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「…チッ、ありがとよ」
「なんでおめーはそんな嫌そうなんだよ」
「いくらなんでも素直に感謝とか礼も言えないとかソレはヤンキーっつーより社会不適合者だぞ」
「いや、今のコイツは社会不適合者の中でもかなりヤバイ方だろ。車に乗せてもらって舌打ちとか頭おかしいわ」
ソッポ向いての嫌そうな言い方に俺が態度の悪さを指摘すると柴田もソコを注意して藤原は呆れながら言う。
「…チッ…」
「あ、おい」
灰村はまたしても舌打ちをすると車から降りて行くので駒込が追いかける。
「アイツすげーわ。あそこまでいくと筋金入りだな」
「あそこまで頑なになる理由が分かんねーな」
「逆張りとか反抗期にしても流石に…なレベルじゃね?」
「…なんか灰村と駒込君が出てったけど…」
俺らが灰村の事で話し合ってると佐藤が不思議そうに外を見ながら車に乗り込む。
「灰村の態度がやべーから指摘したら出てった」
「…あー、だから駒込君が追いかけてったのかぁ…」
「アイツなんであんなにやべーんだ?」
「私に聞かれても。そういうのは男子にしか分からないんじゃないの?」
「…あのレベルともなると俺らにも理解出来ねーんだ」
俺の簡単な状況説明に佐藤が納得して柴田が尋ねるも逆に尋ね返されてしまい藤原は呆れたように言う。
「うーん…なんか意地張ってるとか?」
「『謝ったら負け』とか『お礼を言うとマウント取られる』みたいな感じでか?」
「アイツそんなやべー考えのやつなのかよ」
「いや。俺の前では至って普通なんだが…」
「お、戻って来た」
佐藤が首を傾げながら聞くので柴田が比喩表現で確認し、藤原が微妙な顔で言うと駒込が車に乗り込みながら否定した。
「海原すまんな。アイツはやっぱ荷台に戻るそうだ」
「んじゃもう出発してもいいのか?」
「うん。お願い」
駒込が灰村の代わりに片手で拝むように謝ってくるので俺が確認すると佐藤は了承する。
「…さっきの話の事だが…灰村が意地張ってるってのは本当だと思う。『周りの人間に舐められたくない』ってよく言ってたからな」
「じゃあもうヤンキーどころかヤクザじゃねーか、そのメンタルだと」
「あのレベルだと半グレとか反社と同じだな。もはや」
「待てよ。古の武士とか侍魂かも知れんだろ?」
駒込の灰村を庇うようなフォローするような発言に俺と柴田が呆れると藤原がボケるような例えを言い出す。
「命よりも面子とプライドを最優先にする、あの?」
「まあ戦国時代とか鎌倉武士とかの時代まで遡れば確かにあの野蛮さは納得できるけどよ…」
「きっと先祖返りしてんだよ。見とけって、多分なにか失態的なのやらかしたら『切腹致す!』とかやりだすぜ」
「『おいは恥ずかしか!このさき生きていけぬ!』とか言い出してか?」
「ははは!そのレベルまで行けばあの態度でも全然許せるわ!」
藤原が笑いながら灰村を弄るので俺も乗っかって弄ると柴田が声を上げて笑う。
「いや流石にソレは言い過ぎでしょ」
「でもお前さっきの見たらマジでこのレベルじゃねーとやべーからな?」
「…そんなに?」
「まあ…偉そうで嫌そうな態度を取った挙句に柴田達にソレを注意されたら舌打ちしてたからな…」
「うわ…」
灰村を庇うような感じで注意するように言ってくる佐藤も駒込のなんとも言えない感じでの説明を聞いてドン引きしながら呟く。
「なんでおめーはそんな嫌そうなんだよ」
「いくらなんでも素直に感謝とか礼も言えないとかソレはヤンキーっつーより社会不適合者だぞ」
「いや、今のコイツは社会不適合者の中でもかなりヤバイ方だろ。車に乗せてもらって舌打ちとか頭おかしいわ」
ソッポ向いての嫌そうな言い方に俺が態度の悪さを指摘すると柴田もソコを注意して藤原は呆れながら言う。
「…チッ…」
「あ、おい」
灰村はまたしても舌打ちをすると車から降りて行くので駒込が追いかける。
「アイツすげーわ。あそこまでいくと筋金入りだな」
「あそこまで頑なになる理由が分かんねーな」
「逆張りとか反抗期にしても流石に…なレベルじゃね?」
「…なんか灰村と駒込君が出てったけど…」
俺らが灰村の事で話し合ってると佐藤が不思議そうに外を見ながら車に乗り込む。
「灰村の態度がやべーから指摘したら出てった」
「…あー、だから駒込君が追いかけてったのかぁ…」
「アイツなんであんなにやべーんだ?」
「私に聞かれても。そういうのは男子にしか分からないんじゃないの?」
「…あのレベルともなると俺らにも理解出来ねーんだ」
俺の簡単な状況説明に佐藤が納得して柴田が尋ねるも逆に尋ね返されてしまい藤原は呆れたように言う。
「うーん…なんか意地張ってるとか?」
「『謝ったら負け』とか『お礼を言うとマウント取られる』みたいな感じでか?」
「アイツそんなやべー考えのやつなのかよ」
「いや。俺の前では至って普通なんだが…」
「お、戻って来た」
佐藤が首を傾げながら聞くので柴田が比喩表現で確認し、藤原が微妙な顔で言うと駒込が車に乗り込みながら否定した。
「海原すまんな。アイツはやっぱ荷台に戻るそうだ」
「んじゃもう出発してもいいのか?」
「うん。お願い」
駒込が灰村の代わりに片手で拝むように謝ってくるので俺が確認すると佐藤は了承する。
「…さっきの話の事だが…灰村が意地張ってるってのは本当だと思う。『周りの人間に舐められたくない』ってよく言ってたからな」
「じゃあもうヤンキーどころかヤクザじゃねーか、そのメンタルだと」
「あのレベルだと半グレとか反社と同じだな。もはや」
「待てよ。古の武士とか侍魂かも知れんだろ?」
駒込の灰村を庇うようなフォローするような発言に俺と柴田が呆れると藤原がボケるような例えを言い出す。
「命よりも面子とプライドを最優先にする、あの?」
「まあ戦国時代とか鎌倉武士とかの時代まで遡れば確かにあの野蛮さは納得できるけどよ…」
「きっと先祖返りしてんだよ。見とけって、多分なにか失態的なのやらかしたら『切腹致す!』とかやりだすぜ」
「『おいは恥ずかしか!このさき生きていけぬ!』とか言い出してか?」
「ははは!そのレベルまで行けばあの態度でも全然許せるわ!」
藤原が笑いながら灰村を弄るので俺も乗っかって弄ると柴田が声を上げて笑う。
「いや流石にソレは言い過ぎでしょ」
「でもお前さっきの見たらマジでこのレベルじゃねーとやべーからな?」
「…そんなに?」
「まあ…偉そうで嫌そうな態度を取った挙句に柴田達にソレを注意されたら舌打ちしてたからな…」
「うわ…」
灰村を庇うような感じで注意するように言ってくる佐藤も駒込のなんとも言えない感じでの説明を聞いてドン引きしながら呟く。
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