307 / 556
307
しおりを挟む
「…海原、さんは…?」
「こいつらが似合ってるって言うって事は可愛いって事よ。大丈夫大丈夫」
ちょうど他家との合戦が重なってしまい、ゲームをしてて女子の方を見ていない俺に何故か高木が確認を取ってくるので俺はモニターから目を離さずに褒める。
「…え、えへへ…良かった…」
野郎三人から褒められて嬉しかったのか高木は顔に両手を当てて笑う。
「おめーちゃんと見てから言えよ」
「モニター越しにチラッと見えるし」
「そりゃそうだけど…」
「よっしゃ、相良家滅亡」
柴田の呆れながらの言葉に俺が適当に返すと微妙そうな顔をするが俺は無視して合戦の結果を教えた。
「マジか!もう九州の1/3取ってんじゃん!やっべー、早く伊達を追い返さねーと」
「俺んとこは六角をどうにかしてーんだけど…朝倉や織田と同盟組まねー事にはな」
藤原が焦ったようにゲームに戻ると柴田は現状を嘆くような感じで言いながら作戦を立てる。
「やっぱり柴の中央が一番難易度高くね?」
「そりゃ周りが敵に囲まれてっからな。でも多分一番やる事が多くて楽しいと思うぜ」
「海、金くれ。工作でどんどん金が溶けてく」
「はいよ。藤、いけるか?」
「出せて1500だな」
「やったぜ!ありがとよ」
俺の問いに藤原がやりごたえ的な感じで返すと柴田がゲーム内の金を要求してくるので…
交渉のコマンドで俺が2000両、藤原が1500両の金を柴田に融通した。
…それから一週間後。
「そーいや海、魔大陸って知ってっか?」
「魔大陸?FFか?」
「ゲームじゃねーよ。いや、ゲームみてーもんか」
「未大陸とか闇の大陸、黒の大陸とか呼ばれてるトコだな。この世界で一番でけー大陸」
俺がソファで雑誌を読んでるとゲーム中の藤原が思い出したように聞いてくるので心当たりを返すもツッコむように否定され、柴田が説明する。
「へー…この黒く塗り潰されてる大陸か。そんな名前なんだな」
地図を取り出して確認すると、確かに黒塗りされている大陸が一番デカかった。
「新大陸と呼んでるとこもあるぜ?なんか名称が色々あんだと」
「んで?それがどうかしたのか?」
「なんでも20数年振りにソコに調査隊を派遣する予定らしい」
「へー」
藤原の豆知識に俺が意図を尋ねると柴田がギルドで聞いたんであろう噂を話す。
「人類未踏の地とか言われてる大陸に調査とか行ってみたくね?」
「『人類未踏の地』?定期的に調査隊を派遣してんだろ?」
「それがまあ詳しくは良く分からんけど、その大陸は魔獣が跳梁跋扈して蔓延っているらしくほとんどの調査隊は直ぐに逃げ帰るか壊滅するかなんだとよ」
「危ねー大陸もあったもんだな。だから人が住めない環境ってワケね」
藤原がロマン的な事を言うので俺が疑問を聞くとギルドで聞いたんであろう情報を話すので俺は納得する。
「一応調査隊の募集とかもしてるらしいぜ。まあ基本的に段位持ちの冒険者やパーティが最低限のラインって言ってたけど」
「ほー…お前ら行ってみたら?」
「お前は?」
「俺はパス。そんな危ねートコ行きたくねーし、そもそも条件を聞く限り俺じゃ調査隊には入れねーだろ」
柴田の話を聞いて俺が提案すると藤原が聞き返してくるので却下して理由を話す。
「こいつらが似合ってるって言うって事は可愛いって事よ。大丈夫大丈夫」
ちょうど他家との合戦が重なってしまい、ゲームをしてて女子の方を見ていない俺に何故か高木が確認を取ってくるので俺はモニターから目を離さずに褒める。
「…え、えへへ…良かった…」
野郎三人から褒められて嬉しかったのか高木は顔に両手を当てて笑う。
「おめーちゃんと見てから言えよ」
「モニター越しにチラッと見えるし」
「そりゃそうだけど…」
「よっしゃ、相良家滅亡」
柴田の呆れながらの言葉に俺が適当に返すと微妙そうな顔をするが俺は無視して合戦の結果を教えた。
「マジか!もう九州の1/3取ってんじゃん!やっべー、早く伊達を追い返さねーと」
「俺んとこは六角をどうにかしてーんだけど…朝倉や織田と同盟組まねー事にはな」
藤原が焦ったようにゲームに戻ると柴田は現状を嘆くような感じで言いながら作戦を立てる。
「やっぱり柴の中央が一番難易度高くね?」
「そりゃ周りが敵に囲まれてっからな。でも多分一番やる事が多くて楽しいと思うぜ」
「海、金くれ。工作でどんどん金が溶けてく」
「はいよ。藤、いけるか?」
「出せて1500だな」
「やったぜ!ありがとよ」
俺の問いに藤原がやりごたえ的な感じで返すと柴田がゲーム内の金を要求してくるので…
交渉のコマンドで俺が2000両、藤原が1500両の金を柴田に融通した。
…それから一週間後。
「そーいや海、魔大陸って知ってっか?」
「魔大陸?FFか?」
「ゲームじゃねーよ。いや、ゲームみてーもんか」
「未大陸とか闇の大陸、黒の大陸とか呼ばれてるトコだな。この世界で一番でけー大陸」
俺がソファで雑誌を読んでるとゲーム中の藤原が思い出したように聞いてくるので心当たりを返すもツッコむように否定され、柴田が説明する。
「へー…この黒く塗り潰されてる大陸か。そんな名前なんだな」
地図を取り出して確認すると、確かに黒塗りされている大陸が一番デカかった。
「新大陸と呼んでるとこもあるぜ?なんか名称が色々あんだと」
「んで?それがどうかしたのか?」
「なんでも20数年振りにソコに調査隊を派遣する予定らしい」
「へー」
藤原の豆知識に俺が意図を尋ねると柴田がギルドで聞いたんであろう噂を話す。
「人類未踏の地とか言われてる大陸に調査とか行ってみたくね?」
「『人類未踏の地』?定期的に調査隊を派遣してんだろ?」
「それがまあ詳しくは良く分からんけど、その大陸は魔獣が跳梁跋扈して蔓延っているらしくほとんどの調査隊は直ぐに逃げ帰るか壊滅するかなんだとよ」
「危ねー大陸もあったもんだな。だから人が住めない環境ってワケね」
藤原がロマン的な事を言うので俺が疑問を聞くとギルドで聞いたんであろう情報を話すので俺は納得する。
「一応調査隊の募集とかもしてるらしいぜ。まあ基本的に段位持ちの冒険者やパーティが最低限のラインって言ってたけど」
「ほー…お前ら行ってみたら?」
「お前は?」
「俺はパス。そんな危ねートコ行きたくねーし、そもそも条件を聞く限り俺じゃ調査隊には入れねーだろ」
柴田の話を聞いて俺が提案すると藤原が聞き返してくるので却下して理由を話す。
0
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。



うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる