クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。


「うーす」

「おーう」

「あ、来た」


朝食後にスキルの連携で移動すると車の近くに居た駒込が挨拶してくるので手を上げて返すと佐藤が車から降りて来る。


「今日で終わりだろ?」

「うん。最後に次の拠点に運んでくれたら終わり」

「最後の中継地点は何時ぐらいに終わるんだ?」

「えーっと…だいたい夕方ぐらい?」


藤原の確認に予定を話した佐藤に俺が尋ねると首を傾げながら予想を言う。


「夕方?んじゃ晩飯後でもいいか」

「だな。腹減ってるよか腹一杯の方がいいし」

「デザートなら移動中でも食えるしな」


俺が適当に予定を立てると柴田と藤原も賛同してきた。


「じゃあ準備させてくるね」

「おう」

「…お前らちょっといいか?」

「ん?」


俺らは車の中で報告を待とうとしたら駒込が呼び止めてくる。


「なんか灰村から話があるんだと」

「パス」

「俺も」

「どうせロクな事じゃねーしな」


駒込の気まずそうな発言に俺が拒否して車に乗り込むと藤原と柴田も俺に同意しながら車に乗り込んだ。


「…海原、柴田、藤原…すまん。昨日の態度は俺が間違っていた…許してくれ」

「「「あ?」」」


急に車に乗り込んで来た灰村が急に土下座して謝り出すので俺らは状況を理解出来ずに呟く。


「なんだ?急に」

「頭でも打ったか?」

「急に気持ちわりーな」

「…言いたい事はそれだけだ。邪魔したな」


俺らが訝しみながら言うと灰村は立ち上がって車から降りて行った。


「…なんだったんだ?」

「さー?」

「なんか気持ちわりーな」

「流石に灰村も昨日の件はヤバイと思ったんだろうな」


俺の問いに柴田が不思議そうに返し、藤原も微妙な顔で言うと駒込が軽く説明してくる。


「…ああ、それで」

「あのヤンキーにもちゃんと恥の概念があったんだな」

「意外やわ」

「…お前らいくらなんでもボロクソ言い過ぎじゃないか?」


俺らが灰村の謝罪に納得すると駒込は引きつったような笑い方をしながら言ってきた。


「まあそれだけアイツの態度が悪かったって事よ」

「そーそー。自分の非を認めねー奴が急に謝ってきても怪しいだけだろ」

「いや…確かにそうだが…」

「準備オッケー。…ん?どしたの?」

「いや?なんでもねーけど」


俺と柴田の発言に駒込が言い淀むと佐藤が王子と一緒に車に乗り込んできて雰囲気を察して聞くので藤原が適当にごまかす。


「んじゃ、出発すんぞ」

「お願い」

「よろしく頼む」


俺が車を馬に引かせながら言うと佐藤と王子が返事をする。
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