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「なんかあの大陸、ダンジョン扱いになってるらしく…ダンジョンマップが使えるんだと」
「…なるほど…魔獣がはびこっているのなら…確かに」
「まあ俺らがソレに気づいたのは新しく拠点を作った後だから、結局ココまで無理やり直進して行ったんだけど」
俺の報告に王子が納得したように呟くので俺は笑い話のように言う。
「…直進って…ああ、なるほど。だからあんなに魔鉱石を…」
「いやー、やっぱ登山って大変。整備されてねー山は出来るなら二度と登りたくないものだね」
「…と言う事は…ココを迂回して進む方が良い?」
「まあ遠回りになるけど『急がば回れ』って言うし、そのルートの方が安全だと思う」
俺が実体験の苦労話を軽くすると王子は西側の山を迂回するルートを見つけて聞くので肯定した。
…その後、『魔鉱石』改め『魔結晶』による炉や水槽の強化実験の確認が終わったので…
王子達や佐藤達と一緒にあの拠点へと戻る事に。
「…うーわ、アレから一週間ぐらいで二つ目の拠点って…」
「いや、アレから二週間ぐらいは経ってね?」
「いや、10日ぐらいでしょ。多分」
なぜかついて来た清水がテントの周りを見ながらヒき気味に呟くのを藤原が訂正すると、更に佐藤が訂正する。
「いやしかし凄いな…あの新大陸にこうも易々と拠点を築くとは…」
「完全に同意ですな」
「…しかも、新種の魔鉱石や魔結晶の発見まで…」
「なぬっ!?なんだそれは!」
ちょうど良いタイミングでアッチの家にやって来ていたモニクァの第二王子の呟きにドロウィンの第一王子が頷き、ワウシャープの第三王子の言葉に驚きながら反応した。
「新種と言えばコッフェやチョコの原料、レモン等も発見したとか」
「え?」
「なぬっ!ウミハラ殿!何故我々モニクァには何の報告もしてくれないのだ!」
「いや、だって鉱石とか食べ物とかならソッチに調査とか解析をお願いしてもしょうがないでしょ」
「ぐむっ…!確かに、鉱石ならば冶金技術に優れるワウシャープだが…!」
第一王子の報告に第三王子も驚き、第二王子が抗議してくるので理由を話すと納得いかなそうな様子を見せるも引き下がる。
「それにトルツの方も多分何も知らないと思うよ?」
「…後から、報告書を送って…ちゃんと情報は共有させる」
「魔鉱石は確かに有用だが、食材についてはどうだろうか…?一応報告書は作成させて情報の共有はするつもりだが…」
「それは有難い話だ。だが、この周回遅れ感はなんとももどかしい…!」
モニクァの第二王子は他の王子の発言を聞いて胸に手を当てて軽く頭を下げるように感謝の意を示すが、やはり納得いっていないような顔をした。
「そこは俺にはどうにも…あ。そういやほら、あの魔鉱石…魔結晶だっけ?の黄色いヤツをモーターに応用したらどうなんの?」
「…分からない、けど…予想では性能が桁違いに上がる…はず」
「なんだと!?我々の研究に活かせる物があるのか!?」
俺が急に閃いた考えを聞くと第三王子は首を振りながら予想を話して第二王子が食いつく。
「…と言うか、多分応用の幅はほぼ全ての分野にも及ぶ…かも」
「それは是非詳しく聞きたいところだ」
「じゃあ俺たちは佐藤と清水に壁を見せに行くからごゆっくり…」
「待て!俺も行く!」
「私も同行させてもらおう」
「話は、道中に…」
王子達の話が長引きそうだったので俺は先に女子達の案内を…と思ってたら、どうやらついてくる気らしいので馬車を二台に分ける事にした。
「…なるほど…魔獣がはびこっているのなら…確かに」
「まあ俺らがソレに気づいたのは新しく拠点を作った後だから、結局ココまで無理やり直進して行ったんだけど」
俺の報告に王子が納得したように呟くので俺は笑い話のように言う。
「…直進って…ああ、なるほど。だからあんなに魔鉱石を…」
「いやー、やっぱ登山って大変。整備されてねー山は出来るなら二度と登りたくないものだね」
「…と言う事は…ココを迂回して進む方が良い?」
「まあ遠回りになるけど『急がば回れ』って言うし、そのルートの方が安全だと思う」
俺が実体験の苦労話を軽くすると王子は西側の山を迂回するルートを見つけて聞くので肯定した。
…その後、『魔鉱石』改め『魔結晶』による炉や水槽の強化実験の確認が終わったので…
王子達や佐藤達と一緒にあの拠点へと戻る事に。
「…うーわ、アレから一週間ぐらいで二つ目の拠点って…」
「いや、アレから二週間ぐらいは経ってね?」
「いや、10日ぐらいでしょ。多分」
なぜかついて来た清水がテントの周りを見ながらヒき気味に呟くのを藤原が訂正すると、更に佐藤が訂正する。
「いやしかし凄いな…あの新大陸にこうも易々と拠点を築くとは…」
「完全に同意ですな」
「…しかも、新種の魔鉱石や魔結晶の発見まで…」
「なぬっ!?なんだそれは!」
ちょうど良いタイミングでアッチの家にやって来ていたモニクァの第二王子の呟きにドロウィンの第一王子が頷き、ワウシャープの第三王子の言葉に驚きながら反応した。
「新種と言えばコッフェやチョコの原料、レモン等も発見したとか」
「え?」
「なぬっ!ウミハラ殿!何故我々モニクァには何の報告もしてくれないのだ!」
「いや、だって鉱石とか食べ物とかならソッチに調査とか解析をお願いしてもしょうがないでしょ」
「ぐむっ…!確かに、鉱石ならば冶金技術に優れるワウシャープだが…!」
第一王子の報告に第三王子も驚き、第二王子が抗議してくるので理由を話すと納得いかなそうな様子を見せるも引き下がる。
「それにトルツの方も多分何も知らないと思うよ?」
「…後から、報告書を送って…ちゃんと情報は共有させる」
「魔鉱石は確かに有用だが、食材についてはどうだろうか…?一応報告書は作成させて情報の共有はするつもりだが…」
「それは有難い話だ。だが、この周回遅れ感はなんとももどかしい…!」
モニクァの第二王子は他の王子の発言を聞いて胸に手を当てて軽く頭を下げるように感謝の意を示すが、やはり納得いっていないような顔をした。
「そこは俺にはどうにも…あ。そういやほら、あの魔鉱石…魔結晶だっけ?の黄色いヤツをモーターに応用したらどうなんの?」
「…分からない、けど…予想では性能が桁違いに上がる…はず」
「なんだと!?我々の研究に活かせる物があるのか!?」
俺が急に閃いた考えを聞くと第三王子は首を振りながら予想を話して第二王子が食いつく。
「…と言うか、多分応用の幅はほぼ全ての分野にも及ぶ…かも」
「それは是非詳しく聞きたいところだ」
「じゃあ俺たちは佐藤と清水に壁を見せに行くからごゆっくり…」
「待て!俺も行く!」
「私も同行させてもらおう」
「話は、道中に…」
王子達の話が長引きそうだったので俺は先に女子達の案内を…と思ってたら、どうやらついてくる気らしいので馬車を二台に分ける事にした。
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