377 / 556
377
しおりを挟む
…そして10分後。
「はい、返す。あとコレ、金貨3万3000枚ね」
「おお!全く同じ形のまま性能が上がっている…!感謝いたす!」
「礼はいいから金」
兵が持ってきた二本の槍を男に渡すと感謝されたが俺は適当に返して代金を請求した。
「…金貨は持ち合わせておらんのでな。コレで」
「はいよ。ちょっと待ってて…」
男からは紙幣を渡されたので俺は兵にレートを確認させる。
「オッケー、丁度だね。まいどあり」
「うむ、では」
金額を確認出来たので男にそう告げると槍を見ながら嬉しそうにどっかへ歩いて行く。
「こっちでは特注もやってるのか?」
「やってない」
「…いやでも今の人は…」
「定価よりも高く買ってくれるって言ったからサービスしただけで、買う金の無い貧乏人には無理」
男とのやり取りを見ていた別の男が尋ねてくるので否定するとさっきの例を挙げるが俺はバッサリと切り捨てるように返す。
「なっ…!ソレが売る側の態度か!」
「おや?もしかして問題を起こそうとしてる?」
「いや…そんな事は…決して…」
怒ったような男に俺がそう聞くと尻すぼみになって逃げるように歩いて行った。
「おめーすげー強気だな」
「当たり前だろ。売る側は客を選ぶ権利があんだぞ」
「いや、まあそりゃそうだけど…」
藤原が弄るように言ってくるので俺がそう返すと微妙な表情で納得してるのかしてないのかよく分からない感じで呟く。
「別に客に媚びてまで売ろうとは思わねぇからな。最悪王子達にたかればいいし」
「…一国の王子に金の無心ってスケールはデカイけどやってる事は小物だな」
「ってかよく考えたら宿屋とかギルドとかからショバ代取りゃ良いんじゃね?結構な金になると思うけど」
「…そーいうのはちょっと、な…俺も考えはしたんだけど…売り上げとかが違うから金額で揉めるし、ちゃんと管理しないと小競り合いとか起きて面倒だろ?」
あとやっぱり利権の問題で悪用する奴が出たら困る。と、俺は藤原の提案を拒否するように問題点を簡単に説明する。
「…おめーもおめーで結構色々考えてんだな」
「そりゃあな」
「すまない。レンタルしていたこの剣を売ってくれ」
「はいはい」
柴田が意外そうに言うので適当に返すとレンタリースのサービスを利用してた客が購入の意思を示すので兵に対応させた。
「あと、防具を取り扱う予定はあるか?」
「防具?今んとこ無いね。需要があるなら考えるけど」
「…つまり、需要があれば取り扱う…と捉えていいのか?」
「欲しがる人が増えれば。無駄な在庫を抱えるつもりは無いし」
「分かった、ありがとう。失礼する」
男のよく分からん確認に適当に答えると頷いてどっかに歩いて行く。
「はい、返す。あとコレ、金貨3万3000枚ね」
「おお!全く同じ形のまま性能が上がっている…!感謝いたす!」
「礼はいいから金」
兵が持ってきた二本の槍を男に渡すと感謝されたが俺は適当に返して代金を請求した。
「…金貨は持ち合わせておらんのでな。コレで」
「はいよ。ちょっと待ってて…」
男からは紙幣を渡されたので俺は兵にレートを確認させる。
「オッケー、丁度だね。まいどあり」
「うむ、では」
金額を確認出来たので男にそう告げると槍を見ながら嬉しそうにどっかへ歩いて行く。
「こっちでは特注もやってるのか?」
「やってない」
「…いやでも今の人は…」
「定価よりも高く買ってくれるって言ったからサービスしただけで、買う金の無い貧乏人には無理」
男とのやり取りを見ていた別の男が尋ねてくるので否定するとさっきの例を挙げるが俺はバッサリと切り捨てるように返す。
「なっ…!ソレが売る側の態度か!」
「おや?もしかして問題を起こそうとしてる?」
「いや…そんな事は…決して…」
怒ったような男に俺がそう聞くと尻すぼみになって逃げるように歩いて行った。
「おめーすげー強気だな」
「当たり前だろ。売る側は客を選ぶ権利があんだぞ」
「いや、まあそりゃそうだけど…」
藤原が弄るように言ってくるので俺がそう返すと微妙な表情で納得してるのかしてないのかよく分からない感じで呟く。
「別に客に媚びてまで売ろうとは思わねぇからな。最悪王子達にたかればいいし」
「…一国の王子に金の無心ってスケールはデカイけどやってる事は小物だな」
「ってかよく考えたら宿屋とかギルドとかからショバ代取りゃ良いんじゃね?結構な金になると思うけど」
「…そーいうのはちょっと、な…俺も考えはしたんだけど…売り上げとかが違うから金額で揉めるし、ちゃんと管理しないと小競り合いとか起きて面倒だろ?」
あとやっぱり利権の問題で悪用する奴が出たら困る。と、俺は藤原の提案を拒否するように問題点を簡単に説明する。
「…おめーもおめーで結構色々考えてんだな」
「そりゃあな」
「すまない。レンタルしていたこの剣を売ってくれ」
「はいはい」
柴田が意外そうに言うので適当に返すとレンタリースのサービスを利用してた客が購入の意思を示すので兵に対応させた。
「あと、防具を取り扱う予定はあるか?」
「防具?今んとこ無いね。需要があるなら考えるけど」
「…つまり、需要があれば取り扱う…と捉えていいのか?」
「欲しがる人が増えれば。無駄な在庫を抱えるつもりは無いし」
「分かった、ありがとう。失礼する」
男のよく分からん確認に適当に答えると頷いてどっかに歩いて行く。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる