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「…ん?」
兵達に昼飯の準備をさせていると…またしてもモニクァの王子がやって来る。
「二度も来るなんて珍しいね。今度は仕事の依頼?」
王子を応接室に通すとなんか妹っぽい女の子が二人ついて来たので俺はソファに座りながら用件を問う。
「いや…その…」
「お兄様。この方が例の?」
「失礼ながらイメージとは全然違う方ですのね」
言い淀む王子にその隣…右側に座ってる女の子達が俺を見ながら尋ね、左側の女の子が口元に手を当てながら言う。
「…イメージ?」
「噂を聞く限りではもっと世捨て人みたいな仙人を予想してたのですが…全然普通の人で少しガッカリですわ」
「ええ…」
左側の女の子に何故か意味不明に落胆されてしまったので俺は若干困惑しながら王子を見て呟く。
「実は…凄く言いづらいのだが、この子達が英雄や聖女達と昼食を共にしたいとワガママを言い出してな…ウミハラ殿ならあるいは、と…」
「別にあいつらなら問題無いと思うけど…一応聞いてみるよ」
「頼む」
王子が困ったようにお願いしてくるので俺はとりあえず藤原あたりに確認の電話をかけてみた。
「…海か?」
「おう。なんか王子の妹とその友達が昼飯を一緒に食いてーって言ってるらしいけど、どうする?」
「俺は別に問題ねーぜ。おい柴、なんか海が…」
藤原は俺の用件を聞いて了承した後に柴田や女子達に確認を取ってくれる。
「みんなオッケーだと。まあ、もちろん失礼が無ければだけどな」
「そりゃ当たり前だろ、ありがとさん。…一応大丈夫らしいよ」
条件ってか前提付きだけど…と、俺は王子に確認した結果を話して釘を刺すように言う。
「本当か!で、その条件とは?」
「そりゃもちろん俺らに合わせる事。本来なら一般人の食卓にお邪魔する形になるんだから『貴族のマナーが…』とか言いだされても困るし場がしらけるからね」
「…どうだ?」
「その程度の事で良いのですか?」
「私は問題ありません」
俺が条件の内容を告げると王子が確認し、二人の女の子は受け入れるような返答をした。
「そうか。ではくれぐれも失礼の無いようにな」
「あれ?帰るの?」
「流石に俺も邪魔するワケにはいかんだろう」
「いや、保護者が居ないと何かあった時ヤバくない?もし万が一喧嘩にでもなったらどうなるか…」
「…確かに。では俺も同行させてもらう」
俺は帰ろうとする王子を引き止めて最悪の事態を想定しながら言うと王子も少し考えて俺の意見に賛同する。
「…しかし、急に3名も増えて大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。今日の担当俺だし」
飯の時間が10分ぐらい遅れるぐらいだから問題ないよ。と、一応昼食の時間がズレる事を前もって説明した。
「それは…申し訳ない事をした…」
「たった10分なんだから気にしなくても。とりあえず食堂に案内するよ」
「頼む」
謝るような王子に俺は軽くフォローして食堂まで連れて行く事に。
「ん?そいつらか?」
「そーそー。王子と王女とその友達」
「なんか一人微妙な奴が混じってねーか?まあいいけど」
廊下で藤原と遭遇し、王子達を見ながら尋ねるので俺が軽く紹介すると微妙そうな顔をしてついて来る。
兵達に昼飯の準備をさせていると…またしてもモニクァの王子がやって来る。
「二度も来るなんて珍しいね。今度は仕事の依頼?」
王子を応接室に通すとなんか妹っぽい女の子が二人ついて来たので俺はソファに座りながら用件を問う。
「いや…その…」
「お兄様。この方が例の?」
「失礼ながらイメージとは全然違う方ですのね」
言い淀む王子にその隣…右側に座ってる女の子達が俺を見ながら尋ね、左側の女の子が口元に手を当てながら言う。
「…イメージ?」
「噂を聞く限りではもっと世捨て人みたいな仙人を予想してたのですが…全然普通の人で少しガッカリですわ」
「ええ…」
左側の女の子に何故か意味不明に落胆されてしまったので俺は若干困惑しながら王子を見て呟く。
「実は…凄く言いづらいのだが、この子達が英雄や聖女達と昼食を共にしたいとワガママを言い出してな…ウミハラ殿ならあるいは、と…」
「別にあいつらなら問題無いと思うけど…一応聞いてみるよ」
「頼む」
王子が困ったようにお願いしてくるので俺はとりあえず藤原あたりに確認の電話をかけてみた。
「…海か?」
「おう。なんか王子の妹とその友達が昼飯を一緒に食いてーって言ってるらしいけど、どうする?」
「俺は別に問題ねーぜ。おい柴、なんか海が…」
藤原は俺の用件を聞いて了承した後に柴田や女子達に確認を取ってくれる。
「みんなオッケーだと。まあ、もちろん失礼が無ければだけどな」
「そりゃ当たり前だろ、ありがとさん。…一応大丈夫らしいよ」
条件ってか前提付きだけど…と、俺は王子に確認した結果を話して釘を刺すように言う。
「本当か!で、その条件とは?」
「そりゃもちろん俺らに合わせる事。本来なら一般人の食卓にお邪魔する形になるんだから『貴族のマナーが…』とか言いだされても困るし場がしらけるからね」
「…どうだ?」
「その程度の事で良いのですか?」
「私は問題ありません」
俺が条件の内容を告げると王子が確認し、二人の女の子は受け入れるような返答をした。
「そうか。ではくれぐれも失礼の無いようにな」
「あれ?帰るの?」
「流石に俺も邪魔するワケにはいかんだろう」
「いや、保護者が居ないと何かあった時ヤバくない?もし万が一喧嘩にでもなったらどうなるか…」
「…確かに。では俺も同行させてもらう」
俺は帰ろうとする王子を引き止めて最悪の事態を想定しながら言うと王子も少し考えて俺の意見に賛同する。
「…しかし、急に3名も増えて大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。今日の担当俺だし」
飯の時間が10分ぐらい遅れるぐらいだから問題ないよ。と、一応昼食の時間がズレる事を前もって説明した。
「それは…申し訳ない事をした…」
「たった10分なんだから気にしなくても。とりあえず食堂に案内するよ」
「頼む」
謝るような王子に俺は軽くフォローして食堂まで連れて行く事に。
「ん?そいつらか?」
「そーそー。王子と王女とその友達」
「なんか一人微妙な奴が混じってねーか?まあいいけど」
廊下で藤原と遭遇し、王子達を見ながら尋ねるので俺が軽く紹介すると微妙そうな顔をしてついて来る。
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