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「ただいまー」
「ただいま」
「お。おかえりー、ちょうど良かった」
「?どうしたの?」
柴田と藤原が自室に戻ると女子達が一時帰宅して来たので俺が出迎えに行くと深山が不思議そうに尋ねてくる。
「実は臨時収入が入ってな。コレ、こづかい」
「え、いいの?今月分はもう貰ってるけど…」
「えー!いいなー!住吉さん達いつものお小遣い以外にも貰ってるの!?…私にもちょうだい?」
深山、斉藤、住吉、高木の4人に小袋を渡すと住吉が遠慮するように確認し、清水が羨ましがって首を傾げ手を差し出しながら要求してきた。
「おめーは佐藤から貰えや」
「えー…なんで私が?」
「お前が一番金持ってるからに決まってんだろ」
俺の拒否に佐藤が嫌がるように言うので俺はその理由を話す。
『海殿、海殿。妾は?妾は何も貰えて無いのだが?』
「お前腹減ったら金貨でも紙幣でもとりあえず手元にある物なんでも食うだろーが。いつもお前の分も含めて女子達には多く渡してんだから今回も同じに決まってんだろ」
『むう…差別だー!』
「アホか」
永江も清水の真似をして両手を差し出しながら要求してくるので直接渡さない理由を言うも…
どこで覚えてきたのかめんどくさい事を言い出し、俺は流すようにツッコむ。
「…ねえ、高木さん。いくら入ってる…?」
「…紙幣だから…ちょっと…」
「灯、コレっていくらなの?」
清水が興味津々といった様子で高木に聞くも今回は紙幣で渡してるので値段が分からないのか、袋の中を見せながら困惑してると清水は佐藤に尋ねた。
「えーと…現在のレートで……だいたい金貨10万枚ぐらいだね。10万!?」
「「「「10万!?」」」」
「え、佐藤それホント?」
「…海君、なんでそんなに…?」
「海原君、流石にこんな大金はちょっと…」
佐藤がスマホを手に金貨換算にして値段を言うと驚き、女子全員が驚いた後に予想外の金額だったのかみんな困惑したような反応をする。
「だったら1万にするか?俺は別にどっちでも良いけど」
『ならぬ!大は小を兼ねると言うではないか!皆が要らぬというなら妾が貰う!』
俺の提案になぜか永江が合ってるのか微妙なことわざを挙げながら反発し始めた。
「だとさ」
「う、うーん…じゃあ、ありがたく貰っておくね」
「う、うん…」
「ありがと」
流石に永江に金を渡すのは不安なのか女子達はちょっと困ったようにお礼を言う。
「海原、臨時収入っていくらだったの?」
「剣をぼったくって高く売りつけたとか?」
「人聞きの悪い事を言うな。しかも売ったのは剣じゃなくてワインだし」
「あー…え…待って。じゃあ臨時収入ってかなりの額じゃ…!」
「…いくら?」
佐藤と清水の問いに俺は否定して誤解させないよう内容を教えると佐藤は納得した後に驚きながら呟き、清水は好奇心を隠さず率直に聞いてきた。
「ただいま」
「お。おかえりー、ちょうど良かった」
「?どうしたの?」
柴田と藤原が自室に戻ると女子達が一時帰宅して来たので俺が出迎えに行くと深山が不思議そうに尋ねてくる。
「実は臨時収入が入ってな。コレ、こづかい」
「え、いいの?今月分はもう貰ってるけど…」
「えー!いいなー!住吉さん達いつものお小遣い以外にも貰ってるの!?…私にもちょうだい?」
深山、斉藤、住吉、高木の4人に小袋を渡すと住吉が遠慮するように確認し、清水が羨ましがって首を傾げ手を差し出しながら要求してきた。
「おめーは佐藤から貰えや」
「えー…なんで私が?」
「お前が一番金持ってるからに決まってんだろ」
俺の拒否に佐藤が嫌がるように言うので俺はその理由を話す。
『海殿、海殿。妾は?妾は何も貰えて無いのだが?』
「お前腹減ったら金貨でも紙幣でもとりあえず手元にある物なんでも食うだろーが。いつもお前の分も含めて女子達には多く渡してんだから今回も同じに決まってんだろ」
『むう…差別だー!』
「アホか」
永江も清水の真似をして両手を差し出しながら要求してくるので直接渡さない理由を言うも…
どこで覚えてきたのかめんどくさい事を言い出し、俺は流すようにツッコむ。
「…ねえ、高木さん。いくら入ってる…?」
「…紙幣だから…ちょっと…」
「灯、コレっていくらなの?」
清水が興味津々といった様子で高木に聞くも今回は紙幣で渡してるので値段が分からないのか、袋の中を見せながら困惑してると清水は佐藤に尋ねた。
「えーと…現在のレートで……だいたい金貨10万枚ぐらいだね。10万!?」
「「「「10万!?」」」」
「え、佐藤それホント?」
「…海君、なんでそんなに…?」
「海原君、流石にこんな大金はちょっと…」
佐藤がスマホを手に金貨換算にして値段を言うと驚き、女子全員が驚いた後に予想外の金額だったのかみんな困惑したような反応をする。
「だったら1万にするか?俺は別にどっちでも良いけど」
『ならぬ!大は小を兼ねると言うではないか!皆が要らぬというなら妾が貰う!』
俺の提案になぜか永江が合ってるのか微妙なことわざを挙げながら反発し始めた。
「だとさ」
「う、うーん…じゃあ、ありがたく貰っておくね」
「う、うん…」
「ありがと」
流石に永江に金を渡すのは不安なのか女子達はちょっと困ったようにお礼を言う。
「海原、臨時収入っていくらだったの?」
「剣をぼったくって高く売りつけたとか?」
「人聞きの悪い事を言うな。しかも売ったのは剣じゃなくてワインだし」
「あー…え…待って。じゃあ臨時収入ってかなりの額じゃ…!」
「…いくら?」
佐藤と清水の問いに俺は否定して誤解させないよう内容を教えると佐藤は納得した後に驚きながら呟き、清水は好奇心を隠さず率直に聞いてきた。
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