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…それから30分後。
「お、魔獣の群れだ。藤」
「おー。どこだ?」
「魔獣!?大丈夫なの!?」
「大丈夫大丈夫」
見張りの兵が直進上に障害を発見したので藤原を助手席に呼ぶと佐藤が焦り、柴田が楽観的に宥める。
「…俺たちの出番か」
「いや、わりーけど別にお前らの力は必要ねーから」
「…じゃあ英雄の力のお手並み拝見といくか」
駒込の気合を入れたような発言を柴田が笑いながら却下すると駒込は助手席の方へと来た。
「ちょっ…!そのまま行ったらぶつか……え?」
「…魔獣が思いっきり弾き飛ばれて行ったな。…どういう事だ?」
佐藤もやって来て前を見ながら慌てるが柴田のスキルの力でぶつかった魔獣達が跳ね飛ばされ…
進路上の魔獣達が居なくなると駒込が不思議そうに首を傾げる。
「オッケーか?」
「おう、もう周りにはいねーな」
「…おい待て。なんでアレで事故らないんだ?」
藤原の確認に俺が了承すると席を離れ、後部座席に戻ろうとする藤原の肩を掴んで駒込が聞く。
「柴のスキルで魔獣達も体重が軽くなってるからだと」
「なっ…!そんな応用も利くのか…?」
「…じゃあ車に乗ってて柴田が居ればもう無敵じゃん」
「『魔獣に襲われない』っていう点ではそうだな。今のでもダメージはほぼ無いからアレで倒すのは無理だけど」
藤原が簡単に説明すると駒込は驚きながら柴田を見て佐藤が微妙な顔で言うので、俺は一部同意しながらも佐藤の認識を訂正するように返す。
「別に倒す必要無いからよくない?」
「だな」
「…そういや柴田のスキルってなんだ?英雄とか呼ばれてる上にこんな事が出来るんなら相当強いやつだろ?」
佐藤の発言に俺が適当に相槌を打つと駒込は少し考えたように聞いてきた。
「あーまあ今はな。海とか藤のおかげでクソ使えねー無能の外れから一転してぶっ壊れになったし」
「クソ使えねー無能の外れ…?あと『ぶっ壊れ』ってなんだ?なんか壊すやつか?」
「環境を壊すとかバランスを壊すって意味だな。バランスブレイカー的な」
「とりあえずクソ強いって意味で使ってる感じよ」
「へー、ゲーム用語か。俺はスポーツゲーム以外はあんまやらないからな…」
柴田が微妙な顔で返すと駒込が不思議そうにするので藤原と俺で解説すると納得したように呟く。
「で、どういうスキルなんだ?」
「俺のステータスとか能力を使えなくして相手も同じ状態にする」
「??どういう事だ?それじゃお前自身は何も出来ないんじゃ?」
「そーよ。スキルを使ってる間は俺は何も出来ねーんだ、コレが」
駒込の二度目の問いに柴田がアッサリ返すと理解出来ないような不思議そうな顔で確認し、柴田はソレに肯定する。
「お、魔獣の群れだ。藤」
「おー。どこだ?」
「魔獣!?大丈夫なの!?」
「大丈夫大丈夫」
見張りの兵が直進上に障害を発見したので藤原を助手席に呼ぶと佐藤が焦り、柴田が楽観的に宥める。
「…俺たちの出番か」
「いや、わりーけど別にお前らの力は必要ねーから」
「…じゃあ英雄の力のお手並み拝見といくか」
駒込の気合を入れたような発言を柴田が笑いながら却下すると駒込は助手席の方へと来た。
「ちょっ…!そのまま行ったらぶつか……え?」
「…魔獣が思いっきり弾き飛ばれて行ったな。…どういう事だ?」
佐藤もやって来て前を見ながら慌てるが柴田のスキルの力でぶつかった魔獣達が跳ね飛ばされ…
進路上の魔獣達が居なくなると駒込が不思議そうに首を傾げる。
「オッケーか?」
「おう、もう周りにはいねーな」
「…おい待て。なんでアレで事故らないんだ?」
藤原の確認に俺が了承すると席を離れ、後部座席に戻ろうとする藤原の肩を掴んで駒込が聞く。
「柴のスキルで魔獣達も体重が軽くなってるからだと」
「なっ…!そんな応用も利くのか…?」
「…じゃあ車に乗ってて柴田が居ればもう無敵じゃん」
「『魔獣に襲われない』っていう点ではそうだな。今のでもダメージはほぼ無いからアレで倒すのは無理だけど」
藤原が簡単に説明すると駒込は驚きながら柴田を見て佐藤が微妙な顔で言うので、俺は一部同意しながらも佐藤の認識を訂正するように返す。
「別に倒す必要無いからよくない?」
「だな」
「…そういや柴田のスキルってなんだ?英雄とか呼ばれてる上にこんな事が出来るんなら相当強いやつだろ?」
佐藤の発言に俺が適当に相槌を打つと駒込は少し考えたように聞いてきた。
「あーまあ今はな。海とか藤のおかげでクソ使えねー無能の外れから一転してぶっ壊れになったし」
「クソ使えねー無能の外れ…?あと『ぶっ壊れ』ってなんだ?なんか壊すやつか?」
「環境を壊すとかバランスを壊すって意味だな。バランスブレイカー的な」
「とりあえずクソ強いって意味で使ってる感じよ」
「へー、ゲーム用語か。俺はスポーツゲーム以外はあんまやらないからな…」
柴田が微妙な顔で返すと駒込が不思議そうにするので藤原と俺で解説すると納得したように呟く。
「で、どういうスキルなんだ?」
「俺のステータスとか能力を使えなくして相手も同じ状態にする」
「??どういう事だ?それじゃお前自身は何も出来ないんじゃ?」
「そーよ。スキルを使ってる間は俺は何も出来ねーんだ、コレが」
駒込の二度目の問いに柴田がアッサリ返すと理解出来ないような不思議そうな顔で確認し、柴田はソレに肯定する。
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