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…翌日。
俺らが徹夜で格ゲーをしてると朝早くにワウシャープの家に王子がやって来た。
「…ん?家に王子が来てんな。藤」
「オッケ」
ちょうど俺は観戦中だったので柴田と対戦してる藤原に合図を出してスキルの連携でワウシャープの家へと移動する。
「おはよう。どうだった?」
「ウミハラ殿、この魔鉱石は凄い…!」
「へー、どういう風に?」
「魔力に反応して性質を高める…強化するという特性を持っている!例えばこの赤色の魔鉱石、魔力に反応して火力を上げる」
次に青色の魔鉱石は…と、王子は興奮した様子で色とりどりの宝石のような鉱石を取り出しながら次々と特色的なのを説明していく。
「ほー。珍しい鉱物もあったもんだね」
「この性質や特性を上手く使えば、大変な事が起きる!技術大革命が起きる予感がする!」
「へー」
魔鉱石の説明を聞き終わった後に俺がそう返すと王子は尚も興奮して様子で言うので、俺は本当か?と疑いながら流した。
「まずはこの赤色の魔鉱石を使って炉を補強すれば、火力が上がり魔鉱石の加工の難易度も下がって…更に質の良い装備も作れるようになるかもしれない!」
「…ソレがホントなら多分凄い事だと思うけど…」
「その理論を実証するために、実験してみようと思うんだけど…最初の難関が、コレの加工で…」
王子が理想のような事を話してくるので俺が怪訝に思いながら返したら王子は段々と声が小さくなっていく。
「…まあ俺も気になるし、実験を手伝うよ。当然金は貰うけど」
「!ありがとう!ウミハラ殿!」
「んで?どこに炉を作る予定なの?」
「…案内する!」
俺の提案に王子が嬉しそうに乗ってきてお礼を言うので疑問を尋ねると、どうやらソコに連れてってくれるらしい。
「…あれ、ココって…」
王子に案内されるままについて行くと…着いた先はこの前の鍛冶屋だった。
「…ココに、国で一番の技術力を持った職人がいるから…」
「ふーん…まあ俺には関係ねぇか」
どうせ装備とか要らねーし…と、俺は王子の理由の説明に特に関心を示さずに流す。
「…邪魔するぞ」
「…!これはこれはルドラ王子!ようこそいらっしゃいました。わざわざ出向いて下さるとは…光栄でございます」
王子が建物の中に入ると中に居た人達みんなが驚いたような顔をして一斉に会釈するように頭を下げ始め、店員のお姉さんが頭を下げたまま話しかける。
「アヴィデラは居るか?」
「はい。奥で作業中でございます…ただいま呼んでまいります」
「いや、いい。私が行く」
「いやー、王子ってのはやっぱ凄いもんだ。影響力的なのがやべぇ」
「…その分、責任も重い」
「うわ、大変そー。まあ頑張ってね」
店員のお姉さんの行動を遮って自分から出向こうとする王子を俺が弄ると軽く笑いながら返して来るので少し同情して労うように言った。
俺らが徹夜で格ゲーをしてると朝早くにワウシャープの家に王子がやって来た。
「…ん?家に王子が来てんな。藤」
「オッケ」
ちょうど俺は観戦中だったので柴田と対戦してる藤原に合図を出してスキルの連携でワウシャープの家へと移動する。
「おはよう。どうだった?」
「ウミハラ殿、この魔鉱石は凄い…!」
「へー、どういう風に?」
「魔力に反応して性質を高める…強化するという特性を持っている!例えばこの赤色の魔鉱石、魔力に反応して火力を上げる」
次に青色の魔鉱石は…と、王子は興奮した様子で色とりどりの宝石のような鉱石を取り出しながら次々と特色的なのを説明していく。
「ほー。珍しい鉱物もあったもんだね」
「この性質や特性を上手く使えば、大変な事が起きる!技術大革命が起きる予感がする!」
「へー」
魔鉱石の説明を聞き終わった後に俺がそう返すと王子は尚も興奮して様子で言うので、俺は本当か?と疑いながら流した。
「まずはこの赤色の魔鉱石を使って炉を補強すれば、火力が上がり魔鉱石の加工の難易度も下がって…更に質の良い装備も作れるようになるかもしれない!」
「…ソレがホントなら多分凄い事だと思うけど…」
「その理論を実証するために、実験してみようと思うんだけど…最初の難関が、コレの加工で…」
王子が理想のような事を話してくるので俺が怪訝に思いながら返したら王子は段々と声が小さくなっていく。
「…まあ俺も気になるし、実験を手伝うよ。当然金は貰うけど」
「!ありがとう!ウミハラ殿!」
「んで?どこに炉を作る予定なの?」
「…案内する!」
俺の提案に王子が嬉しそうに乗ってきてお礼を言うので疑問を尋ねると、どうやらソコに連れてってくれるらしい。
「…あれ、ココって…」
王子に案内されるままについて行くと…着いた先はこの前の鍛冶屋だった。
「…ココに、国で一番の技術力を持った職人がいるから…」
「ふーん…まあ俺には関係ねぇか」
どうせ装備とか要らねーし…と、俺は王子の理由の説明に特に関心を示さずに流す。
「…邪魔するぞ」
「…!これはこれはルドラ王子!ようこそいらっしゃいました。わざわざ出向いて下さるとは…光栄でございます」
王子が建物の中に入ると中に居た人達みんなが驚いたような顔をして一斉に会釈するように頭を下げ始め、店員のお姉さんが頭を下げたまま話しかける。
「アヴィデラは居るか?」
「はい。奥で作業中でございます…ただいま呼んでまいります」
「いや、いい。私が行く」
「いやー、王子ってのはやっぱ凄いもんだ。影響力的なのがやべぇ」
「…その分、責任も重い」
「うわ、大変そー。まあ頑張ってね」
店員のお姉さんの行動を遮って自分から出向こうとする王子を俺が弄ると軽く笑いながら返して来るので少し同情して労うように言った。
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