クラスまるごと異世界転移

八神

文字の大きさ
上 下
312 / 556

312

しおりを挟む
「順番は指名の多いパーティから先に決めてもらう」

「指名の多い順ってーと…」

「海原からだね」


王子の説明を聞いて俺が周りのパーティを見ながら呟いたら佐藤が俺を見ながら言うので、周りのパーティを確認すると…


他のパーティは多くてお偉いさんが3人ぐらいしか居ないのに対し、俺の所には6人の知り合いがいるので結果的に俺が最初に選べる事に。


「俺?いやでも正直どこでも良いんだよな…とりあえず柴達に聞いてみるか」


二人の意見を聞くために柴田に電話をするも俺と同じく『どこでもいい』と言われてしまった。


「一番近い所ってどこだ?」

「ココ。この国から飛行船で近くの島に半日、そこから船で30分ぐらいだって」

「へー、じゃあ俺らはココで」


地図を見ながら佐藤に聞くと南東の端っこを指して移動時間を教えてくれるので、俺はソコに決める。


…その後は他のパーティ達が次々と上陸場所を決めて行き…


結局柴田と藤原が来る前に説明会的なのが全部終わり、俺と佐藤が二人の所へと出向く事になった。


「お、海どうした?もしかしてもう終わったのか?」

「いや、流石にそれはねーだろ。休憩じゃね?」

「柴の予想通り、もう終わったわ。お前らが来る前にな」

「「マジで!?」」

「え、じゃあ俺らなんのために来たの?」

「俺ら居なくても終わるんなら最初から海一人で良いじゃん」


柴田の問いに藤原が否定するも俺がそう報告すると二人は不満そうに返す。


「いや、まさか手続きにこんな時間かかるなんて思わなくて…」

「まあいいや。で?結局どうなった?」

「集まった奴らは5~6人から7~8人でパーティ組んでみんな別々の場所から上陸するんだと」


佐藤が言い訳するように言うと柴田は話を変えて俺に内容を聞いてくるので適当な感じで簡単に報告する。


「ほー、全滅回避のリスク分散方式か」

「でも戦力分散しても大丈夫なのか?下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってあんま良い策じゃないような気がするけど」

「固まって全滅するよりはマシでしょ」

「…それもそうか」


柴田の微妙な顔での確認に佐藤が投げやりに返すと面倒になったのか柴田はどうでも良さげに納得した。


「出発はいつにするの?一応飛行船の準備とかあるんだけど」

「俺はいつでもいいな」

「じゃあ明日にしよーぜ」

「そだな。誰かに先越されると一番乗りじゃなくなるし」


佐藤が予定を聞くので俺が適当に返すと藤原が決めて柴田も賛同する。


「明日!?いくらなんでも早すぎない?そんな急に決めて準備とか大丈夫なの?」

「へーきへーき。俺らダンジョンに行く時もいつもこんな感じだし。なあ?」

「おう。即断即決即行、ってやつよ」

「思い立ったが吉日ってな」

「うーわ、テキトー…まあ藤原達のやり方に文句は言えないけどさ。じゃあ明日朝イチで行けるよう話、通しとくよ?」

「オッケー」

「頼むぜ、佐藤」

「じゃあ帰るか」

「「おう」」


話も色々と纏まったみたいなので俺らも明日に向けて準備するために帰宅する事にした。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

商人でいこう!

八神
ファンタジー
「ようこそ。異世界『バルガルド』へ」

異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です 病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。 ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。 「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」 異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。 「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」 ―――異世界と健康への不安が募りつつ 憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか? 魔法に魔物、お貴族様。 夢と現実の狭間のような日々の中で、 転生者サラが自身の夢を叶えるために 新ニコルとして我が道をつきすすむ! 『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』 ※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。 ※非現実色強めな内容です。 ※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。

みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~

黒色の猫
ファンタジー
 両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。 冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。 最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。 それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった… そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。 小説家になろう様でも投稿しています。

異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。

みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

村人からの貴族様!

森村壱之輔
ファンタジー
リヒャルトは、ノブルマート世界の創造神にして唯一神でもあるマリルーシャ様の加護を受けている稀有な人間である。固有スキルは【鑑定】【アイテムボックス】【多言語理解・翻訳】の三つ。他にも【火・風・土・無・闇・神聖・雷魔法】が使える上に、それぞれLvが3で、【錬金術】も使えるが、Lvは2だ。武術も剣術、双短剣術、投擲術、弓術、罠術、格闘術ともにLv:5にまで達していた。毎日山に入って、山菜採りや小動物を狩ったりしているので、いつの間にか、こうなっていたのだ。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

処理中です...