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…それから2日後。
「「「お」」」
俺らがゲームをしてる最中に魔獣が倒れたのかスキルが解除され…
頭の中に『レベルアップ!スキルレベルが35になりました』という声が。
「おおー、なんか久しぶりに聞いたな」
「な。ってか災魔クラスの魔獣でも5しか上がらんとか舐めてんのか」
「意外と経験値的にはリッチと同じだったりしてな」
俺の発言に藤原は相槌を打った後に愚痴をこぼし、柴田が予想する。
「…なんだコレ?『災魔の腕(前)』?」
「腕ってか前腕だな」
「だから括弧で前って付いてんのか?」
魔獣のドロップアイテムが一つしかないので俺がミイラのように細長く黒い腕を拾って聞くと、ソレを見た柴田がパーツの部位を言うと藤原はアイテムの名称に触れた。
「…何に使うんだ?こんなモン」
「「…さあ?」」
俺の問いに柴田と藤原は少し考えてお互いを見ながら使い道が思いつかないような反応をする。
「じゃあ捨てるか。んな気味悪いモン持っててもしょうがねーし」
「まあ待てって。もしかしたらその内なんか必要になるかもしれんだろ?」
「そうか?」
「念のため一応置いとこうぜ」
「それもそうだな」
見た目があまり気に入らないので俺が捨てようとしたら藤原と柴田が止めてくるので、俺は思い留まって一応保管しておく事に。
「んじゃ、俺は一応報告してくるわ」
「おう、行ってら」
「頼んだぜ」
俺は皇帝に化けてた魔獣を退治した事を報告するためにあの青年の家へと向かった。
「…おお、君か。今日は英雄達と一緒じゃないのか?」
青年の家に行ってインターホンを押すと直ぐに青年が出てきて俺の周りを見ながら尋ねる。
「今日は報告だけだから俺一人で良いかなって」
「報告…という事は…!」
「皇帝に化けてた魔獣は倒しといたから」
「本当か!帝国を代表して感謝申し上げる!」
俺が魔獣退治を報告すると青年は喜んだ後に胸に手を当て地面に片膝を着きながらお礼を告げた。
「それであの側近達は?」
「…行方を追ってはいるが…おそらく奴らも魔獣が化けていたんだろう。本物達は皇帝と同じように本家の地下室に監禁されていた」
「おお…意外と魔獣も頭を使うもんだ」
「全くだ。魔獣がこういう手段を取るとは…恥ずかしながら我々は全く気づかず魔獣にしてやられてしまった」
俺の問いに青年は難しそうな顔で報告するので適当に返すと悔しそうな顔で言う。
「まあでも大事に至らずに済んだのは不幸中の幸いだったね」
「…そうだな。本当に英雄達には感謝してもしきれないほどだ」
「んじゃ、俺は行くから後はよろしく。またなんかあったらお願いね」
「ああ、任せてくれ」
俺は用が済んだので長居しないよう青年との話を適当に切り上げてから家へと戻る。
「…たでーまー」
「お、帰って来た」
「じゃあ帰るか。海」
「おう」
俺が帰宅すると藤原が合図を出すので俺らはスキルの連携で新大陸の家へと移動した。
「「「お」」」
俺らがゲームをしてる最中に魔獣が倒れたのかスキルが解除され…
頭の中に『レベルアップ!スキルレベルが35になりました』という声が。
「おおー、なんか久しぶりに聞いたな」
「な。ってか災魔クラスの魔獣でも5しか上がらんとか舐めてんのか」
「意外と経験値的にはリッチと同じだったりしてな」
俺の発言に藤原は相槌を打った後に愚痴をこぼし、柴田が予想する。
「…なんだコレ?『災魔の腕(前)』?」
「腕ってか前腕だな」
「だから括弧で前って付いてんのか?」
魔獣のドロップアイテムが一つしかないので俺がミイラのように細長く黒い腕を拾って聞くと、ソレを見た柴田がパーツの部位を言うと藤原はアイテムの名称に触れた。
「…何に使うんだ?こんなモン」
「「…さあ?」」
俺の問いに柴田と藤原は少し考えてお互いを見ながら使い道が思いつかないような反応をする。
「じゃあ捨てるか。んな気味悪いモン持っててもしょうがねーし」
「まあ待てって。もしかしたらその内なんか必要になるかもしれんだろ?」
「そうか?」
「念のため一応置いとこうぜ」
「それもそうだな」
見た目があまり気に入らないので俺が捨てようとしたら藤原と柴田が止めてくるので、俺は思い留まって一応保管しておく事に。
「んじゃ、俺は一応報告してくるわ」
「おう、行ってら」
「頼んだぜ」
俺は皇帝に化けてた魔獣を退治した事を報告するためにあの青年の家へと向かった。
「…おお、君か。今日は英雄達と一緒じゃないのか?」
青年の家に行ってインターホンを押すと直ぐに青年が出てきて俺の周りを見ながら尋ねる。
「今日は報告だけだから俺一人で良いかなって」
「報告…という事は…!」
「皇帝に化けてた魔獣は倒しといたから」
「本当か!帝国を代表して感謝申し上げる!」
俺が魔獣退治を報告すると青年は喜んだ後に胸に手を当て地面に片膝を着きながらお礼を告げた。
「それであの側近達は?」
「…行方を追ってはいるが…おそらく奴らも魔獣が化けていたんだろう。本物達は皇帝と同じように本家の地下室に監禁されていた」
「おお…意外と魔獣も頭を使うもんだ」
「全くだ。魔獣がこういう手段を取るとは…恥ずかしながら我々は全く気づかず魔獣にしてやられてしまった」
俺の問いに青年は難しそうな顔で報告するので適当に返すと悔しそうな顔で言う。
「まあでも大事に至らずに済んだのは不幸中の幸いだったね」
「…そうだな。本当に英雄達には感謝してもしきれないほどだ」
「んじゃ、俺は行くから後はよろしく。またなんかあったらお願いね」
「ああ、任せてくれ」
俺は用が済んだので長居しないよう青年との話を適当に切り上げてから家へと戻る。
「…たでーまー」
「お、帰って来た」
「じゃあ帰るか。海」
「おう」
俺が帰宅すると藤原が合図を出すので俺らはスキルの連携で新大陸の家へと移動した。
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