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「いや別に今の皇帝が戦争をやめて二度と防衛以外での戦争をしない…って言ってくれんのなら無理に変える必要も無いんだけど」
「…ソレは、難しいだろうな…」
ぶっちゃけ俺らは目的さえ達成できれば過程はどうでもいいのでそれを告げるも、青年は苦虫を噛み潰したような顔で否定するように返す。
「じゃあもう変えるしかないね」
「しかし…あの皇帝陛下をそう簡単に引きずり降ろせるとは…」
「…今の皇帝って奴はかなりのやり手みてーだな」
「普通こんな惨状を引き起こしたら責任問題で強制的に降ろされても仕方ねーはずなのにな」
青年の困ったような呟きに藤原と柴田が皇帝の凄さを認識したかのように言う。
「で、どうすんだ?」
「深山を呼ばなきゃ良いだけじゃね?皇帝が生き返らなきゃ次を選ばないといけないわけだし」
「いやそりゃそーだけど…魔獣の犠牲になった人達はどーすんだよ?」
「いっそのこと皇帝だけ除くか?」
「…分かった。私が責任を持って戦争を回避するよう尽力しよう」
だから聖女様の手配を頼む…!と、青年は俺らの話を聞いて覚悟を決めたような顔で宣言して頭を下げながら頼んでくる。
「本当に?どうやって?」
「今から他の貴士…君達の国では貴族というのか?爵位を持つ者達だ。彼らに手紙を送る」
「それで?」
「我々でこの惨状を招いた皇帝陛下の責任を追及し、反戦を宣言させる」
「…うまくいく?」
「必ず成功させてみせる」
俺が具体的な方法を聞いて最後に確認すると青年は力強く頷いた。
「オッケ。じゃあもし失敗したら…次に魔獣が攻めて来ても助けないよ?」
「ああ」
「んじゃ深山呼んでくっか」
「おう」
「にしてもお前ほんと交渉上手くなったな」
「いやコレ交渉か?相手に強要してるだけだろ」
話は纏まったので俺らは深山を呼ぶために一旦帰宅する。
「…もしもし?深山今来れるか?」
「うん。大丈夫」
「藤」
「おう」
玄関で深山に電話し、確認は取れたので…スキルの連携で深山をコッチへと呼んだ。
「永江、何かあったら俺らよりも深山を最優先しろよ」
『承知した』
「もう、ちょっと大げさじゃない?」
「まあ念には念を、って事だ」
柴田が永江に指示を出すと深山が呆れたように言うので藤原が笑いながら返す。
「んじゃ、行くか」
「おー」
「行くか」
深山と合流して保険も用意できたので俺らは永江の被害に遭った人達を治すために家を出た。
「おっと。その前に…ちょっと寄り道していいか?」
「寄り道?」
「貴族の人に一応報告に行こうと思ってな」
「あ、うん」
俺の確認に深山が不思議そうに聞くので内容を話すと了承してくれるので先にあの青年の家から行く事に。
「…ソレは、難しいだろうな…」
ぶっちゃけ俺らは目的さえ達成できれば過程はどうでもいいのでそれを告げるも、青年は苦虫を噛み潰したような顔で否定するように返す。
「じゃあもう変えるしかないね」
「しかし…あの皇帝陛下をそう簡単に引きずり降ろせるとは…」
「…今の皇帝って奴はかなりのやり手みてーだな」
「普通こんな惨状を引き起こしたら責任問題で強制的に降ろされても仕方ねーはずなのにな」
青年の困ったような呟きに藤原と柴田が皇帝の凄さを認識したかのように言う。
「で、どうすんだ?」
「深山を呼ばなきゃ良いだけじゃね?皇帝が生き返らなきゃ次を選ばないといけないわけだし」
「いやそりゃそーだけど…魔獣の犠牲になった人達はどーすんだよ?」
「いっそのこと皇帝だけ除くか?」
「…分かった。私が責任を持って戦争を回避するよう尽力しよう」
だから聖女様の手配を頼む…!と、青年は俺らの話を聞いて覚悟を決めたような顔で宣言して頭を下げながら頼んでくる。
「本当に?どうやって?」
「今から他の貴士…君達の国では貴族というのか?爵位を持つ者達だ。彼らに手紙を送る」
「それで?」
「我々でこの惨状を招いた皇帝陛下の責任を追及し、反戦を宣言させる」
「…うまくいく?」
「必ず成功させてみせる」
俺が具体的な方法を聞いて最後に確認すると青年は力強く頷いた。
「オッケ。じゃあもし失敗したら…次に魔獣が攻めて来ても助けないよ?」
「ああ」
「んじゃ深山呼んでくっか」
「おう」
「にしてもお前ほんと交渉上手くなったな」
「いやコレ交渉か?相手に強要してるだけだろ」
話は纏まったので俺らは深山を呼ぶために一旦帰宅する。
「…もしもし?深山今来れるか?」
「うん。大丈夫」
「藤」
「おう」
玄関で深山に電話し、確認は取れたので…スキルの連携で深山をコッチへと呼んだ。
「永江、何かあったら俺らよりも深山を最優先しろよ」
『承知した』
「もう、ちょっと大げさじゃない?」
「まあ念には念を、って事だ」
柴田が永江に指示を出すと深山が呆れたように言うので藤原が笑いながら返す。
「んじゃ、行くか」
「おー」
「行くか」
深山と合流して保険も用意できたので俺らは永江の被害に遭った人達を治すために家を出た。
「おっと。その前に…ちょっと寄り道していいか?」
「寄り道?」
「貴族の人に一応報告に行こうと思ってな」
「あ、うん」
俺の確認に深山が不思議そうに聞くので内容を話すと了承してくれるので先にあの青年の家から行く事に。
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