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…翌日。
「…おっと、帝国の家にアイツが来てんな」
「「アイツ?」」
兵に昼食の準備をさせながらゲームをしていると別の家に諜報員のお兄さんが来てるので俺がそう報告すると柴田と藤原は不思議そうな顔をした。
「王子の部下の」
「あー、アイツ。そういやこの前どっかに送ったっけ」
「てっきり灰村かと思ったぜ」
俺の説明に藤原が思い出したように言い、柴田が予想と違った感じを出しながら言う。
「そーいやアイツもそろそろ来そうだな…とりあえず藤」
「おう」
俺は柴田の発言に乗るように返した後に藤原に指示を出してスキルの連携であのお兄さんをこの家へと移動させた。
「藤原殿、海原殿。感謝いたす」
「王子に報告か?」
「ああ。どうしても早急に報せねばならぬ情報を掴んでな」
お兄さんがわざわざ俺らが居る部屋まで来てお礼を言うので柴田が聞くと真剣な顔で返す。
「じゃあ昼飯どうする?今からだけど。王子んとこで食うか?食ってから行くか?」
「食べてからに決まっている!飯の前では命の危機以外の全てが後回しだ!」
「…すげー優先順位だな」
「まあ今日も海が作るから気持ちは分からんでも無いけど」
俺の問いにお兄さんは力強く断言し、藤原が呆れたように言うと柴田が笑いながらフォローする。
「昨日もアッチに泊まったって事は今日の昼飯もなんかあるんだろ?」
「そりゃ昼飯になってからのお楽しみ、だな」
「おー、気になるぅ…期待していいんだな?」
「ま、好きにしろよ」
柴田がお兄さんに知らせるかのように言うので俺はワザと焦らすように答え、藤原のニヤニヤ笑いながらの確認に適当に返した。
「…おっとそうだ。コレ」
「おっと。…コレは?」
俺はふと思い出したので沼内が作った試作品のスマホを投げて渡すと…
急に投げたにもかかわらずお兄さんは見事にキャッチしてスマホを見ながら尋ねる。
「スマホっつー…まあ遠隔通信装置だな」
「!?遠隔通信装置!?」
「ん。俺が持っててもしょうがねぇからアンタにやるよ」
「いいのか!?かなりの貴重品だろう!?」
「俺よりもアンタが持ってた方が活用できるだろ。あとソレ持ってて王子達から電話来られると嫌だし」
驚きながら確認するお兄さんに俺は理由を話して了承した。
「そういやアレだと俺らのには繋がらないんだっけ?」
「繋がりはするが電話をかけるのは無理だな。そもそも数字が打てねーから俺らのにかけられるのは製作者の沼内だけよ」
「まあ記号だけじゃそりゃそうか」
藤原の確認に俺が説明すると柴田も納得したように返す。
「昼飯までもう少しあるから、それまで兵から使い方習っといて」
「分かった!感謝する!」
「でもアレ、スマホタイプって事は充電器無いとダメなヤツじゃねーの?」
俺が兵を召喚して指示を出すと柴田が疑問を聞いてくる。
「一応改良型の試作品だから魔力仕様になってるハズ。アレを従業員に使わせてイマイチだったからガラケータイプに変えたんだと」
「ほー…ってかお前試作品も貰ってたんかい」
「俺は『いらん』って言ったんだけど、沼内が『自分が持ってても使い道が無いから』って」
「…まあ、確かに」
「俺らには自分のスマホがあるからな…」
俺の説明を聞いた藤原が意外そうに言うのでそう返すと柴田共々納得した。
「…おっと、帝国の家にアイツが来てんな」
「「アイツ?」」
兵に昼食の準備をさせながらゲームをしていると別の家に諜報員のお兄さんが来てるので俺がそう報告すると柴田と藤原は不思議そうな顔をした。
「王子の部下の」
「あー、アイツ。そういやこの前どっかに送ったっけ」
「てっきり灰村かと思ったぜ」
俺の説明に藤原が思い出したように言い、柴田が予想と違った感じを出しながら言う。
「そーいやアイツもそろそろ来そうだな…とりあえず藤」
「おう」
俺は柴田の発言に乗るように返した後に藤原に指示を出してスキルの連携であのお兄さんをこの家へと移動させた。
「藤原殿、海原殿。感謝いたす」
「王子に報告か?」
「ああ。どうしても早急に報せねばならぬ情報を掴んでな」
お兄さんがわざわざ俺らが居る部屋まで来てお礼を言うので柴田が聞くと真剣な顔で返す。
「じゃあ昼飯どうする?今からだけど。王子んとこで食うか?食ってから行くか?」
「食べてからに決まっている!飯の前では命の危機以外の全てが後回しだ!」
「…すげー優先順位だな」
「まあ今日も海が作るから気持ちは分からんでも無いけど」
俺の問いにお兄さんは力強く断言し、藤原が呆れたように言うと柴田が笑いながらフォローする。
「昨日もアッチに泊まったって事は今日の昼飯もなんかあるんだろ?」
「そりゃ昼飯になってからのお楽しみ、だな」
「おー、気になるぅ…期待していいんだな?」
「ま、好きにしろよ」
柴田がお兄さんに知らせるかのように言うので俺はワザと焦らすように答え、藤原のニヤニヤ笑いながらの確認に適当に返した。
「…おっとそうだ。コレ」
「おっと。…コレは?」
俺はふと思い出したので沼内が作った試作品のスマホを投げて渡すと…
急に投げたにもかかわらずお兄さんは見事にキャッチしてスマホを見ながら尋ねる。
「スマホっつー…まあ遠隔通信装置だな」
「!?遠隔通信装置!?」
「ん。俺が持っててもしょうがねぇからアンタにやるよ」
「いいのか!?かなりの貴重品だろう!?」
「俺よりもアンタが持ってた方が活用できるだろ。あとソレ持ってて王子達から電話来られると嫌だし」
驚きながら確認するお兄さんに俺は理由を話して了承した。
「そういやアレだと俺らのには繋がらないんだっけ?」
「繋がりはするが電話をかけるのは無理だな。そもそも数字が打てねーから俺らのにかけられるのは製作者の沼内だけよ」
「まあ記号だけじゃそりゃそうか」
藤原の確認に俺が説明すると柴田も納得したように返す。
「昼飯までもう少しあるから、それまで兵から使い方習っといて」
「分かった!感謝する!」
「でもアレ、スマホタイプって事は充電器無いとダメなヤツじゃねーの?」
俺が兵を召喚して指示を出すと柴田が疑問を聞いてくる。
「一応改良型の試作品だから魔力仕様になってるハズ。アレを従業員に使わせてイマイチだったからガラケータイプに変えたんだと」
「ほー…ってかお前試作品も貰ってたんかい」
「俺は『いらん』って言ったんだけど、沼内が『自分が持ってても使い道が無いから』って」
「…まあ、確かに」
「俺らには自分のスマホがあるからな…」
俺の説明を聞いた藤原が意外そうに言うのでそう返すと柴田共々納得した。
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