クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。


「ん?…もしもし?」

「あ、海原君?完成したよ!ついに!」

「もしかして3Dのやつ?」

「うん!」

「マジで!?」


朝食後にゲームしてると沼内から電話が来て興奮したように報告してくるので、俺が確認すると肯定するので俺も興奮して思わず立ち上がる。


「どーした?」

「何かあったのか?災魔が倒されたとか」

「沼内が言ってた3Dのゲーム…ようやく完成したんだと…!」

「「…マジで!?」」


藤原と柴田の問いに俺が教えると二人は不思議そうにお互いの顔を見合った後に同時に驚く。


「3Dっつったらあのホログラムとかいうやつだろ?」

「部屋全体に映せるとかいう!」

「そーそー。今からちょっくら取りに行って来るわ」

「おう!」

「頼んだぜ!」


俺はゲームの途中にも関わらずセーブせずにスキルの連携でガライアの家へと移動し、早歩きで沼内のアトリエへと向かった。


「あ。いらっしゃいませー」

「中入るよ」

「あ、はい。どうぞ」

「よう、ついに完成したんだって?」

「あ。早くない?まだあれから5分も経ってない…」


店の中を素通りして工房の中に入って挨拶すると沼内は時計を見ながら驚くように呟く。


「まあ急いで来たからな」

「そうなんだ。はい、コレ」

「…コレが?」

「そう。ゲーム業界の歴史を覆す全く新しい3Dのゲーム機」


沼内に渡された球体の形をした…小型のプラネタリウム投影機みたいな物を渡されたので俺が確認すると沼内は自信満々で頷いた。


「へー、で。こんなんでどうやって遊ぶんだ?」

「なるべくなら何も無い部屋の天井に取り付けた方が良いんだけど…下に置くと蹴飛ばしたり踏んづけたりするし」

「…この吸盤はそのためか?」

「うん。両面テープやネジで固定した方が落ちる危険性を排除出来ると思う」

「なるほど」


俺が遊び方を聞くも沼内は設置やセッティングの段階から説明してくる。


そして沼内から遊び方や使い方とかの色々な説明を聞いてから家に帰った。


「たでーまー」

「どうだった?」

「やっぱ凄かったか?」

「あー…まあ凄かったではあるが…とりあえず体験してみれば分かる、としか言えねー」


藤原に電話してスキルの連携で帰宅すると柴田と藤原が食い気味に感想を尋ねるので俺は微妙な感じで返す。


「マジか!じゃあ早くやろーぜ!」

「3Dでホログラムのゲームって楽しみだな!」

「とりあえず場所移動しねーと…とりあえずついて来い」

「「おう!!」」


藤原が催促すると柴田も催促するかのような事を言うので俺は家具とかが何も置かれてない部屋に移動する事に。
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