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「一応箱の外に冷蔵って書いてるモンは冷やしておけよ。まあ常温放置の方が好きなら構わねーが」
「オッケー、ありがとう。後で冷蔵庫入れとくよ」
「あと…俺らの昼飯の余りだけど食うか?」
「何が入ってんの?」
俺の警告を素直に聞く沼内にタッパーを差し出すと一応受け取って中身を聞く。
「チキンの飴焼き」
「…アメ?」
「皮に水飴的なのを塗って焼くとなんかサクサクになるんだと」
「へー。じゃあもらう」
「じゃあってなんだよ、じゃあって」
「いや…結構美味しそうだなって…」
俺がタッパーの中の料理を説明すると沼内が引っかかるような言い方をするので追求すると、ちょっと困ったように笑いながら言い訳のような事を言い出した。
「それより、チョコケーキとかはいくら?」
「…そうだな…VRはいくらだ?その料金から引いとくよ」
「あ、じゃあVRのゲーム機と交換でも良い?」
話題を逸らすような沼内の確認に俺が確認し返して支払い方法を言うと沼内が意外な提案をする。
「まあお前がそれで良いんならコッチはありがてーけど」
「元々材料用意したの海原君だし、タダでも良いと思ってたから」
「マジ?俺も沼内がゲーム機作ってくれてっから差し入れのつもりだったけど」
「…じゃあ…ちょうどいいし、交換って事で」
「オッケ。ありがとよ」
「こっちこそ。ケーキ以外も用意してくれてありがとう」
…なんかお互いに考えてる事が似通ってたのでお互いに金は払わず物々交換する事で話がまとまった。
ーーーーーー
「おお!コレがVRか!」
「ついに俺らにも新時代の波が…!」
「いや、いつものあのゲーム機でもだいぶ新時代っつーか次世代っつーか…とりあえずかなり未来のシロモノだぞ」
沼内から説明を聞いて帰宅すると柴田と藤原がゴーグルとヘッドホンを見て興奮するので俺は軽くツッコむ。
「で?コレどうやって遊ぶんだ?」
「コレがコントローラー」
「…コレが?」
藤原の確認に俺が片手用のコントローラーを渡すと柴田が不思議そうに見る。
「見た感じプレステのコントローラーの両側を分けたようにしか見えねーけど」
「左手が十字キーとセレクトボタンで、右手がアクションボタンとスタートボタンだと」
「へー。線が無いって事は無線か?」
「らしいな」
十字キーの付いてる方のコントローラーを触りながら言う藤原に俺が見て分かる事をわざわざ説明すると…
柴田もあと一つのコントローラーを触りながら確認するので俺は肯定した。
「なんで普通のコントローラーじゃねーんだ?」
「普通のコントローラーでも遊べるらしいぞ。沼内が言うには没入感を出すために両手を自由に動かせるスタイルにしたんだと」
「なるほど」
「言われてみれば確かにいつものコントローラーを握ってたらなんか微妙な現実感が出そうだな」
柴田が不思議そうに聞くので俺が沼内から聞いた理由を話すと藤原も納得する。
「じゃあやっていいか?」
「いや待てよ、なんでお前からなんだよ」
「俺がヘッドセットを持ってるから」
「意味分かんねー事言ってんじゃねーよ!」
「順番ぐらいじゃんけんで決めろよ」
柴田と藤原がゲームを遊ぶ順番で言い争いを始めるので俺は呆れながら提案した。
「よし、じゃあ一回勝負な」
「おう。じゃーんけーんポン!ぐわっ!」
「よっしゃ!」
…公平なじゃんけん勝負の結果…柴田の勝ち、ガッツポーズをして喜ぶ。
「オッケー、ありがとう。後で冷蔵庫入れとくよ」
「あと…俺らの昼飯の余りだけど食うか?」
「何が入ってんの?」
俺の警告を素直に聞く沼内にタッパーを差し出すと一応受け取って中身を聞く。
「チキンの飴焼き」
「…アメ?」
「皮に水飴的なのを塗って焼くとなんかサクサクになるんだと」
「へー。じゃあもらう」
「じゃあってなんだよ、じゃあって」
「いや…結構美味しそうだなって…」
俺がタッパーの中の料理を説明すると沼内が引っかかるような言い方をするので追求すると、ちょっと困ったように笑いながら言い訳のような事を言い出した。
「それより、チョコケーキとかはいくら?」
「…そうだな…VRはいくらだ?その料金から引いとくよ」
「あ、じゃあVRのゲーム機と交換でも良い?」
話題を逸らすような沼内の確認に俺が確認し返して支払い方法を言うと沼内が意外な提案をする。
「まあお前がそれで良いんならコッチはありがてーけど」
「元々材料用意したの海原君だし、タダでも良いと思ってたから」
「マジ?俺も沼内がゲーム機作ってくれてっから差し入れのつもりだったけど」
「…じゃあ…ちょうどいいし、交換って事で」
「オッケ。ありがとよ」
「こっちこそ。ケーキ以外も用意してくれてありがとう」
…なんかお互いに考えてる事が似通ってたのでお互いに金は払わず物々交換する事で話がまとまった。
ーーーーーー
「おお!コレがVRか!」
「ついに俺らにも新時代の波が…!」
「いや、いつものあのゲーム機でもだいぶ新時代っつーか次世代っつーか…とりあえずかなり未来のシロモノだぞ」
沼内から説明を聞いて帰宅すると柴田と藤原がゴーグルとヘッドホンを見て興奮するので俺は軽くツッコむ。
「で?コレどうやって遊ぶんだ?」
「コレがコントローラー」
「…コレが?」
藤原の確認に俺が片手用のコントローラーを渡すと柴田が不思議そうに見る。
「見た感じプレステのコントローラーの両側を分けたようにしか見えねーけど」
「左手が十字キーとセレクトボタンで、右手がアクションボタンとスタートボタンだと」
「へー。線が無いって事は無線か?」
「らしいな」
十字キーの付いてる方のコントローラーを触りながら言う藤原に俺が見て分かる事をわざわざ説明すると…
柴田もあと一つのコントローラーを触りながら確認するので俺は肯定した。
「なんで普通のコントローラーじゃねーんだ?」
「普通のコントローラーでも遊べるらしいぞ。沼内が言うには没入感を出すために両手を自由に動かせるスタイルにしたんだと」
「なるほど」
「言われてみれば確かにいつものコントローラーを握ってたらなんか微妙な現実感が出そうだな」
柴田が不思議そうに聞くので俺が沼内から聞いた理由を話すと藤原も納得する。
「じゃあやっていいか?」
「いや待てよ、なんでお前からなんだよ」
「俺がヘッドセットを持ってるから」
「意味分かんねー事言ってんじゃねーよ!」
「順番ぐらいじゃんけんで決めろよ」
柴田と藤原がゲームを遊ぶ順番で言い争いを始めるので俺は呆れながら提案した。
「よし、じゃあ一回勝負な」
「おう。じゃーんけーんポン!ぐわっ!」
「よっしゃ!」
…公平なじゃんけん勝負の結果…柴田の勝ち、ガッツポーズをして喜ぶ。
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