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「それよりどーする?内戦状態ってのが本当なら城に入る事すら難しいだろ」
「…確かに」
「まあ深山を頼るっつー案はあるが…」
「いや危なくね?」
「流石に内戦状態の国に女子は連れてけねーだろ」
藤原の問いに柴田が考えるように相槌を打つので俺が案を出すも二人は否定的に返す。
「いや…待てよ?永江を連れてけば良くね?」
「永江を?」
「アイツなら深山一人逃すぐらいは出来るハズだし」
柴田が閃いたように言うと藤原が不思議そうに返し、理由を話した。
「あー…でも深山連れてってどうにかなるのか?」
「分からん。ソコはもう海に任せるしか」
「一応話だけは聞くと思うぜ。ポーズだけでもな…じゃねーと多分兵達が離反するだろうし」
藤原の確認に柴田は適当に返して俺に振るので…一応成功する可能性が高い事を告げる。
「じゃあその案でいくか。他に方法も無さそーだし」
「失敗したらそん時考えればいいしな」
「んじゃ、深山に電話しとくわ」
藤原が俺の案を推すと柴田も賛同するので俺は深山に確認の電話をする事に。
…そして昼食後。
「んじゃ俺らは行ってくるわ」
「気をつけてね」
「まあ何も無いとは思うけどなんかあったら電話してな」
「分かった」
俺らはスキルの連携でクランチェスターにある家へと移動した。
「…おおー、街中が結構荒れてんなー」
「外国でやってるデモとかストライキってこんな感じじゃね?」
「あの爆竹とか火炎瓶とか投げるやつか。ま、内戦状態だからそりゃ暴動の時と一緒だよな」
家から出ると中々に汚れた…荒れた感じの街並みを見て俺らは元の世界のニュースとかを思い出して適当に話しながら城へと向かう。
「うーわー…後片付けとか掃除大変そう…」
『同種族間での争いとは…魔獣でもそんな事はせんぞ。人間とは本当に愚かな生き物じゃのぉ』
「まあ確かに魔獣は同種族では争わねーんだよな」
「他種族とでもよっぽどの事がねーと争わねーしな。永江みてーなイレギュラーでもない限りは」
『む…』
深山の街並みを見ながらの呟くと永江が呆れて馬鹿にしたように言うので藤原が皮肉を返す。
『強くなるために他を喰らうのは当たり前の事である。それとこれとは問題が別じゃ』
「何が別だ。一緒だろーが」
『違う。人間とて強さを求めて…』
「止まれ!!」
永江が言い訳するように説明するも藤原が一蹴するように流し、更に言い訳のような事を続けると城門前広場のところで兵士が剣を抜いて警告してきた。
「ここより先は立ち入り禁止区域だ!帰れ!」
「聖女でも無理?」
「聖女だろうがなんだろうが……なんだと?聖女?」
「そーそー。この方こそ聖女ミヤマよ」
剣を構え直ぐに戦えるよう臨戦態勢を取りながら近づいてきて威圧的に言う兵に俺が確認すると、剣を下ろして確認し返すので藤原が親指で深山を指しながら紹介する。
「せっ…!お帰りなさいませ!今すぐ陛下へと連絡に!」
兵は慌てて剣を仕舞って敬礼すると城門の方へと走って行く。
『ほう…?凄い影響力じゃな』
「そりゃ深山だからな」
「そ、そうかな…?」
永江が軽く驚いたように意外そうに言うので俺が適当に流すように返すと深山は少し困ったように謙虚な反応をした。
「…確かに」
「まあ深山を頼るっつー案はあるが…」
「いや危なくね?」
「流石に内戦状態の国に女子は連れてけねーだろ」
藤原の問いに柴田が考えるように相槌を打つので俺が案を出すも二人は否定的に返す。
「いや…待てよ?永江を連れてけば良くね?」
「永江を?」
「アイツなら深山一人逃すぐらいは出来るハズだし」
柴田が閃いたように言うと藤原が不思議そうに返し、理由を話した。
「あー…でも深山連れてってどうにかなるのか?」
「分からん。ソコはもう海に任せるしか」
「一応話だけは聞くと思うぜ。ポーズだけでもな…じゃねーと多分兵達が離反するだろうし」
藤原の確認に柴田は適当に返して俺に振るので…一応成功する可能性が高い事を告げる。
「じゃあその案でいくか。他に方法も無さそーだし」
「失敗したらそん時考えればいいしな」
「んじゃ、深山に電話しとくわ」
藤原が俺の案を推すと柴田も賛同するので俺は深山に確認の電話をする事に。
…そして昼食後。
「んじゃ俺らは行ってくるわ」
「気をつけてね」
「まあ何も無いとは思うけどなんかあったら電話してな」
「分かった」
俺らはスキルの連携でクランチェスターにある家へと移動した。
「…おおー、街中が結構荒れてんなー」
「外国でやってるデモとかストライキってこんな感じじゃね?」
「あの爆竹とか火炎瓶とか投げるやつか。ま、内戦状態だからそりゃ暴動の時と一緒だよな」
家から出ると中々に汚れた…荒れた感じの街並みを見て俺らは元の世界のニュースとかを思い出して適当に話しながら城へと向かう。
「うーわー…後片付けとか掃除大変そう…」
『同種族間での争いとは…魔獣でもそんな事はせんぞ。人間とは本当に愚かな生き物じゃのぉ』
「まあ確かに魔獣は同種族では争わねーんだよな」
「他種族とでもよっぽどの事がねーと争わねーしな。永江みてーなイレギュラーでもない限りは」
『む…』
深山の街並みを見ながらの呟くと永江が呆れて馬鹿にしたように言うので藤原が皮肉を返す。
『強くなるために他を喰らうのは当たり前の事である。それとこれとは問題が別じゃ』
「何が別だ。一緒だろーが」
『違う。人間とて強さを求めて…』
「止まれ!!」
永江が言い訳するように説明するも藤原が一蹴するように流し、更に言い訳のような事を続けると城門前広場のところで兵士が剣を抜いて警告してきた。
「ここより先は立ち入り禁止区域だ!帰れ!」
「聖女でも無理?」
「聖女だろうがなんだろうが……なんだと?聖女?」
「そーそー。この方こそ聖女ミヤマよ」
剣を構え直ぐに戦えるよう臨戦態勢を取りながら近づいてきて威圧的に言う兵に俺が確認すると、剣を下ろして確認し返すので藤原が親指で深山を指しながら紹介する。
「せっ…!お帰りなさいませ!今すぐ陛下へと連絡に!」
兵は慌てて剣を仕舞って敬礼すると城門の方へと走って行く。
『ほう…?凄い影響力じゃな』
「そりゃ深山だからな」
「そ、そうかな…?」
永江が軽く驚いたように意外そうに言うので俺が適当に流すように返すと深山は少し困ったように謙虚な反応をした。
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