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「可変式の盾だ。まあロボットアニメぐらいカッコよければ良かったんだがな」
「へー。これなら大して邪魔にならなそうだ」
「持つタイプじゃなくて着けるタイプだから使い勝手がどうか分からんくてな。実際に使ってどうか確認してみてくれ」
「テストか…オッケー、分かった。後で電話するよ」
俺の説明の後の依頼に駒込は腕に着けた盾を見ながら快諾してくれた。
「んじゃな」
「おっと、そうだ。お前ら災魔を倒したんだって?」
「…誰から聞いた?」
「井上から。昨日電話がきた」
俺が帰ろうとしたら駒込が思い出したように確認して来るので不思議に思いながら聞き返すと駒込は情報元を言う。
「マジ?アイツどうやって知ったんだ?俺らアイツの電話番号知らねーのに」
「なんか『夢見の巫女』とか呼ばれてる姫から聞いたらしい」
「へー、そういやこの前会った時もそんな事言ってたな」
「俺と灰村で害獣を一体ずつ倒してるからコレで残り8体らしいぜ?」
「…は?」
俺の疑問に駒込は普通に教えてくれるので納得すると意外な話が。
「…お前ら害獣とかいうのを倒したのか?」
「ああ。流石に強くてな…俺は一人では倒せなかったけど灰村は一人で倒せたらしい」
「…マジか。やっぱヤンキーは喧嘩慣れしてるからかすげーな」
「まあそのぐらいの実績が無いと段位持ちには上がれないからな」
俺が驚きながら真偽を確認すると駒込は思い出すようにため息を吐いて答え、俺の賞賛の言葉に爽やかに笑いながら返す。
「と言ってもお前らは災魔を二体倒してんだろ?しかも皇帝とか王に化けてるヤツを」
「いやまあ…でもそんな強くなかったぜ?せいぜいリッチと同じぐらいだったと思うけど」
「そうなのか?…人間に化けるぐらいだからな…強さには自信が無いのか…?」
駒込の微妙な感じで笑いながらの確認に俺が思い出しながら返すと駒込は意外そうに聞いて分析するように呟く。
「…ああ…ダメだ…考えると腹が減る…腹が減ると思考力も落ちる…」
「そんなに腹減ってんのかよ」
「当たり前だろ、育ち盛りだぞ。あんな量で足りるかってんだ」
テーブルに突っ伏してため息を吐きながら呟く駒込に俺が呆れながら言うと顔を上げて反論してきた。
「よく分からんが、まあじゃあコレやるよ」
「おっ!お菓子じゃん!ラッキー!」
流石に可哀想になってきたのでクッキーやサブレが入った小袋をテーブルの上に置くと駒込は喜んで直ぐに食べ始める。
「一応非常食もあると言えばあるが」
「非常食?」
「水に浸けると増えるタイプの食べ物だな。餅とか増えるワカメみたいな」
俺があの料理長が作った非常食の入った缶を取り出すと駒込が不思議そうに見るので中身の乾パンっぽいやつを取り出して説明した。
「へー、見た目はクッキーというか乾パンっぽいな。カロリーメイトみたいだけど」
「一応一つで一食分らしい。水分で膨らむから調子に乗って食い過ぎると大変な事になるんだと」
「…増えるワカメをそのままバリバリ食って大惨事…みたいなもんか。…貰っていいのか?」
駒込の楽観的な発言に俺が注意すると元の世界での事を思い出して微妙な感じで呟いた後に聞く。
「いっぱいあるから周りの人と分け合えよ」
俺は駒込達に非常食の試食をさせるために一週間分入ってる缶を10個ほどテーブルの上に置いた。
「へー。これなら大して邪魔にならなそうだ」
「持つタイプじゃなくて着けるタイプだから使い勝手がどうか分からんくてな。実際に使ってどうか確認してみてくれ」
「テストか…オッケー、分かった。後で電話するよ」
俺の説明の後の依頼に駒込は腕に着けた盾を見ながら快諾してくれた。
「んじゃな」
「おっと、そうだ。お前ら災魔を倒したんだって?」
「…誰から聞いた?」
「井上から。昨日電話がきた」
俺が帰ろうとしたら駒込が思い出したように確認して来るので不思議に思いながら聞き返すと駒込は情報元を言う。
「マジ?アイツどうやって知ったんだ?俺らアイツの電話番号知らねーのに」
「なんか『夢見の巫女』とか呼ばれてる姫から聞いたらしい」
「へー、そういやこの前会った時もそんな事言ってたな」
「俺と灰村で害獣を一体ずつ倒してるからコレで残り8体らしいぜ?」
「…は?」
俺の疑問に駒込は普通に教えてくれるので納得すると意外な話が。
「…お前ら害獣とかいうのを倒したのか?」
「ああ。流石に強くてな…俺は一人では倒せなかったけど灰村は一人で倒せたらしい」
「…マジか。やっぱヤンキーは喧嘩慣れしてるからかすげーな」
「まあそのぐらいの実績が無いと段位持ちには上がれないからな」
俺が驚きながら真偽を確認すると駒込は思い出すようにため息を吐いて答え、俺の賞賛の言葉に爽やかに笑いながら返す。
「と言ってもお前らは災魔を二体倒してんだろ?しかも皇帝とか王に化けてるヤツを」
「いやまあ…でもそんな強くなかったぜ?せいぜいリッチと同じぐらいだったと思うけど」
「そうなのか?…人間に化けるぐらいだからな…強さには自信が無いのか…?」
駒込の微妙な感じで笑いながらの確認に俺が思い出しながら返すと駒込は意外そうに聞いて分析するように呟く。
「…ああ…ダメだ…考えると腹が減る…腹が減ると思考力も落ちる…」
「そんなに腹減ってんのかよ」
「当たり前だろ、育ち盛りだぞ。あんな量で足りるかってんだ」
テーブルに突っ伏してため息を吐きながら呟く駒込に俺が呆れながら言うと顔を上げて反論してきた。
「よく分からんが、まあじゃあコレやるよ」
「おっ!お菓子じゃん!ラッキー!」
流石に可哀想になってきたのでクッキーやサブレが入った小袋をテーブルの上に置くと駒込は喜んで直ぐに食べ始める。
「一応非常食もあると言えばあるが」
「非常食?」
「水に浸けると増えるタイプの食べ物だな。餅とか増えるワカメみたいな」
俺があの料理長が作った非常食の入った缶を取り出すと駒込が不思議そうに見るので中身の乾パンっぽいやつを取り出して説明した。
「へー、見た目はクッキーというか乾パンっぽいな。カロリーメイトみたいだけど」
「一応一つで一食分らしい。水分で膨らむから調子に乗って食い過ぎると大変な事になるんだと」
「…増えるワカメをそのままバリバリ食って大惨事…みたいなもんか。…貰っていいのか?」
駒込の楽観的な発言に俺が注意すると元の世界での事を思い出して微妙な感じで呟いた後に聞く。
「いっぱいあるから周りの人と分け合えよ」
俺は駒込達に非常食の試食をさせるために一週間分入ってる缶を10個ほどテーブルの上に置いた。
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