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「やっほー、今大丈夫?」
「ああ。書類仕事なんぞ後からでも問題無い」
「…コレ。沼内が作った通信機。俺らは『ガラケー』って呼んでんだけど…多分正式名称は『携帯電話』だと思う」
「おお…!コレが…!なんとも不思議な形をしているな…!」
俺がソファに座ってテーブルの上にガラケーを一つ置きながら言うと王子はオモチャを見た子供のようにはしゃぎながら手に取る。
「…しかしコレはどうやって使うのだ?」
王子はガラケーをパカパカしながら不思議そうに使い方を尋ねた。
「まず最初に魔力を込めると画面がつく」
「…おお!なんだこれは…!?」
「ちなみにコレは改良型だから最初の試作品のヤツと違って電気で充電する必要が無いんだって。代わりに使う時に魔力が必要になるみたいだけど」
「ほお~?よく分からんが、とりあえず魔道具の一種という事か」
俺の説明に王子は自分が分かりやすいように解釈して納得する。
「んで、電話番号ってのがあるんだけど…ソレは数字が無いから番号ってより記号になるのかな?」
「ほうほう…」
「とりあえずコレの番号をソレに入れてあるから…この円の右の方を押して、記号が出てきたでしょ?そこで真ん中の丸いボタンを押す」
携帯電話の着信履歴の使い方を教えてあと一つのヤツに電話をかけさせると…
ピロリロリン、ピロリロリンとあと一つのガラケーの着信音が鳴った。
「おお!なんか音が鳴っているぞ!」
「電話に出る場合は左のこのボタン。切る場合は右のこのボタンを押せばいいよ」
「ほうほう」
俺はあと一つのガラケーを渡して電話に出る場合と忙しくて出れない場合の切るやり方を教える。
…そんなこんな携帯電話の使い方を教え…
いざ実践って事で、ちょうど一緒に話を聞いていた護衛の部下の一人にガラケーを渡して王子は俺と共に家に帰ってスキルの連携でモニクァへと移動した。
「…本当に届くのか?」
「さあ?とりあえずやってみない事にはね」
「…ではやるぞ…!」
何故か離宮とか呼ばれる場所に移動した王子が不安そうに尋ねるので俺が適当に返すと意を決したように部下へと電話する。
「…聞こえるか?……そうか!聞こえているか!よし、確認のためにそこの書類を少し読んでくれ」
王子は確認した後に喜ぶも更なる確認作業を部下に指示した。
「…うむ…うむ……コレは凄い発明だ!我が国に居ながらにして新大陸の部下と即座に連絡が取れるなど!」
「だろうね。俺らの居たトコでも難しいんじゃないかな?」
そもそも通信料とか電話料がヤバくなる気がする…と、俺は興奮する王子に同意しながら注意点を呟く。
「…まさかこんな物を作れる者が居たとは…!世界は広いな!」
「うん…そだね…」
『世界は広いってか異世界の奴だけど…』と思いながら俺は微妙に歯切れが悪い感じで返す。
「しかしこれほどのモノを一体どれほどの値段で手に入れたのだ?あの聖域の旗など足元にも及ばぬぐらいのかなりの額だろう…?」
「余った材料をあげたらタダでくれた」
「タダ!?無料だと!?…ウミハラ殿のコネやツテは凄まじいものだな…王族である俺様を軽く超えているとは…見習いたいものだ…」
王子の問いに沼内とのやり取りを教えると王子は驚愕した後に呆然としながら呟いた。
「ああ。書類仕事なんぞ後からでも問題無い」
「…コレ。沼内が作った通信機。俺らは『ガラケー』って呼んでんだけど…多分正式名称は『携帯電話』だと思う」
「おお…!コレが…!なんとも不思議な形をしているな…!」
俺がソファに座ってテーブルの上にガラケーを一つ置きながら言うと王子はオモチャを見た子供のようにはしゃぎながら手に取る。
「…しかしコレはどうやって使うのだ?」
王子はガラケーをパカパカしながら不思議そうに使い方を尋ねた。
「まず最初に魔力を込めると画面がつく」
「…おお!なんだこれは…!?」
「ちなみにコレは改良型だから最初の試作品のヤツと違って電気で充電する必要が無いんだって。代わりに使う時に魔力が必要になるみたいだけど」
「ほお~?よく分からんが、とりあえず魔道具の一種という事か」
俺の説明に王子は自分が分かりやすいように解釈して納得する。
「んで、電話番号ってのがあるんだけど…ソレは数字が無いから番号ってより記号になるのかな?」
「ほうほう…」
「とりあえずコレの番号をソレに入れてあるから…この円の右の方を押して、記号が出てきたでしょ?そこで真ん中の丸いボタンを押す」
携帯電話の着信履歴の使い方を教えてあと一つのヤツに電話をかけさせると…
ピロリロリン、ピロリロリンとあと一つのガラケーの着信音が鳴った。
「おお!なんか音が鳴っているぞ!」
「電話に出る場合は左のこのボタン。切る場合は右のこのボタンを押せばいいよ」
「ほうほう」
俺はあと一つのガラケーを渡して電話に出る場合と忙しくて出れない場合の切るやり方を教える。
…そんなこんな携帯電話の使い方を教え…
いざ実践って事で、ちょうど一緒に話を聞いていた護衛の部下の一人にガラケーを渡して王子は俺と共に家に帰ってスキルの連携でモニクァへと移動した。
「…本当に届くのか?」
「さあ?とりあえずやってみない事にはね」
「…ではやるぞ…!」
何故か離宮とか呼ばれる場所に移動した王子が不安そうに尋ねるので俺が適当に返すと意を決したように部下へと電話する。
「…聞こえるか?……そうか!聞こえているか!よし、確認のためにそこの書類を少し読んでくれ」
王子は確認した後に喜ぶも更なる確認作業を部下に指示した。
「…うむ…うむ……コレは凄い発明だ!我が国に居ながらにして新大陸の部下と即座に連絡が取れるなど!」
「だろうね。俺らの居たトコでも難しいんじゃないかな?」
そもそも通信料とか電話料がヤバくなる気がする…と、俺は興奮する王子に同意しながら注意点を呟く。
「…まさかこんな物を作れる者が居たとは…!世界は広いな!」
「うん…そだね…」
『世界は広いってか異世界の奴だけど…』と思いながら俺は微妙に歯切れが悪い感じで返す。
「しかしこれほどのモノを一体どれほどの値段で手に入れたのだ?あの聖域の旗など足元にも及ばぬぐらいのかなりの額だろう…?」
「余った材料をあげたらタダでくれた」
「タダ!?無料だと!?…ウミハラ殿のコネやツテは凄まじいものだな…王族である俺様を軽く超えているとは…見習いたいものだ…」
王子の問いに沼内とのやり取りを教えると王子は驚愕した後に呆然としながら呟いた。
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