367 / 556
367
しおりを挟む
「…そう言えばさ、海原。外の堀は見せなくて良いの?」
「…堀?」
「別にいいんじゃね?まだ跳ね橋とか作ってないからどうせ外には出られねーし」
「堀ってあのお城の外側のやつ?」
5分ぐらい経って佐藤が王子達や清水を見ながら確認してくるので拒否するように返すと、会話を聞いていた清水が興味を持ったように聞いてくる。
「そんな感じ。必要性とか効果とか分からんけど念の為に、って」
「へー。外って事はこの門の向こうか…見てみたいけど、見れる?」
「…落ちるなよ。藤呼ばないといけなくなって面倒だからな」
俺の適当な説明に更に興味を持ったのか清水が確認してくるので俺は釘を刺してから兵に指示して鉄門を上げさせた。
「うわっ、マジで堀だ。これ下まで何m?」
「4m。あっちまでが大体10m」
「へー…水入れたら結構ヤバそう」
清水の問いに答えると直ぐにこっちに戻って来るので俺は門を開けてる内に…と、一応王子達を呼んで外堀を見せる。
…それから昼食後。
なんか深山達から電話があって新大陸の拠点を見たいと言い出したので…
王子や佐藤達、俺ら全員含めて最初の拠点へとスキルの連携で移動した。
「おっ!結構出来上がってんじゃん!」
「完成まであと二日ぐらいだな」
「にしてもやっぱ豪邸かよ」
「そりゃこの人数で住むと考えるとデカくなるのはしょうがねーだろ」
藤原が既に外装が出来上がってる建設中の家を見て嬉しそうに言うので予想を話すと柴田も嬉しそうにツッコミ、俺は理由を話す。
「へー、これが新大陸の新居なんだ」
「『一から作る』って聞いた時はびっくりしたけど…こんなに早く作れるんだね」
「魔法の力は偉大だからな」
「え、海原コレ、一から建てたの?」
深山と斉藤の言葉に俺が適当に返すと清水が驚いたように聞いてくる。
「そうよ。100人がかりだから費用もバカにならねーぜ」
「そういやオートで動く兵は食事とかが必要なんだろ?食費エグそうだな…」
「まあ普通に建てるよか大分安いからまだマシだけど…つってもそろそろ懐が、な…」
他の家の維持費や自分達の食費を考えると既に半年分を切った所持金を心配しながらも、俺はソレを表には出さずに適当な感じで言った。
「おいおい、大丈夫かよ?」
「しばらく金策に集中しといた方が良いんじゃねーの?」
「…そう言えば海原達って国から援助とか貰って無いの?」
「「無い」」
「全部自腹よ」
「「「えっ!?」」」
柴田と藤原の言葉を聞いた住吉が疑問を聞いてくるので俺らが否定すると佐藤を除いた女子達全員が驚く。
「いや、だって海原達申請しないから…」
「申請したトコで貰えるまで時間かかんだろーが。面倒な手続きした挙句に時間待ちとかそんなん嫌に決まってんだろ」
「王子達に言ったらくれない?」
「まあ普通にくれると思う。でも問題はその後で、王子以外の奴が利権やらなんやらを主張し出して国同士が揉め出すから、今はちょっとタイミングが…な」
「うーわ…そんな事まで配慮しないといけないの…?」
佐藤の言い訳に俺が理由を話すと住吉が聞いてくるので面倒な状況を話すと清水がヒきながら呟いた。
「…堀?」
「別にいいんじゃね?まだ跳ね橋とか作ってないからどうせ外には出られねーし」
「堀ってあのお城の外側のやつ?」
5分ぐらい経って佐藤が王子達や清水を見ながら確認してくるので拒否するように返すと、会話を聞いていた清水が興味を持ったように聞いてくる。
「そんな感じ。必要性とか効果とか分からんけど念の為に、って」
「へー。外って事はこの門の向こうか…見てみたいけど、見れる?」
「…落ちるなよ。藤呼ばないといけなくなって面倒だからな」
俺の適当な説明に更に興味を持ったのか清水が確認してくるので俺は釘を刺してから兵に指示して鉄門を上げさせた。
「うわっ、マジで堀だ。これ下まで何m?」
「4m。あっちまでが大体10m」
「へー…水入れたら結構ヤバそう」
清水の問いに答えると直ぐにこっちに戻って来るので俺は門を開けてる内に…と、一応王子達を呼んで外堀を見せる。
…それから昼食後。
なんか深山達から電話があって新大陸の拠点を見たいと言い出したので…
王子や佐藤達、俺ら全員含めて最初の拠点へとスキルの連携で移動した。
「おっ!結構出来上がってんじゃん!」
「完成まであと二日ぐらいだな」
「にしてもやっぱ豪邸かよ」
「そりゃこの人数で住むと考えるとデカくなるのはしょうがねーだろ」
藤原が既に外装が出来上がってる建設中の家を見て嬉しそうに言うので予想を話すと柴田も嬉しそうにツッコミ、俺は理由を話す。
「へー、これが新大陸の新居なんだ」
「『一から作る』って聞いた時はびっくりしたけど…こんなに早く作れるんだね」
「魔法の力は偉大だからな」
「え、海原コレ、一から建てたの?」
深山と斉藤の言葉に俺が適当に返すと清水が驚いたように聞いてくる。
「そうよ。100人がかりだから費用もバカにならねーぜ」
「そういやオートで動く兵は食事とかが必要なんだろ?食費エグそうだな…」
「まあ普通に建てるよか大分安いからまだマシだけど…つってもそろそろ懐が、な…」
他の家の維持費や自分達の食費を考えると既に半年分を切った所持金を心配しながらも、俺はソレを表には出さずに適当な感じで言った。
「おいおい、大丈夫かよ?」
「しばらく金策に集中しといた方が良いんじゃねーの?」
「…そう言えば海原達って国から援助とか貰って無いの?」
「「無い」」
「全部自腹よ」
「「「えっ!?」」」
柴田と藤原の言葉を聞いた住吉が疑問を聞いてくるので俺らが否定すると佐藤を除いた女子達全員が驚く。
「いや、だって海原達申請しないから…」
「申請したトコで貰えるまで時間かかんだろーが。面倒な手続きした挙句に時間待ちとかそんなん嫌に決まってんだろ」
「王子達に言ったらくれない?」
「まあ普通にくれると思う。でも問題はその後で、王子以外の奴が利権やらなんやらを主張し出して国同士が揉め出すから、今はちょっとタイミングが…な」
「うーわ…そんな事まで配慮しないといけないの…?」
佐藤の言い訳に俺が理由を話すと住吉が聞いてくるので面倒な状況を話すと清水がヒきながら呟いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
309
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる