433 / 556
433
しおりを挟む
「ところで、今からギリテーに送ってくれないか?」
「ギリテー?…そんなよく分からん国に家があったか……あ、あるわ」
「ソコに帝国の軍がいるのか?」
お兄さんのお願いに俺は全ての拠点にいる兵に看板を確認させて呟くと藤原が疑問を聞いた。
「いや、帝国の軍が駐留しているのはブルニュイだ。ドロウィンの北に接してる国の」
「じゃあなんでそんなトコに?」
「ドロウィン側から入れば警戒されるが、別の国から入れば警戒されず諜報活動が容易になるからだ」
「あー、確かに」
「ギリテーの首都は他の隣国に比べてブルニュイの国境に近い。今行けば今日中には国に入れるはずだ」
「じゃあ藤」
「あいよ」
俺らはお兄さんの説明に納得したのでスキルの連携でギリテーとかいう国の家へと移動させる。
…その日の夕方。
「あーもう!最悪っ!」
「…なんだ?」
「なんかあったのか?」
斉藤達が夕飯の準備をしていると佐藤が荒れた様子で戻ってきた。
「おい佐藤、なんかあったのか?」
「ほんっと信じられない!帝国が隣国のブートッスから攻めてくるんだって!」
「…どこだって?」
「私の所に面してる隣国!長年友好関係にあったのに帝国の軍を素通りさせるとか…!」
食堂に入ってきた佐藤に俺が尋ねると佐藤は荒れてる理由を話す。
「…どういう事だ?裏切りか?」
「分かんない。一応帝国の侵攻には直接関与しないみたいだけど…ソレも本当か…」
「じゃあお前んトコで防衛しないといけないって事か。大変だな」
「大変ってレベルじゃないんだけど。全く何の準備もしてないから何から手をつければいいのか…」
柴田の問いに軽く説明すると藤原が適当に返し、佐藤はテーブルの上で頭を抱える。
「そんな予想外だったのか?」
「当たり前じゃん。普通友好国が敵の侵攻に協力するなんて思わないもん」
「まあ確かに」
「でも野望シリーズでは良くあるよな。隣の大名が別んトコと一時的に同盟組んだせいで遠くから攻められるやつ」
「あー…あるな」
「なるほど。アレと同じ状況ってワケか」
佐藤が常識的な事を言うと柴田はゲームの内容を思い出しながら話すので俺と藤原は今の状況を軽く理解して賛同した。
「で?お前んトコはどうすんだ?」
「どうもこうも兵士集めて守るしかないでしょ。問題は間に合うかだけど…」
「まだ戦争になると決まったワケじゃねーから間に合うんじゃね?」
「…だと良いんだけど…」
藤原の確認に佐藤は困ったように言うので俺が適当に返すとため息を吐きながら返し…高木が料理を持ってくる。
…翌日。
「…うーむ…状況はかなり最悪だな」
隣国で情報収集してたお兄さんが戻って来ると昼飯を食いながら状況を話す。
「マジで?」
「ああ。ドロウィンは既にほぼ包囲されているといっていい」
「マジか。やべーな」
「包囲って事はやっぱ佐藤んトコ以外からも攻める予定だったのか…」
お兄さんの情報を聞いて柴田が帝国の作戦を予想しながら言う。
「ギリテー?…そんなよく分からん国に家があったか……あ、あるわ」
「ソコに帝国の軍がいるのか?」
お兄さんのお願いに俺は全ての拠点にいる兵に看板を確認させて呟くと藤原が疑問を聞いた。
「いや、帝国の軍が駐留しているのはブルニュイだ。ドロウィンの北に接してる国の」
「じゃあなんでそんなトコに?」
「ドロウィン側から入れば警戒されるが、別の国から入れば警戒されず諜報活動が容易になるからだ」
「あー、確かに」
「ギリテーの首都は他の隣国に比べてブルニュイの国境に近い。今行けば今日中には国に入れるはずだ」
「じゃあ藤」
「あいよ」
俺らはお兄さんの説明に納得したのでスキルの連携でギリテーとかいう国の家へと移動させる。
…その日の夕方。
「あーもう!最悪っ!」
「…なんだ?」
「なんかあったのか?」
斉藤達が夕飯の準備をしていると佐藤が荒れた様子で戻ってきた。
「おい佐藤、なんかあったのか?」
「ほんっと信じられない!帝国が隣国のブートッスから攻めてくるんだって!」
「…どこだって?」
「私の所に面してる隣国!長年友好関係にあったのに帝国の軍を素通りさせるとか…!」
食堂に入ってきた佐藤に俺が尋ねると佐藤は荒れてる理由を話す。
「…どういう事だ?裏切りか?」
「分かんない。一応帝国の侵攻には直接関与しないみたいだけど…ソレも本当か…」
「じゃあお前んトコで防衛しないといけないって事か。大変だな」
「大変ってレベルじゃないんだけど。全く何の準備もしてないから何から手をつければいいのか…」
柴田の問いに軽く説明すると藤原が適当に返し、佐藤はテーブルの上で頭を抱える。
「そんな予想外だったのか?」
「当たり前じゃん。普通友好国が敵の侵攻に協力するなんて思わないもん」
「まあ確かに」
「でも野望シリーズでは良くあるよな。隣の大名が別んトコと一時的に同盟組んだせいで遠くから攻められるやつ」
「あー…あるな」
「なるほど。アレと同じ状況ってワケか」
佐藤が常識的な事を言うと柴田はゲームの内容を思い出しながら話すので俺と藤原は今の状況を軽く理解して賛同した。
「で?お前んトコはどうすんだ?」
「どうもこうも兵士集めて守るしかないでしょ。問題は間に合うかだけど…」
「まだ戦争になると決まったワケじゃねーから間に合うんじゃね?」
「…だと良いんだけど…」
藤原の確認に佐藤は困ったように言うので俺が適当に返すとため息を吐きながら返し…高木が料理を持ってくる。
…翌日。
「…うーむ…状況はかなり最悪だな」
隣国で情報収集してたお兄さんが戻って来ると昼飯を食いながら状況を話す。
「マジで?」
「ああ。ドロウィンは既にほぼ包囲されているといっていい」
「マジか。やべーな」
「包囲って事はやっぱ佐藤んトコ以外からも攻める予定だったのか…」
お兄さんの情報を聞いて柴田が帝国の作戦を予想しながら言う。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
309
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる