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「そーそー。その魔石に似たような感じの鉱石を魔鉱石って言うらしい」
「へー!そんな物もあるんだ。初めて聞いた…」
俺の適当な説明を聞いて沼内は驚きながら呟く。
「そんでこの魔鉱石で武器とか作ったり強化したりするとエンチャが付くわけだ」
「へー。強化の特性や性質を持つ鉱物なんて正にゲームの世界って感じ」
「あとこの魔結晶ってのもあってな。まあ宝石みたいな……いや、レアメタルとかそんな感じだと思ってもらえればソレで」
「…レアメタル…確かに半導体とかに使われてる…!」
俺が魔鉱石や魔結晶の説明を続けると沼内は新しい材料を見てやる気が出たのか興奮したように立ち上がる。
「ちなみにこの魔結晶は属性強化にも使えるらしくて、鍛冶屋の炉や水槽に取り付けると火力や冷却速度が上がる」
「えっ!?」
「まあ黄色以外はあんま使わないと思うけど…」
「ちょっ…!ちょっと待って!冷却速度が上がるって、どういうこと!?」
説明の最後にこの前分かった情報を補足すると沼内が驚きながら確認してきた。
「青色のやつは水とか氷属性の強化っぽいからその特性や性質への作用じゃね?よく分からんけど」
「…ゲーム機の冷却機能は重要な事だからホントならありがたいじゃん!」
「あー…そっか。ゲームとかスマホとかって性能上がれば上がるほど高温の問題が出てくるってネットの記事に載ってたな、そういや」
「…というか…こんななんか凄そうな物を使ってもいいの?なんかもっとこう…世の為人の為に使った方が良いんじゃ…」
何故か急に沼内が冷静になって魔鉱石や魔鉱石の使用を躊躇うかのような…常識的な事を言い出す。
「ほー、意外だな。お前にもちゃんと常識ってのが備わってたのか、てっきりゲーム以外無関心かと思ってたぜ」
「酷くない?どう考えても誰から見ても普通に常識人でしょ、俺」
「どの口が。まあ確かにゲームなんて娯楽に費やすよりは武器とか防具とか設備に使った方が世の為人の為にはなるだろうな」
俺の発言に沼内が傷ついたような感じで反論して来るので、俺は一蹴して沼内の意見に同意にするように返した。
「…そんな物をどこで手に入れたの?」
「新大陸の山ん中。いっぱいあったぜ」
「『新大陸』?ああ、あの話題の…へー。海原君達もソッチに行ってたんだ…意外」
「なんでも清水の占いでは元の世界に戻る方法がアッチにあるらしくてな」
「…清水って…クラスメイトの?」
「おう」
「…俺は別に帰らなくても良いかな。あんなクソゲーみたいな世界よりもこの世界の方が面白いし」
沼内の疑問に答えてると何故か突然意味不明な重い事を言われた。
「まあ人それぞれ色々あるだろ。俺だって世界を行き来できるんならほとんどこの世界に居るだろうし…でも家族とか友達とかと二度と会えんくなるのは御免だな」
「…確かに。親はどうせ居ても居なくても一緒にゲームする相手が居なくなるだけだから別に良いけど…友達と二度と会えないってのは…」
「だろ?」
「……じゃあ新しいゲーム機を作るためにコレ、貰うね。ありがとう」
「…は?」
あまりに急な話題の切り替えとその内容に思わず俺は理解不能な声を出してしまう。
「え?くれるんでしょ?」
「いや、まあ…あげるために出したから別に構わねぇけど…」
「じゃあ完成したら電話するよ」
「あ、ああ…」
「その時はあの二人とテスターとかデバッガーお願い。じゃ」
「…ええ…」
キョトンとしたような沼内の確認に俺が微妙な顔をしながら肯定して返すも、もはや意識はゲーム開発に向いてるのか背を向けるので俺は若干ヒいたように呟いて帰宅した。
「へー!そんな物もあるんだ。初めて聞いた…」
俺の適当な説明を聞いて沼内は驚きながら呟く。
「そんでこの魔鉱石で武器とか作ったり強化したりするとエンチャが付くわけだ」
「へー。強化の特性や性質を持つ鉱物なんて正にゲームの世界って感じ」
「あとこの魔結晶ってのもあってな。まあ宝石みたいな……いや、レアメタルとかそんな感じだと思ってもらえればソレで」
「…レアメタル…確かに半導体とかに使われてる…!」
俺が魔鉱石や魔結晶の説明を続けると沼内は新しい材料を見てやる気が出たのか興奮したように立ち上がる。
「ちなみにこの魔結晶は属性強化にも使えるらしくて、鍛冶屋の炉や水槽に取り付けると火力や冷却速度が上がる」
「えっ!?」
「まあ黄色以外はあんま使わないと思うけど…」
「ちょっ…!ちょっと待って!冷却速度が上がるって、どういうこと!?」
説明の最後にこの前分かった情報を補足すると沼内が驚きながら確認してきた。
「青色のやつは水とか氷属性の強化っぽいからその特性や性質への作用じゃね?よく分からんけど」
「…ゲーム機の冷却機能は重要な事だからホントならありがたいじゃん!」
「あー…そっか。ゲームとかスマホとかって性能上がれば上がるほど高温の問題が出てくるってネットの記事に載ってたな、そういや」
「…というか…こんななんか凄そうな物を使ってもいいの?なんかもっとこう…世の為人の為に使った方が良いんじゃ…」
何故か急に沼内が冷静になって魔鉱石や魔鉱石の使用を躊躇うかのような…常識的な事を言い出す。
「ほー、意外だな。お前にもちゃんと常識ってのが備わってたのか、てっきりゲーム以外無関心かと思ってたぜ」
「酷くない?どう考えても誰から見ても普通に常識人でしょ、俺」
「どの口が。まあ確かにゲームなんて娯楽に費やすよりは武器とか防具とか設備に使った方が世の為人の為にはなるだろうな」
俺の発言に沼内が傷ついたような感じで反論して来るので、俺は一蹴して沼内の意見に同意にするように返した。
「…そんな物をどこで手に入れたの?」
「新大陸の山ん中。いっぱいあったぜ」
「『新大陸』?ああ、あの話題の…へー。海原君達もソッチに行ってたんだ…意外」
「なんでも清水の占いでは元の世界に戻る方法がアッチにあるらしくてな」
「…清水って…クラスメイトの?」
「おう」
「…俺は別に帰らなくても良いかな。あんなクソゲーみたいな世界よりもこの世界の方が面白いし」
沼内の疑問に答えてると何故か突然意味不明な重い事を言われた。
「まあ人それぞれ色々あるだろ。俺だって世界を行き来できるんならほとんどこの世界に居るだろうし…でも家族とか友達とかと二度と会えんくなるのは御免だな」
「…確かに。親はどうせ居ても居なくても一緒にゲームする相手が居なくなるだけだから別に良いけど…友達と二度と会えないってのは…」
「だろ?」
「……じゃあ新しいゲーム機を作るためにコレ、貰うね。ありがとう」
「…は?」
あまりに急な話題の切り替えとその内容に思わず俺は理解不能な声を出してしまう。
「え?くれるんでしょ?」
「いや、まあ…あげるために出したから別に構わねぇけど…」
「じゃあ完成したら電話するよ」
「あ、ああ…」
「その時はあの二人とテスターとかデバッガーお願い。じゃ」
「…ええ…」
キョトンとしたような沼内の確認に俺が微妙な顔をしながら肯定して返すも、もはや意識はゲーム開発に向いてるのか背を向けるので俺は若干ヒいたように呟いて帰宅した。
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