けりゃC上位からB下位ってとこか?一撃が重けりゃもっと行くかもしれん」
俺がボスの予想以上の動きの良さに軽く驚くと藤原と柴田は仮定の話をし始める。
…そして翌日。
「…ん?」
「どした?」
「王子が来てんな」
みんなで朝食を食べている最中にモニクァの王子が家にやって来た。
「…食事中だったのか。すまない…終わるまでどこかの部屋で待っていても構わないか?」
顔見知りなので兵に食堂まで案内させると王子は申し訳なさそうに謝った後に気を利かせて別の部屋へと行こうとする。
「とりあえず何の用?」
「あと一つの拠点の視察に行きたいのだが…」
「藤」
「おう」
俺が用件を聞くと直ぐに終わるやつだったので藤原に合図を出してスキルの連携で王子をアッチの家へと送った。
「…なんかもう当たり前過ぎて感覚が麻痺してきてるんだけど…王子が訪問して来てるのにコレっていいの?」
「まあ本当なら失礼ってレベルじゃないから絶対にやっちゃいけない事だけど…海原だし、王子本人も気にしてないから良いんじゃない?」
私だったら絶対にこんな対応しないけど。と、佐藤は清水の疑問に投げやりに返して誤解を生まないよう予防線的なのを張る。
「そう言えば王子っていつも護衛の人と一緒だよね?藤原君が移動させる時も一緒に移動させてるの?」
「いや?俺らのは家の敷地内に居ないと無理だからいつも王子だけだけど」
「あ、じゃあ護衛の人達は外で待機してるんだ」
「そりゃ危険が無いんだから護衛なんて居ても居なくても一緒だし」
斉藤の疑問に藤原が答えると住吉が意外そうに言うので俺は王子が一人で入って来てる理由を話した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
309
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる