クラスまるごと異世界転移

八神

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…そして約一時間後。


「ここら辺がだいたい200キロ地点だけどどうする?」

「あ、じゃあココでいいよ」


俺が車を止めて確認すると佐藤はそう言って車から降りる。


「んじゃ俺らは帰るか」

「また明日だな」

「おう。じゃあな」


柴田の発言に乗っかるように藤原が手を上げて別れの挨拶をすると駒込も手を上げて返すので…


俺らは旗を設置してスキルの連携で帰宅した。






ーーーーーー






「ねぇ、灯達今どうなってんの?」


…昼食の時間に食堂へと行くと先に座っていた清水が確認するかのように話しかけてくる。


「…さあ?いつも通りやってんじゃね?」

「あとどれくらいかかる?」

「順調に行けば明日明後日で終わるけど」

「じゃあ早かったら明後日には帰って来る感じ?」

「いや…多分早くて3日後ぐらいじゃねーかな」


俺が適当に返すと清水は更に確認してくるので予想しながら話す。


「3日後かあ…ってか一週間もかからないって早くない?」

「そりゃ海は俺らの世界の文明の利器を活用してっからな。知識チートってやつよ」

「いや、俺らも似たような知識持ってっけど役に立ってるか?」


清水のなんとも言えないような顔での確認に藤原がそう返すと柴田がツッコむ。



…翌日。



「お、今日はちゃんと起きてんな」

「あ。き、昨日がたまたま寝坊しただけだし!」

「だと良いんだがな」


朝食後にスキルの連携で移動すると車の外で歩いていた佐藤を発見したので声をかけると、言い訳のような事を言い始めるので俺は適当に流した。


「おーっす。はよー」

「おう」

「なんか昨日灰村がな、『俺も車に乗ってみたい』とか言ってたんだけど…流石に無理か?」

「王子に失礼な態度取らずに大人しくしてるんなら俺は構わんけど。お前らはどうよ?」


駒込が挨拶しながら車に乗り込むと…気まずそうに聞いてくるので俺は条件を付けた上で柴田と藤原にも確認する。


「海が良いんなら良いんじゃね?」

「なんかあったら叩き出せば良いだけだしな」

「だとよ」

「オッケー。じゃあソレを灰村に伝えてくるわ」


二人の意見を聞いて駒込に振ると車から降りてわざわざ灰村の所へと報告に行く。


「流石のヤンキーもこれ以上は耐えられんか」

「ま、今時の若者にしては持った方だろ」

「いやいや同級生!俺らも同い年だから!」


藤原の笑いながらの発言に俺がそう返すと柴田がツッコんでくる。


「今日もよろしく頼む」

「灰村連れて来た」

「…ふん」

「おいおい、海原達にお礼ぐらい言えよ。わざわざコッチの方に乗せてくれてんだぜ?」


王子が乗り込んで来ると直ぐに駒込が来て後から不機嫌そうな灰村が鼻を鳴らして乗り込み、灰村の態度に駒込が注意した。
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