クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌朝。


「…あさ…」

「…ん?うおっ!?」


まだ日も出てない薄暗い時間に高木が俺の上に跨って起こしてくる…という奇行をしてきたので、俺はびっくりして一気に目が覚めた。


「え?…え?」


俺が状況を把握できずに困惑していると高木はゆっくりした動作で部屋から出て行く。


「…え?」


時計を見るとまだ朝の6時前で、意味不明にいつもより一時間ほども早く起こされてしまった。


「はよ~」

「お、早いな」

「なんか高木が枕元に座ってた」

「なんじゃそりゃ」


俺がソファに寝っ転がってゲームしてると珍しく藤原が早く起きてくるので理由を聞くとどうやら藤原も高木に起こされたようだ。


「はよー」

「お、柴も起きてきた」

「今日は早いな」

「なんか高木が…」


俺と藤原が二人でゲームしてると柴田も起きてきて高木に起こされたような事を言う。


「やっぱお前もか」

「え?なに、藤と海も高木に起こされたの?」

「おう」

「女子が起きてこないって事は今から起こしに行くのかね」

「つーかなんでわざわざ起こしに来たんだ?」

「さあ?」

「ソコは本人に聞いてみねー事にはな」


柴田が疑問を聞いてくるも俺らには高木の考えが分からないのでとりあえず本人が来るまでゲームでもして暇を潰す事に。


「…おはよー…あれ?今日は柴田君と藤原君も起きてるんだ?」


俺らが30分ほどゲームしてると斉藤が先に起きて来て柴田と藤原を見て意外そうに言う。


「なんか知らんが高木に起こされた」

「俺も」

「高木さんに?何かあったの?」

「知らん」


藤原と柴田の返答に斉藤が不思議そうな顔で聞いてくるも俺らに高木の意図が分かるはずもなく…


俺が適当に返すと斉藤は部屋から出て行った。


「斉藤の反応を見る限り女子は起こされてねーみてーだな」

「あー…」

「確かに」

「ってか、じゃあなんで俺らだけ起こされた?」

「「…さあ?」」


なぜか女子は高木に起こされずに普通に起きて来てる事に俺らは疑問を感じるも本人に聞かない事にはどうしようも無いので、考える事をやめてゲームに意識を向ける。


「…お、おはよ…」

「ん?どーした?」

「なんかあったのか?」

「…え…?あ…ぅ…」


高木がドアを少し開けて小声で挨拶してくるので藤原と俺が用件を聞くも何故か高木は困惑したようにドアを閉めた。


「…なんだったんだ?」

「いや、俺に聞かれても」


高木の謎行動に俺らも対応に困りながらゲームを続ける。


「朝ご飯出来たよー」

「オッケ」

「今行く」


少しして住吉が呼びに来たので俺らは朝食を食べるためにゲームを一旦中断して部屋から出た。
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