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「おっ!うまっ!」
「すげぇ!なんだコレ!?一口シチューパイか!?」
「そーそー。アップルパイの応用だな」
「…凄いな…!どんどん目新しく素晴らしい料理が増えていく…!」
昼食時、昨日俺と料理長が考えついた一口パイを食べて藤原と柴田が驚くので俺が軽く説明するとお兄さんも驚きながら食べる。
「一口パイって作るの難しくない?しかも中身の種類も色々あるし…」
「一応中身によってガワのパイも微妙に違うぞ」
「…凄い…!こんなものも、作れるんだ…!」
「材料を細かく切って、シチューを濃く作った後に凍らせて生地に包むんだと」
「へー!そっか、氷みたいに凍らせればいいんだ!」
「頭いい!」
斉藤の問いに料理長から聞いた事をそのまま伝えると高木も驚き、住吉と深山は感心したように言う。
「つーかシチューパイだけじゃなくて肉とかカボチャもあんのかよ!」
「今日はパイだけか?と思ったがこれだけバリエーションがあれば逆にパイだけで十分やわ!」
「…スープ入りのパイもあってバランスも素晴らしい…!」
「コレ全部あの料理長が?」
「アイディアは俺が。作り方は全部あの料理長」
「うーん…今度城に戻ったらリクエストしてみよ…」
野郎共が褒めながらパクパク食べていると清水が聞いてくるので俺がそう返すと佐藤は目を瞑って食べながら呟く。
「…ふー…美味かった…まさかパイだけでこんな満足感があるとはな…」
「大抵腹一杯になる前に味に飽きるもんな…」
「…コレは余った分は貰っても良いだろうか?」
「えーと…日持ちするヤツはいいよ。袋に入れさせとくからデザートでも食っといて」
「ありがとう!非常に…ひじょーに助かる!」
満足そうに呟く二人とは違ってお兄さんのまさかのテイクアウト発言に、俺は食中毒を危惧しつつ兵に物を選別させる事を言うとテーブルに手をついて頭を下げられた。
「…おっ!アイス?珍しいな」
「…うまっ!中にシャーベットが入ってるタイプか!」
「あっ!コレ…中に果肉入ってない?」
「…コレ、もしかして…半生の…?」
兵がグラスに入ったアイスキャンディーを持って来ると柴田が嬉しそうに言い、即食べた藤原が感想を言うと女子達も食べ始める。
「…初めて見る物だが、みんなには馴染み深い物なのか…?」
「見た目は、な。魔法のおかげでソレ以外は全く違うが」
「…うーわ…海原が作ると普通のアイスがこんな激ウマになるの…?」
「周りのアイスの部分がちょうど良い感じで薄い上に中身のシャーベットがシャリシャリで柔らかいから直ぐに無くなるんだけど」
「味とか食べやすさとかが市販のヤツと比べ物にならない…」
お兄さんの困惑したような呟きに俺が軽く説明すると今度は清水がヒいたように呟き、佐藤が食レポを始めて住吉が賛同した。
「そのアイスも魔法調法でしか作れない上に10分で溶けるから…賞味期限が10分っつー、特別なアイスだしな」
「作って直ぐに食べないといけないヤツか…そりゃ美味いわ」
「つーか魔法でアイスを作ればこんなやべーのが出来んのか…」
「んで、更にその魔法調法で作ったヤツね」
俺の説明に柴田が納得し、藤原が感心したように言うので兵に次の新メニューを持って来させる事に。
「わ!チョコだ!」
「…!冷たい…!」
「チョコの中にシャーベット!?」
「コッチはドライフルーツが入ってんな!」
「この白いヤツは半生のヤツじゃね!?」
『うむ、海殿の作る物はまるでミミックのようじゃ。開けるまで箱の中身が何かまるで見当が付かず、想像が追いつかんところがそっくりじゃな』
トリュフチョコのような見た目だが、当然中身は色々と仕込んであるので…
みんな驚きながらも嬉しそうに楽しんで食べていると永江が何故か魔獣に例え出す。
