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「今回はルート上に魔獣がいなくて良かったな」
「まあ運が良かったんだろ」
「んじゃ佐藤、旗設置して俺ら帰るわ」
「あ、うん。また明日よろしく」
「この旗無くなったら俺ら直ぐ戻って来れなくなるから死ぬ気で守れよ」
「う…分かった」
俺らは車から降りて適当な所に聖水を入れた旗を設置し、荷台から人を降ろしてる佐藤に話を通してスキルの連携で帰宅した。
「…ん?そういや駒込は?」
「荷台の方に乗ってたぞ」
「…なんで?」
「『他の冒険者達と同じ経験がしたい』んだと」
「ほー、立派なもんだ」
家でゲームを始めると藤原がふとした疑問を聞いてくるので俺が教えると不思議そうな顔になり、駒込から聞いた理由を話すと適当な感じで返す。
…翌日。
「…もしもし?」
「おう佐藤寝てたか?」
「うん。でももう起きる時間だし…」
俺は起きて直ぐに伝え忘れた事を思い出したので電話すると佐藤が眠そうに返事する。
「後で旗に聖水入れといてくれ」
「…聖水?分かった」
「んじゃな」
俺が指示をすると不思議そうに聞き返すがそのまま了承するので電話を切る。
「…おっ、鉄柵ってか金網だな」
「しかもなんか三重にするとか厳重過ぎね?」
「この前の物資がほとんど回収できて余裕が出来たからだって」
そして朝食後に俺らがスキルの連携で戻ると既に拠点みたいのが出来上がっていたので…
俺が旗を回収しながら周りを見て言うと藤原が不思議そうに聞き、佐藤が理由を答える。
「へー。で、次に行っていいのか?」
「うん。ちょっと準備させてくる」
俺の確認に佐藤は了承すると他の人達に指示を出しに行った。
「今度はどこだっけ?」
「北に150キロぐらいだと」
「つー事はだいたい一時間半ぐらいか」
「それぐらいだな」
「海原、俺も乗せてくれ」
俺らが先に車に乗り込んで雑談してると駒込が確認しながら乗り込んでくる。
「お、もう荷台は飽きたか?」
「流石に一時間ずっとあの中はキツイ」
「そりゃそーだろ」
「灰村は逆にアッチの方が良いんだと。お前らと一緒だと喧嘩になりそうだからって」
「…アイツも居たのかよ…」
「気づかなかったわー…意外と普通にしてると存在感無いのなアイツ」
俺の弄るような問いに駒込が疲れたように笑って返すと柴田も笑い、予想外の言葉に俺が軽く驚きながら呟くと藤原はその場に居ない灰村を弄るように言った。
「…ん?一人増えているな」
「ああ、俺らの同級生で友達の駒込。何故か昨日は荷台に乗ってた」
「あ、よろしくお願いします」
「こちらこそ宜しく頼む」
車に乗り込んで来た王子の疑問に俺が紹介しながら返すと駒込は座席から腰を浮かせて低姿勢でぺこぺこしながら挨拶し、王子は握手の手を差し出して返す。
「あ、はい。命をかけて頑張る所存です」
「冒険者って大変だな」
「そりゃそーよ」
「おめーも冒険者になって俺らの苦労を少しでも味わえや」
駒込が王子の手を握り返しながら意気込みを言うので俺が適当に言うと藤原が同意し、柴田は恨み言のような事を言い出した。
「いや多分俺が冒険者になっても今と変わらんと思うぞ」
「…それもそうか」
「だな」
俺の返答に柴田が大人しく賛同する藤原も賛同する。
「まあ運が良かったんだろ」
「んじゃ佐藤、旗設置して俺ら帰るわ」
「あ、うん。また明日よろしく」
「この旗無くなったら俺ら直ぐ戻って来れなくなるから死ぬ気で守れよ」
「う…分かった」
俺らは車から降りて適当な所に聖水を入れた旗を設置し、荷台から人を降ろしてる佐藤に話を通してスキルの連携で帰宅した。
「…ん?そういや駒込は?」
「荷台の方に乗ってたぞ」
「…なんで?」
「『他の冒険者達と同じ経験がしたい』んだと」
「ほー、立派なもんだ」
家でゲームを始めると藤原がふとした疑問を聞いてくるので俺が教えると不思議そうな顔になり、駒込から聞いた理由を話すと適当な感じで返す。
…翌日。
「…もしもし?」
「おう佐藤寝てたか?」
「うん。でももう起きる時間だし…」
俺は起きて直ぐに伝え忘れた事を思い出したので電話すると佐藤が眠そうに返事する。
「後で旗に聖水入れといてくれ」
「…聖水?分かった」
「んじゃな」
俺が指示をすると不思議そうに聞き返すがそのまま了承するので電話を切る。
「…おっ、鉄柵ってか金網だな」
「しかもなんか三重にするとか厳重過ぎね?」
「この前の物資がほとんど回収できて余裕が出来たからだって」
そして朝食後に俺らがスキルの連携で戻ると既に拠点みたいのが出来上がっていたので…
俺が旗を回収しながら周りを見て言うと藤原が不思議そうに聞き、佐藤が理由を答える。
「へー。で、次に行っていいのか?」
「うん。ちょっと準備させてくる」
俺の確認に佐藤は了承すると他の人達に指示を出しに行った。
「今度はどこだっけ?」
「北に150キロぐらいだと」
「つー事はだいたい一時間半ぐらいか」
「それぐらいだな」
「海原、俺も乗せてくれ」
俺らが先に車に乗り込んで雑談してると駒込が確認しながら乗り込んでくる。
「お、もう荷台は飽きたか?」
「流石に一時間ずっとあの中はキツイ」
「そりゃそーだろ」
「灰村は逆にアッチの方が良いんだと。お前らと一緒だと喧嘩になりそうだからって」
「…アイツも居たのかよ…」
「気づかなかったわー…意外と普通にしてると存在感無いのなアイツ」
俺の弄るような問いに駒込が疲れたように笑って返すと柴田も笑い、予想外の言葉に俺が軽く驚きながら呟くと藤原はその場に居ない灰村を弄るように言った。
「…ん?一人増えているな」
「ああ、俺らの同級生で友達の駒込。何故か昨日は荷台に乗ってた」
「あ、よろしくお願いします」
「こちらこそ宜しく頼む」
車に乗り込んで来た王子の疑問に俺が紹介しながら返すと駒込は座席から腰を浮かせて低姿勢でぺこぺこしながら挨拶し、王子は握手の手を差し出して返す。
「あ、はい。命をかけて頑張る所存です」
「冒険者って大変だな」
「そりゃそーよ」
「おめーも冒険者になって俺らの苦労を少しでも味わえや」
駒込が王子の手を握り返しながら意気込みを言うので俺が適当に言うと藤原が同意し、柴田は恨み言のような事を言い出した。
「いや多分俺が冒険者になっても今と変わらんと思うぞ」
「…それもそうか」
「だな」
俺の返答に柴田が大人しく賛同する藤原も賛同する。
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