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「…ん?」
「どうかした?」
「…この前のとは違って果肉がほとんど無い。逆に種がほとんどを占めているな」
「げー。って事は食べられねーの?」
「食べられない事は無いが…『食べる』と言うよりも『舐める』になるな。ほら」
木の実を切って中身を見ながら言う料理長に俺がそう尋ねると表現方法の違いを告げながら切った物を見せてくれる。
「…マジだ。種しかねーじゃん…外れかよ…」
「……ふむ。もしかしたらコレは種を加工する類の木の実かもしれんな」
コッフェやチョコのように。と、落胆しながら呟く俺に料理長は活用方法を予想した。
「ふーん。でも俺コーヒーとかあんま飲まねーからな…」
「とりあえず乾燥させた後に焙煎させてみよう」
「まあやるだけやってみるか」
なんか料理長が自前でやろうとするので俺は一応魔導兵を召喚して手伝ってあげる事に。
…その夜。
「うまっ!なんだこのコーヒー!?」
「全然苦くねーし、ココアばりにめっちゃ甘いじゃん!」
「しかもそれでいて香りやべーし、コクとか深みとか風味とか…後味もエグっ!」
「…コレで無糖ってマジ?」
「いや、淹れるの見てただろ」
「いや、そーだけど…」
「…俺、甘いコーヒーは邪道だと思ってたけど、ここまでコーヒーの良さを前面に出してる甘さだったら認めるわ」
魔法の力で乾燥や焙煎させたコーヒー豆を柴田と藤原に振る舞うと絶賛された挙句に柴田が謎のこだわりを言い出して容認し始めた。
「ちなみにあのさくらんぼみたいなヤツがコーヒー豆で、パパイヤみたいなヤツはカカオだった」
「カカオ…って事はチョコか?」
「ココアもじゃね?」
「とりあえずコレ。そのカカオ100%で砂糖不使用のチョコ」
「「…うまっ!!」」
俺の報告に藤原と柴田が不思議そうな顔をするので料理長が作ったチョコを出すと二人とも食べて直ぐに絶賛するように叫ぶ。
「…あーでもアレだな…このチョコには普通の苦いコーヒーが合いそうだな」
「そうか?普通にこれでも合うと思うけど」
柴田がチョコを食った後にコーヒーを一口飲んでわがままみたいな事を言い出すも藤原は普通にコーヒーをグビグビ飲んで不思議そうに返す。
「あとコレ…魔法調法でしか作れない特別な『霊水コーヒー』略して『霊コー』」
「『冷水』と『霊水』を掛けたのかよ。ただのダジャレじゃねーか!」
「つーか霊水の『霊』って幽霊の『霊』だろ?字にしたらなんか危なくね?」
「まあ言い方で言えば冷光とも被るけどな」
「…うまっ!良く分からんけど頭が冴えてめっちゃ気分上がるっつーか、テンションハイになるじゃん!」
「…藤がなんか意味分からん事言い出したけど、大丈夫か?コレ飲んで」
俺の出した霊水コーヒーを飲んだ藤原が立ち上がっておかしなテンションになるので柴田は不安そうにコーヒーを見ながら確認してきた。
「カフェインとかポリフェノールとかそこらへんの影響じゃね?多分コレ飲んだら今日はオールでゲーム大会になると思う」
「んな適当な……うまっ!…おお…!なんか気分が良くなったというか胸がスッとしたというか、確かにテンション上がるな!コレは!」
俺がざっくりとした予想を話すと呆れつつも誘惑には勝てなかったのか…
柴田も結局は霊水コーヒーを飲んで変なテンションになって立ち上がる。
「まあストレスとかにも効果あるだろ。多分」
「よっしゃ格ゲーしようぜ格ゲー!」
「おう!」
「コントローラー壊すなよ」
藤原と柴田がハイテンションのままゲームをしようとするので俺は一応注意として釘を刺す。
