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「…まあ、今は無理でも後から出来るようになるかもな」
「モーターを増やすのはどうだ?」
「コストが引き合わないのと、モーターを連結して動かすのが難しいから今はまだ無理」
「マジか…」
柴田もミニ四駆カーを活用するための案を出すが、俺らが既に試したやつだったので軽く説明して却下した。
「…重くするのは無理か…でも今のままじゃ魔獣にぶつかられたら…」
「とりあえずミニ四駆カーは諦めて馬車で行こうぜ。徒歩よりはだいぶ速いし」
「だな」
「…おう」
藤原がブツブツと考えながら呟き始めるので俺は今取れる手段を話すと柴田は諦めたように賛同し、藤原はなおも考えながら賛同する。
「…そうか!逆だ!」
「ん?どうした?」
「なんか思いついたのか?」
軽く準備をしていざ出発!って家を出ようとした時に藤原はずっと考えてたのか、閃いたように声を上げるので俺と柴田が尋ねた。
「逆だよ、逆!発想の転換ってやつ!」
「逆転の発想か?」
「んで?なんの逆だ?」
「車を重くするんじゃなくて、魔獣を軽くすれば良いんだよ。柴のスキルで重さとかを縛って」
「…重さを」
「縛る…?」
藤原のよく分からん発想に俺が意味不明に思いながら呟くと柴田も同じ反応をしながら言葉を繋ぐ。
「要は魔獣が重いからぶつかった時の衝撃がヤバイワケだろ?なら発泡スチロールぐらい軽かったらぶつかっても大丈夫じゃね?」
「…確かに」
「軽い物なら弾き飛ばして終わりだしな」
藤原が想像しやすい例を挙げながら説明するので俺と柴田は納得したように返す。
「いやでも流石に重さとかは縛れねーんじゃね?」
「そんなんやってみねーと分からねーだろーがよー!えー!?」
俺の否定的な意見に藤原はえらい剣幕で噛み付いてきた。
「…まあそれもそうか。じゃあ柴、藤が実験台になってくれるらしいからやってみよーぜ」
「オッケー」
「ぅえ!?俺で試すのかよ!?」
俺が藤原を指差しながら指示すると柴田は了承するも何故か藤原は自分を指差しながら驚く。
「…あ、無理だ。『重さ』は縛れねーみてーだな、どうやら」
「マジか。だとよ藤、残念だったな」
「マジか~…『攻撃』とか『移動』と同じく行動判定になるからか?体重とかは?」
柴田の報告に俺も若干ガッカリしつつフォローするように言うと藤原は悪あがきのように提案する。
「いや、重さが無理なんだから無理だろ」
「…お?体重なら…イケるか?海、藤を持ち上げてみてくれ」
「「マジで?」」
「…お。軽っ」
俺がツッコむと柴田が予想外の事を言って指示するので俺と藤原の言葉が被り、とりあえず藤原を肩に担ぐようにするとほとんど重さを感じずに持ち上げられた。
「マジ?俺そんな実感無いんだけど。ちょい降ろして」
「おう」
「…ほら。ジャンプしてもいつも通りだぜ?」
藤原を床に下ろすとピョンピョン跳ねるようにジャンプし、床にはトス…トス…と軽い音が鳴るも藤原自体は軽さの影響をほとんど受けていないらしい。
「モーターを増やすのはどうだ?」
「コストが引き合わないのと、モーターを連結して動かすのが難しいから今はまだ無理」
「マジか…」
柴田もミニ四駆カーを活用するための案を出すが、俺らが既に試したやつだったので軽く説明して却下した。
「…重くするのは無理か…でも今のままじゃ魔獣にぶつかられたら…」
「とりあえずミニ四駆カーは諦めて馬車で行こうぜ。徒歩よりはだいぶ速いし」
「だな」
「…おう」
藤原がブツブツと考えながら呟き始めるので俺は今取れる手段を話すと柴田は諦めたように賛同し、藤原はなおも考えながら賛同する。
「…そうか!逆だ!」
「ん?どうした?」
「なんか思いついたのか?」
軽く準備をしていざ出発!って家を出ようとした時に藤原はずっと考えてたのか、閃いたように声を上げるので俺と柴田が尋ねた。
「逆だよ、逆!発想の転換ってやつ!」
「逆転の発想か?」
「んで?なんの逆だ?」
「車を重くするんじゃなくて、魔獣を軽くすれば良いんだよ。柴のスキルで重さとかを縛って」
「…重さを」
「縛る…?」
藤原のよく分からん発想に俺が意味不明に思いながら呟くと柴田も同じ反応をしながら言葉を繋ぐ。
「要は魔獣が重いからぶつかった時の衝撃がヤバイワケだろ?なら発泡スチロールぐらい軽かったらぶつかっても大丈夫じゃね?」
「…確かに」
「軽い物なら弾き飛ばして終わりだしな」
藤原が想像しやすい例を挙げながら説明するので俺と柴田は納得したように返す。
「いやでも流石に重さとかは縛れねーんじゃね?」
「そんなんやってみねーと分からねーだろーがよー!えー!?」
俺の否定的な意見に藤原はえらい剣幕で噛み付いてきた。
「…まあそれもそうか。じゃあ柴、藤が実験台になってくれるらしいからやってみよーぜ」
「オッケー」
「ぅえ!?俺で試すのかよ!?」
俺が藤原を指差しながら指示すると柴田は了承するも何故か藤原は自分を指差しながら驚く。
「…あ、無理だ。『重さ』は縛れねーみてーだな、どうやら」
「マジか。だとよ藤、残念だったな」
「マジか~…『攻撃』とか『移動』と同じく行動判定になるからか?体重とかは?」
柴田の報告に俺も若干ガッカリしつつフォローするように言うと藤原は悪あがきのように提案する。
「いや、重さが無理なんだから無理だろ」
「…お?体重なら…イケるか?海、藤を持ち上げてみてくれ」
「「マジで?」」
「…お。軽っ」
俺がツッコむと柴田が予想外の事を言って指示するので俺と藤原の言葉が被り、とりあえず藤原を肩に担ぐようにするとほとんど重さを感じずに持ち上げられた。
「マジ?俺そんな実感無いんだけど。ちょい降ろして」
「おう」
「…ほら。ジャンプしてもいつも通りだぜ?」
藤原を床に下ろすとピョンピョン跳ねるようにジャンプし、床にはトス…トス…と軽い音が鳴るも藤原自体は軽さの影響をほとんど受けていないらしい。
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