クラスまるごと異世界転移

八神

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「お、駒込は高木狙いか?」

「い、いや…俺はどちらかと言えば活発とか快活な女子と付き合いたいから高木みたいなのはちょっと…人見知りっぽいからちょっと心配になっただけで」


俺の弄るような確認に駒込は若干困ったように否定した。


「性格はおとなしいけど身体は結構イケる感じだぜ?」

「…なんで知ってんだよ。まさか…」

「プールで遊ぶ時に水着になるからな。意外と佐藤や清水もインドアの割に太ってねーぜ」


藤原がゲスい事を言うと井上が嫉妬するかのように睨むも藤原は余裕の態度で返す。


「…お前らこの世界をめっちゃエンジョイしてるのな…羨ましいぜ…」

「なになに?なんの話してるの?」

「なんでもねーよ。好きな女子のタイプを話してただけだからお前には関係ねーし」

「えー、海原達にも好きな女性のタイプとかいるの?女とかに興味無さそうなのに」

「「「おい!」」」


急に佐藤が会話に入ってくるので俺が適当にごまかすと佐藤はまるで俺らが同性愛者かのような言い方をするのでツッコむように否定する。


「まさかお前ら…妙に仲が良いと思ったら…」

「なわけねーだろ」

「はっ、オカマかよ。通りで根性も無いわけだ」

「いや海原達がオカマとかナイでしょ。灰村古くない?」


駒込の弄りに柴田が否定すると灰村が馬鹿にしたように笑うので佐藤が素で否定した。


「全く…これだから空気の読めねーヤンキーは…」

「話の流れも分かんねーのかよ」

「ああ?」

「お前ら灰村に当たりキツイな。喧嘩でもしてんのか?」


俺が呆れたように呟くと藤原も呆れたように言い、灰村が不機嫌な顔になると井上が間に入ってくる。


「だってコイツすぐ殴り合いの喧嘩に持っていこうとするし、話も通じねーからいくら俺らでも仲良くできねーんだよ」

「…灰村、お前ももうちょい大人になれよ。柴田達が羨ましいのは分かるけど…」

「おい!余計な事を言うんじゃねぇ!!」


柴田の発言に井上が少しヒいたように忠告するも灰村は遮るように怒鳴った。


「ほらな?コイツ俺らの前じゃずっとこんな感じよ」

「まあ理由が分かっただけでも大分マシだが」


灰村を指して俺が呆れながら言うと柴田は少しフォローするように返す。


「コイツにも意外と可愛いとこあんだな。ま、いくらなんでもガキ過ぎる理由だけど」

「てめぇら…!!そんな死にてぇなら今すぐ殺してやるよ!!」

「はぁ…男子ってなんでそんなすぐ喧嘩になるかなー?」


藤原の弄りに灰村が怒りながら殴りかかろうと腕を振りかぶるので佐藤は呆れながら呟く。


「おいやめろって!お前ルール忘れたのか!」

「チッ…!」

「…ルール?」


駒込が灰村を後ろから羽交い締めするように抑えると井上が不思議そうに尋ねる。


「この新大陸に渡航するための条件があってな」

「…正確には渡航じゃなくて拠点利用のルールだけど」


俺の適当な説明に佐藤が呆れながら訂正した。


「へー。そんなのがあったのか…ココには何度か来てるが初耳だな」

「『ココ』ってのはこの拠点か?それとも新大陸のことか?」

「新大陸だな。ココに拠点が出来たっていうのは聞いていたが…」


井上が意外そうに言うと柴田が確認して井上は訂正するように返す。
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