「おっ!うまっ!」
「すげぇ!なんだコレ!?一口シチューパイか!?」
「そーそー。アップルパイの応用だな」
「…凄いな…!どんどん目新しく素晴らしい料理が増えていく…!」
昼食時、昨日俺と料理長が考えついた一口パイを食べて藤原と柴田が驚くので俺が軽く説明するとお兄さんも驚きながら食べる。
「一口パイって作るの難しくない?しかも中身の種類も色々あるし…」
「一応中身によってガワのパイも微妙に違うぞ」
「…凄い…!こんなものも、作れるんだ…!」
「材料を細かく切って、シチューを濃く作った後に凍らせて生地に包むんだと」
「へー!そっか、氷みたいに凍らせればいいんだ!」
「頭いい!」
斉藤の問いに料理長から聞いた事をそのまま伝えると高木も驚き、住吉と深山は感心したように言う。
「つーかシチューパイだけじゃなくて肉とかカボチャもあんのかよ!」
「今日はパイだけか?と思ったがこれだけバリエーションがあれば逆にパイだけで十分やわ!」
「…スープ入りのパイもあってバランスも素晴らしい…!」
「コレ全部あの料理長が?」
「アイディアは俺が。作り方は全部あの料理長」
「うーん…今度城に戻ったらリクエストしてみよ…」
野郎共が褒めながらパクパク食べていると清水が聞いてくるので俺がそう返すと佐藤は目を瞑って食べながら呟く。
「…ふー…美味かった…まさかパイだけでこんな満足感があるとはな…」
「大抵腹一杯になる前に味に飽きるもんな…」
「…コレは余った分は貰っても良いだろうか?」
「えーと…日持ちするヤツはいいよ。袋に入れさせとくからデザートでも食っといて」
「ありがとう!非常に…ひじょーに助かる!」
満足そうに呟く二人とは違ってお兄さんのまさかのテイクアウト発言に、俺は食中毒を危惧しつつ兵に物を選別させる事を言うとテーブルに手をついて頭を下げられた。
「…おっ!アイス?珍しいな」
「…うまっ!中にシャーベットが入ってるタイプか!」
「あっ!コレ…中に果肉入ってない?」
「…コレ、もしかして…半生の…?」
兵がグラスに入ったアイスキャンディーを持って来ると柴田が嬉しそうに言い、即食べた藤原が感想を言うと女子達も食べ始める。
「…初めて見る物だが、みんなには馴染み深い物なのか…?」
「見た目は、な。魔法のおかげでソレ以外は全く違うが」
「…うーわ…海原が作ると普通のアイスがこんな激ウマになるの…?」
「周りのアイスの部分がちょうど良い感じで薄い上に中身のシャーベットがシャリシャリで柔らかいから直ぐに無くなるんだけど」
「味とか食べやすさとかが市販のヤツと比べ物にならない…」
お兄さんの困惑したような呟きに俺が軽く説明すると今度は清水がヒいたように呟き、佐藤が食レポを始めて住吉が賛同した。
「そのアイスも魔法調法でしか作れない上に10分で溶けるから…賞味期限が10分っつー、特別なアイスだしな」
「作って直ぐに食べないといけないヤツか…そりゃ美味いわ」
「つーか魔法でアイスを作ればこんなやべーのが出来んのか…」
「んで、更にその魔法調法で作ったヤツね」
俺の説明に柴田が納得し、藤原が感心したように言うので兵に次の新メニューを持って来させる事に。
「わ!チョコだ!」
「…!冷たい…!」
「チョコの中にシャーベット!?」
「コッチはドライフルーツが入ってんな!」
「この白いヤツは半生のヤツじゃね!?」
『うむ、海殿の作る物はまるでミミックのようじゃ。開けるまで箱の中身が何かまるで見当が付かず、想像が追いつかんところがそっくりじゃな』
トリュフチョコのような見た目だが、当然中身は色々と仕込んであるので…
みんな驚きながらも嬉しそうに楽しんで食べていると永江が何故か魔獣に例え出す。
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