464 / 556
464
しおりを挟む
「『害獣』は辺りに被害を与える力の強い魔獣の事を指し、『災魔』は言葉巧みに人災を起こし人間社会に被害を与える魔獣の事を言う」
「へー。そうなんだ」
「まるで悪魔だな」
「そうだな。ソレに近い」
井上の分類的な説明に佐藤が納得したように言うので俺が例えを言うと井上は肯定する。
「で、だ。俺達が元の世界に戻るにはどうやらその災魔や害獣を倒す必要があるらしくてな」
「「「マジ?」」」
「へー」
「…誰から聞いたの?麗の占いでも詳細なんて分からなかったのに…」
井上が貴重な情報を開示すると佐藤は疑うようにソースを尋ねた。
「『夢見の巫女』とか言われてる姫から聞いた。本当かどうかは分からないが…ソコはやってみない事にはどうしようもないからな」
「「「「確かに」」」」
「それは…そうだけど…」
井上の説明に俺らの野郎達の言葉が被るも佐藤は納得いかないように呟く。
「つー事はさっきのが災魔って奴か?人間にしか見えなかったけど」
「ああ。災魔ってのは人間に化ける事が出来るらしい」
「へー、あんな誰だか分からん奴に化けてどうすんだかね?」
「…アレは…帝国の現皇帝だ」
「「「は?」」」「え?」
藤原が疑問を聞くと井上は新しい情報を提供するので俺が不思議に思いながら返すと王子が苦々しい顔で言い、駒込と井上以外の俺らの言葉が被る。
「なぜ急にあの皇帝が戦争に踏み切ったのか謎だったが…君達の話を聞いて得心がいった。おそらく災魔とかいう魔獣が皇帝に化けていたんだろう」
「…マジ?」
「…まあ王とか皇帝の乱心で戦争ってのはゲームとかでは良くあるシナリオだよな」
「確かにありがちではあるけどよ…」
王子の予測に柴田が微妙な顔をしながら言うと藤原も微妙な顔で肯定した。
「流石に一国の王ともなると周りに側近や兵達が居るせいで俺一人ではどうにもならなくてな…たまに一人になるタイミングを見計らって仕掛けてはいたんだが…毎回逃げられる」
「げー、じゃあ深山に頼んで生き返らせたのは失敗だったな」
「マジでな。せっかく永江が倒したってのに」
「まあでも魔獣だって分かってんなら俺らが行くか?」
「…は?あの皇帝を…倒したのか…?」
疲れたような井上のため息混じりの説明に藤原が『失敗した…』みたいな感じで言うと柴田も同意し、俺が提案すると井上は驚いたように確認してくる。
「まあ俺らが直接…じゃないけど、結果的にな」
「…嘘だろ。アイツかなり強いぞ?俺は何回負けかけて逃げた事か…」
「それはお前のレベルが足りてねーだけじゃね?」
「一応皇帝倒した永江も災魔害獣クラスだしな」
俺がそう返すと井上は愕然とした感じで呟くので藤原が弄るように笑いながら言うと柴田も笑いながら言う。
「…マジか…」
「まあこいつらコレで英雄だからな。『生ける伝説』とか呼ばれてるし」
「!?こ、こいつら、そうか!こいつらが柴田と藤原か!あの!」
肩を落としながら呟く井上に駒込がフォローに入るとその言葉を聞いて俺を指を差しながら驚く。
「へー。そうなんだ」
「まるで悪魔だな」
「そうだな。ソレに近い」
井上の分類的な説明に佐藤が納得したように言うので俺が例えを言うと井上は肯定する。
「で、だ。俺達が元の世界に戻るにはどうやらその災魔や害獣を倒す必要があるらしくてな」
「「「マジ?」」」
「へー」
「…誰から聞いたの?麗の占いでも詳細なんて分からなかったのに…」
井上が貴重な情報を開示すると佐藤は疑うようにソースを尋ねた。
「『夢見の巫女』とか言われてる姫から聞いた。本当かどうかは分からないが…ソコはやってみない事にはどうしようもないからな」
「「「「確かに」」」」
「それは…そうだけど…」
井上の説明に俺らの野郎達の言葉が被るも佐藤は納得いかないように呟く。
「つー事はさっきのが災魔って奴か?人間にしか見えなかったけど」
「ああ。災魔ってのは人間に化ける事が出来るらしい」
「へー、あんな誰だか分からん奴に化けてどうすんだかね?」
「…アレは…帝国の現皇帝だ」
「「「は?」」」「え?」
藤原が疑問を聞くと井上は新しい情報を提供するので俺が不思議に思いながら返すと王子が苦々しい顔で言い、駒込と井上以外の俺らの言葉が被る。
「なぜ急にあの皇帝が戦争に踏み切ったのか謎だったが…君達の話を聞いて得心がいった。おそらく災魔とかいう魔獣が皇帝に化けていたんだろう」
「…マジ?」
「…まあ王とか皇帝の乱心で戦争ってのはゲームとかでは良くあるシナリオだよな」
「確かにありがちではあるけどよ…」
王子の予測に柴田が微妙な顔をしながら言うと藤原も微妙な顔で肯定した。
「流石に一国の王ともなると周りに側近や兵達が居るせいで俺一人ではどうにもならなくてな…たまに一人になるタイミングを見計らって仕掛けてはいたんだが…毎回逃げられる」
「げー、じゃあ深山に頼んで生き返らせたのは失敗だったな」
「マジでな。せっかく永江が倒したってのに」
「まあでも魔獣だって分かってんなら俺らが行くか?」
「…は?あの皇帝を…倒したのか…?」
疲れたような井上のため息混じりの説明に藤原が『失敗した…』みたいな感じで言うと柴田も同意し、俺が提案すると井上は驚いたように確認してくる。
「まあ俺らが直接…じゃないけど、結果的にな」
「…嘘だろ。アイツかなり強いぞ?俺は何回負けかけて逃げた事か…」
「それはお前のレベルが足りてねーだけじゃね?」
「一応皇帝倒した永江も災魔害獣クラスだしな」
俺がそう返すと井上は愕然とした感じで呟くので藤原が弄るように笑いながら言うと柴田も笑いながら言う。
「…マジか…」
「まあこいつらコレで英雄だからな。『生ける伝説』とか呼ばれてるし」
「!?こ、こいつら、そうか!こいつらが柴田と藤原か!あの!」
肩を落としながら呟く井上に駒込がフォローに入るとその言葉を聞いて俺を指を差しながら驚く。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる