クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。



「…あ?コイツまだ寝てんのかよ」


朝食後にスキルの連携で佐藤の所に移動して車に乗り込むと…


車の中で佐藤が毛布を被って寝ていたのでその様子を見た藤原が呆れたように言う。


「おい、佐藤起きろ。朝だぞ」

「…ん…?わっ!!えっ!?」


俺が毛布を剥ぎ取って起こすと佐藤は俺らを見て驚きながら後退るようにその場から離れる。


「な、なんで…?」

「いや逆にコッチが聞きてーわ。つーかお前寝る時下着着けねーのかよ」


佐藤は状況が理解出来ないような感じで呟くので俺は布団の上にあるブラとパンツを見て気まずくなりながら毛布を投げて返す。


「あっ!いや、これは…!」

「…はぁ…俺ら外に出てっからちゃんと着替えて来いよ」


慌てて言い訳のようなことを言い出す佐藤に俺はため息を吐いて返し、一旦車から降りた。


「アイツパジャマ直履きで寝てんのかよ。ブラはともかくパンツすら着けねーとかすげーな」

「な。普通ノーパンでズボンは中々キツイもんがあんぞ」

「逆に女だからじゃね?余計なモン付いてないからノーパンでも問題無いとか」

「おーっす。何話してんだ?」


俺らが佐藤の事で話し合ってると駒込が挨拶しながらやって来る。


「ん?ああ、佐藤がノーパンノーブラで寝てたって話し」

「ヤバくね?」

「…ノーパンノーブラって…つまり全裸…!?」

「いや普通にパジャマ着てたわ」


柴田が話の内容を教えて藤原が同意を求めると駒込が勘違いしながら驚くので俺はツッコミながら訂正した。


「あ、ああ…パジャマは着てた…は?ノーパンでパジャマ?マジ?」

「布団の上に下着が置いてあったから多分マジ」

「…それは着替えとかじゃなくて?」

「おめー寒くもねーのに着替えのトランクスとかを布団の中に入れるか?」

「…冬以外では入れないな」

「つまりはそういう事よ」

「お、おお…マジか…」


駒込の確認に俺らが確認し返すように聞くとなんとも言えない微妙な顔で呟く。


「…ってか良く考えたらお前らよく寝てる女子の部屋にそんな堂々と入れるな」


普通はもっとこう…と、駒込は勘違いしながら俺らが間違いをやらかしたかのような事を言う。


「いやいや。あの車俺のだし」

「まさか今の時間まで寝てるなんて思わねーだろ」

「…確かに。もうみんなとっくに起きてる時間だからな」

「ごめーん!寝坊した!」


俺と柴田の訂正に駒込が納得すると佐藤が謝りながら車から降りてきた。


「ったく、早く準備させろよ」

「うん!移動中にご飯食べるから何かちょうだい?」

「あ?もう旗回収したから今はお菓子しか持ってねーぞ」

「じゃあそのお菓子ちょうだい!」

「準備が終わったらな」


藤原が呆れたように言うと佐藤は朝食を要求してきたが俺が拒否るように返すと別に飯じゃなくても良いらしいので条件をつけて了承する。
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