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「…ふぅ、海、ジュースプリーズ」
「ほらよ」
「俺も」
「はいよ」
霊水のジュースを飲みながらハイペースで山を登っているのでなんとか日が沈む前には山の反対側には行けた。
…のだが、山の向こう側には谷を挟んでまた山。
「…山岳地帯なだけあってどこもかしも山山山…気が滅入るぜ…」
「これから下山してまた登山か…」
「もう明日で良くね?今日は疲れたし」
「「だな」」
景色が良いだけに周りが良く見え、辺り一帯山だらけで俺らは心がちょっと折れて少し早めに野営を張って休む事にした。
…翌朝。
俺らは朝食を食べながら兵達と一緒に片付けをして直ぐに山を降り始める。
「…谷ってのはやっぱ川が流れてんだな」
「雨が降った時とか夜露とかが流れて川が出来んじゃねーの?」
「まだココは渓谷みたいになってから普通に歩けっけど…断崖絶壁の谷とかだったらヤバイな」
俺と藤原のスキルの連携のおかげでかなりの短時間で山を降りる事ができ…
流れる川を見ながら柴田が呟くので俺が理由を予想しながら話すと藤原は別の山を見ながら面倒くさそうに返した。
「…ん?なんか洞窟みたいのがあんぞ」
「お、マジだ。どうする?」
「一応行ってみるか」
山を迂回するように川沿いを歩いてると柴田が山の崖にある洞窟を発見したので俺らはとりあえず探索してみる事に。
「うーわ…でけーサソリに変なコウモリっぽい魔獣が…」
「こんな魔獣は初めて見るな…しかもなんか強そうだし」
洞窟の中は意外に明るかったがやっぱり魔獣が住み着いていたのでスキルの連携で避けながら進む。
「…おっ!なんだアレ!?」
「アレも魔石とか魔鉱石ってヤツじゃねーの!?」
「かもな。全部持ってくか」
…奥に進むと行き止まりのような突き当たりの広い空間の壁一面に色んな色の光る結晶が生えていたので、二度と来る事も無さげだし…と、とりあえず根こそぎ採る事にして俺は魔導兵を召喚した。
「赤、青、白…虹色までありやがる」
「この結晶なんてグラデーションのように色がめっちゃ変化するんだけど」
俺が魔導兵に魔法を使わせて回収していってるとまだ手を付けて無い鉱石を見ながら柴田と藤原が珍しそうに言う。
「多分めっちゃ質の良い鉱石じゃねーかな?いや、もしかしたら宝石の可能性もあるかもしれん」
「へー…もし宝石だったら高値で売れそうだな」
「こんだけ大量にありゃ億万長者ってレベルじゃねーだろ」
「…まあ本当に宝石だったらな」
俺の予想に藤原と柴田がニヤニヤとゲスい顔をしながら言うので俺は呆れながら返す。
「ほらよ」
「俺も」
「はいよ」
霊水のジュースを飲みながらハイペースで山を登っているのでなんとか日が沈む前には山の反対側には行けた。
…のだが、山の向こう側には谷を挟んでまた山。
「…山岳地帯なだけあってどこもかしも山山山…気が滅入るぜ…」
「これから下山してまた登山か…」
「もう明日で良くね?今日は疲れたし」
「「だな」」
景色が良いだけに周りが良く見え、辺り一帯山だらけで俺らは心がちょっと折れて少し早めに野営を張って休む事にした。
…翌朝。
俺らは朝食を食べながら兵達と一緒に片付けをして直ぐに山を降り始める。
「…谷ってのはやっぱ川が流れてんだな」
「雨が降った時とか夜露とかが流れて川が出来んじゃねーの?」
「まだココは渓谷みたいになってから普通に歩けっけど…断崖絶壁の谷とかだったらヤバイな」
俺と藤原のスキルの連携のおかげでかなりの短時間で山を降りる事ができ…
流れる川を見ながら柴田が呟くので俺が理由を予想しながら話すと藤原は別の山を見ながら面倒くさそうに返した。
「…ん?なんか洞窟みたいのがあんぞ」
「お、マジだ。どうする?」
「一応行ってみるか」
山を迂回するように川沿いを歩いてると柴田が山の崖にある洞窟を発見したので俺らはとりあえず探索してみる事に。
「うーわ…でけーサソリに変なコウモリっぽい魔獣が…」
「こんな魔獣は初めて見るな…しかもなんか強そうだし」
洞窟の中は意外に明るかったがやっぱり魔獣が住み着いていたのでスキルの連携で避けながら進む。
「…おっ!なんだアレ!?」
「アレも魔石とか魔鉱石ってヤツじゃねーの!?」
「かもな。全部持ってくか」
…奥に進むと行き止まりのような突き当たりの広い空間の壁一面に色んな色の光る結晶が生えていたので、二度と来る事も無さげだし…と、とりあえず根こそぎ採る事にして俺は魔導兵を召喚した。
「赤、青、白…虹色までありやがる」
「この結晶なんてグラデーションのように色がめっちゃ変化するんだけど」
俺が魔導兵に魔法を使わせて回収していってるとまだ手を付けて無い鉱石を見ながら柴田と藤原が珍しそうに言う。
「多分めっちゃ質の良い鉱石じゃねーかな?いや、もしかしたら宝石の可能性もあるかもしれん」
「へー…もし宝石だったら高値で売れそうだな」
「こんだけ大量にありゃ億万長者ってレベルじゃねーだろ」
「…まあ本当に宝石だったらな」
俺の予想に藤原と柴田がニヤニヤとゲスい顔をしながら言うので俺は呆れながら返す。
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