クラスまるごと異世界転移

八神

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「おめーらの目的はいったいなんだ?なんでわざわざ人間に化けんだよ」

「知れたこと、我が主『邪神』の復活だ!」

「蛇神だぁ?永江みてーなもんか?」

「蛇じゃなくて悪い方じゃね?」

「あーそっちね」


柴田の問いに魔獣は何故か素直に答えてくれ、藤原の天然ボケのような発言に俺が訂正すると理解したように呟く。


「んで?その邪神とやらを復活させてどーすんだ?人類抹殺か?」

「そうだ!この世界を我が物顔で統べる人間どもを一人残らず抹殺するのだ!我々魔獣こそがこの世界に相応しい!」


藤原が呆れながら投げやりに尋ねると魔獣は調子に乗ってペラペラと答える。


「へー、良くあるパターンだな」

「な。意外性が無いからつまらんわ」

「なんかもっとこう、意外で面白い目的でもあれば良かったのに…所詮は知恵の足りねー魔獣の考えか」

「我々の目的を聞いたからには消えてもらうぞ!愚かな…」

「海」

「おう」


俺の適当な呟きに柴田と藤原がダメ出ししながら返すと魔獣がやる気になり、まだ喋ってる途中なのに藤原が合図を出すのでスキルの連携で隔離する事に。


「んじゃ、一旦帰るか」

「おう」

「とりあえず災魔の目的が分かって良かったな」

「「な」」


俺が提案すると藤原が賛同し、柴田は嬉しそうに言うので俺と藤原は同意した。



…そして2日後。



「「「お」」」


俺らがゲームをしてる最中に魔獣が倒れたのかスキルが解除され…


頭の中に『レベルアップ!スキルレベルが40になりました』という声が。


「お、ついに40いったか」

「お!俺なんかまた縛れるのが増えたんだと!」

「マジ?俺は『対象増加』って言われたんだけど」

「…はー?なんで俺だけなにもねーんだよ」


俺の呟きに柴田が喜びながら嬉しそうに立ち上がると藤原もなんか増えたような事を言うので俺だけ疎外感を味わいながらため息混じりに呟いた。


「マジで何もねーの?」

「最初っからずっと『範囲拡大』と『兵数増加』以外聞かねー」

「…まあ、その…なんだ、海のは完成度が高い固有スキルって事だよ。うん」


藤原が確認するように聞くのでそう返すと柴田は調子に乗ったようにニヤニヤ笑いながらフォローなのか皮肉なのか馬鹿にしてるのか判断に困る事を言う。


「そりゃ裏を返せば成長性が無いって事だろ」

「その点柴のはやべーな。今で4つか?縛れんのは」

「えーと…そだな。最大4つまで縛れるようになってるわ」

「今んとこレベル10ごとに一つずつ増えてっから…レベル100だと10箇所!?もはや神の域じゃねーか!」

「ははは!…私だ」

「お前だったのか」

「…いや、でも結局姫プ必須だから俺自身はビミョー…」


藤原が予測して驚くと柴田は調子に乗って笑いながらボケるので俺が乗っかるも、急に冷静になって現実的な事を考えながら落ち込んだように呟く。
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