「どうかした?」
「…この前のとは違って果肉がほとんど無い。逆に種がほとんどを占めているな」
「げー。って事は食べられねーの?」
「食べられない事は無いが…『食べる』と言うよりも『舐める』になるな。ほら」
木の実を切って中身を見ながら言う料理長に俺がそう尋ねると表現方法の違いを告げながら切った物を見せてくれる。
「…マジだ。種しかねーじゃん…外れかよ…」
「……ふむ。もしかしたらコレは種を加工する類の木の実かもしれんな」
コッフェやチョコのように。と、落胆しながら呟く俺に料理長は活用方法を予想した。
「ふーん。でも俺コーヒーとかあんま飲まねーからな…」
「とりあえず乾燥させた後に焙煎させてみよう」
「まあやるだけやってみるか」
なんか料理長が自前でやろうとするので俺は一応魔導兵を召喚して手伝ってあげる事に。
…その夜。
「うまっ!なんだこのコーヒー!?」
「全然苦くねーし、ココアばりにめっちゃ甘いじゃん!」
「しかもそれでいて香りやべーし、コクとか深みとか風味とか…後味もエグっ!」
「…コレで無糖ってマジ?」
「いや、淹れるの見てただろ」
「いや、そーだけど…」
「…俺、甘いコーヒーは邪道だと思ってたけど、ここまでコーヒーの良さを前面に出してる甘さだったら認めるわ」
魔法の力で乾燥や焙煎させたコーヒー豆を柴田と藤原に振る舞うと絶賛された挙句に柴田が謎のこだわりを言い出して容認し始めた。
「ちなみにあのさくらんぼみたいなヤツがコーヒー豆で、パパイヤみたいなヤツはカカオだった」
「カカオ…って事はチョコか?」
「ココアもじゃね?」
「とりあえずコレ。そのカカオ100%で砂糖不使用のチョコ」
「「…うまっ!!」」
俺の報告に藤原と柴田が不思議そうな顔をするので料理長が作ったチョコを出すと二人とも食べて直ぐに絶賛するように叫ぶ。
「…あーでもアレだな…このチョコには普通の苦いコーヒーが合いそうだな」
「そうか?普通にこれでも合うと思うけど」
柴田がチョコを食った後にコーヒーを一口飲んでわがままみたいな事を言い出すも藤原は普通にコーヒーをグビグビ飲んで不思議そうに返す。
「あとコレ…魔法調法でしか作れない特別な『霊水コーヒー』略して『霊コー』」
「『冷水』と『霊水』を掛けたのかよ。ただのダジャレじゃねーか!」
「つーか霊水の『霊』って幽霊の『霊』だろ?字にしたらなんか危なくね?」
「まあ言い方で言えば冷光とも被るけどな」
「…うまっ!良く分からんけど頭が冴えてめっちゃ気分上がるっつーか、テンションハイになるじゃん!」
「…藤がなんか意味分からん事言い出したけど、大丈夫か?コレ飲んで」
俺の出した霊水コーヒーを飲んだ藤原が立ち上がっておかしなテンションになるので柴田は不安そうにコーヒーを見ながら確認してきた。
「カフェインとかポリフェノールとかそこらへんの影響じゃね?多分コレ飲んだら今日はオールでゲーム大会になると思う」
「んな適当な……うまっ!…おお…!なんか気分が良くなったというか胸がスッとしたというか、確かにテンション上がるな!コレは!」
俺がざっくりとした予想を話すと呆れつつも誘惑には勝てなかったのか…
柴田も結局は霊水コーヒーを飲んで変なテンションになって立ち上がる。
「まあストレスとかにも効果あるだろ。多分」
「よっしゃ格ゲーしようぜ格ゲー!」
「おう!」
「コントローラー壊すなよ」
藤原と柴田がハイテンションのままゲームをしようとするので俺は一応注意として釘を刺す。
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