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「くっくっく…アウエロス卿、と言ったか?貴様ら人間は本当に滑稽でならんな。見た目を同じにしただけで簡単に騙されてくれる」
「くっ…!本物の皇帝陛下はどこだ!」
「はっはっは!あの人間なら地下牢に繋いである。この見た目に戻す時に必要になるからな」
「藤」
「おう」
なんか勝ち誇ったかのように笑う魔獣を俺と藤原のスキルの連携ですぐさま隔離する。
「なんかアイツアホみたいに喋ってくれたな」
「まあ魔獣なんて知恵も無いアホだからな…死人に口なし的な考えじゃね?」
「…にしても海、お前あんだけ言って本物だったらどーするつもりだったんだよ?」
「そん時は適当に謝ってお詫びの品でも渡しとけばいいだけだろ」
「…それで済むかぁ?」
藤原のもしもの時を考えた問いに俺が適当な感じで案を話すと柴田が呆れながら返す。
「…とりあえず本物の皇帝陛下をお助けせねば!」
「ちょい待ち。もしかしたらアイツの手下の魔獣とかが見張ってるかもしれんから俺らと一緒に行こう」
「おー、流石藤」
「全くだ。よっ!ナイス英雄!」
焦ったように部屋から出ようとする青年を藤原が呼び止めて提案するので俺が弄るように言うと柴田もニヤニヤ笑いながら乗っかる。
「おい」
「助かる。では遠慮なく頼らせてくれ」
「はいはい」
「地下牢はコッチだ」
藤原が呆れたようにツッコむと青年は会釈するように軽く頭を下げながら言うので俺が相槌を打つと案内するように部屋を出た。
…移動する事約10分後。
「…ん?なんだ貴様らは?」
「ココから先は皇帝陛下の許可無しには…」
「藤」
「おうよ」
空の地下牢の奥に扉があり、その前に甲冑を着けた兵が二人立っていたので俺が牢屋を指差して合図すると左側の兵の姿が消える。
「「なっ…!」」
「いっちょ上がり」
10秒もしない内に二人の兵が別々の牢屋の中に放り込まれ困惑したように驚く様子を見ながら藤原は得意げに言う。
「…くっ…!鍵がかかっている!」
「ははは!バカめ!その扉は特別製だ!皇帝陛下の持つ鍵でなければ…」
「藤いけるか?」
「多分……お」
「「お」」
「「「な…!」」」
どうやらドアに鍵がかかってるらしく見張りの兵が高笑いする中、俺が確認すると藤原がスキルを使って柴田の隣に人が現れると青年と兵達の驚きの言葉が被った。
「陛下!ご無事で!?」
「…君は…確か、アウエロス家の…」
「生きてて良かったね。じゃ、俺らは魔獣の相手しないといけないから後は任せても良い?」
「!あ、ああ!万事任せてくれ!」
…なんか本物の皇帝は無事なようなので面倒くさそうな後始末を青年に放り投げて俺らは家へと帰る事に。
「なあ、やっぱ災魔ってつえーの?」
「さあ?結局柴のスキルで雑魚化してっからな…いつもの奴と変わらねーんじゃね?」
「あー、そっか、『災魔』『害獣』はランク外になるほどつえーって聞くけど柴の前じゃ無力か。…相変わらずのぶっ壊れっぷりだな」
帰宅途中で藤原が興味本位で聞いてくるので俺が適当な感想とその理由を告げると、藤原は柴田を見ながら羨ましそうに返す。
「いやー、それほどでも」
「サスガエイユウシバタスゴイ」
「ウワーシバタスゴイ」
「いや棒読み!!」
柴田が調子に乗ったようなドヤ顔をするので俺が弄ると藤原も乗っかり、柴田はツッコんでくる。
「くっ…!本物の皇帝陛下はどこだ!」
「はっはっは!あの人間なら地下牢に繋いである。この見た目に戻す時に必要になるからな」
「藤」
「おう」
なんか勝ち誇ったかのように笑う魔獣を俺と藤原のスキルの連携ですぐさま隔離する。
「なんかアイツアホみたいに喋ってくれたな」
「まあ魔獣なんて知恵も無いアホだからな…死人に口なし的な考えじゃね?」
「…にしても海、お前あんだけ言って本物だったらどーするつもりだったんだよ?」
「そん時は適当に謝ってお詫びの品でも渡しとけばいいだけだろ」
「…それで済むかぁ?」
藤原のもしもの時を考えた問いに俺が適当な感じで案を話すと柴田が呆れながら返す。
「…とりあえず本物の皇帝陛下をお助けせねば!」
「ちょい待ち。もしかしたらアイツの手下の魔獣とかが見張ってるかもしれんから俺らと一緒に行こう」
「おー、流石藤」
「全くだ。よっ!ナイス英雄!」
焦ったように部屋から出ようとする青年を藤原が呼び止めて提案するので俺が弄るように言うと柴田もニヤニヤ笑いながら乗っかる。
「おい」
「助かる。では遠慮なく頼らせてくれ」
「はいはい」
「地下牢はコッチだ」
藤原が呆れたようにツッコむと青年は会釈するように軽く頭を下げながら言うので俺が相槌を打つと案内するように部屋を出た。
…移動する事約10分後。
「…ん?なんだ貴様らは?」
「ココから先は皇帝陛下の許可無しには…」
「藤」
「おうよ」
空の地下牢の奥に扉があり、その前に甲冑を着けた兵が二人立っていたので俺が牢屋を指差して合図すると左側の兵の姿が消える。
「「なっ…!」」
「いっちょ上がり」
10秒もしない内に二人の兵が別々の牢屋の中に放り込まれ困惑したように驚く様子を見ながら藤原は得意げに言う。
「…くっ…!鍵がかかっている!」
「ははは!バカめ!その扉は特別製だ!皇帝陛下の持つ鍵でなければ…」
「藤いけるか?」
「多分……お」
「「お」」
「「「な…!」」」
どうやらドアに鍵がかかってるらしく見張りの兵が高笑いする中、俺が確認すると藤原がスキルを使って柴田の隣に人が現れると青年と兵達の驚きの言葉が被った。
「陛下!ご無事で!?」
「…君は…確か、アウエロス家の…」
「生きてて良かったね。じゃ、俺らは魔獣の相手しないといけないから後は任せても良い?」
「!あ、ああ!万事任せてくれ!」
…なんか本物の皇帝は無事なようなので面倒くさそうな後始末を青年に放り投げて俺らは家へと帰る事に。
「なあ、やっぱ災魔ってつえーの?」
「さあ?結局柴のスキルで雑魚化してっからな…いつもの奴と変わらねーんじゃね?」
「あー、そっか、『災魔』『害獣』はランク外になるほどつえーって聞くけど柴の前じゃ無力か。…相変わらずのぶっ壊れっぷりだな」
帰宅途中で藤原が興味本位で聞いてくるので俺が適当な感想とその理由を告げると、藤原は柴田を見ながら羨ましそうに返す。
「いやー、それほどでも」
「サスガエイユウシバタスゴイ」
「ウワーシバタスゴイ」
「いや棒読み!!」
柴田が調子に乗ったようなドヤ顔をするので俺が弄ると藤原も乗っかり、柴田はツッコんでくる。
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