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「んで?俺に何の用だ?」
「抜け殻の取り方を教えろ。お前らはどんな方法を使った」
「はあ?そんなん普通に倒したら出るだろ」
…わざわざ王子に喧嘩を売ってまでの用だからよほどの事だろうと思ったのに…
普通にしょぼい用件に俺は肩透かしを食らった気分になりながら答える。
「嘘つけ!死霊王とやらを何回倒しても骨すら落ちねぇぞ!」
「そりゃただ単にお前の実力が足りてねーだけだろ。そんなんで俺らに喧嘩売るとか…お前には恥っていう概念がねぇのか?」
「…!海原、お前そんなに殺されてぇか…!!」
「弱い犬ほどよく吠えるってのは上手くいったもんだよな。たとえ今俺を殺したところで殺人犯で犯罪者だぜ?一体何がしてーんだよ、お前は?」
王子やその部下が周りにいるから俺に手を出せない事は確定してるので、俺は灰村を煽る事でイライラを発散した。
「…抜け殻や装備一式を集めたら今のお前の態度を後悔するほどボコボコにしてやるからな!覚悟しとけ!そして首を洗って待ってろ!」
灰村は負け犬の遠吠えのような事を言って去って行くも、俺の出した条件は律儀に守るつもりらしい。
「ウミハラ殿、アレは一体なんだったんだ?」
「さあ?不良の考える事は俺には分かんねー」
王子の不思議そうな問いに俺も灰村の目的が分からなかったので適当に返した。
「…しかし奴が死霊王を狩る目的はウミハラ殿達にあったのか」
「相手すんのが面倒だから『喧嘩したけりゃ俺らと同じステージまで登ってこい』って言っただけよ」
「ははっ、段位持ちの英雄候補でさえ弱者扱いとは…英雄シバタ殿とフジワラ殿の強さが窺える言葉だ」
驚く王子に俺が理由を話すと笑いながら誤解したような事を言うが、別に問題ないので俺は特に訂正はせず流す事に。
ーーーーーー
「今日は本当に助かった。ありがとうウミハラ殿」
「まあ金が貰えるからな…っと、そうだ。灰村の野郎が迷惑かけたお詫びに…コレ」
夕飯前まで研究を手伝うと王子が報酬を渡しながらお礼を言うので…
俺はワイロとして兵にクーラーボックスを持って来させ、中に入ってるワインをプレゼントする事にした。
「ソレは…!」
「『ド・ロゼリーシェ』白の20年物と赤の40年物」
「…いいのか?」
「良いよ。どうせ残り物の最後の二つだし」
俺がワインの瓶を取り出すと王子は驚いた様子を見せ、ソレを渡すと嬉しそうに確認してくるので軽く了承する。
「残り物…!?ただでさえ争奪戦が激しくて手に入り難い、あの『ド・ロゼリーシェ』が!?」
「ラフィ・マクシールとかソレの80年物とかは別んトコの王子に買い占められてね」
「…そんな手が…!!なんという事だ。そうか、そのような手もあったのか…!!」
王子の驚きながらの疑問に俺が答えると何故か目から鱗みたいな反応をした後に王子はめっちゃ悔しがりながら呟く。
「いやー、ほら。国交の問題があるから本当はそんな気軽には売ったらダメなんだろうけど…まあ市販とか流通してるヤツもちゃんと買ってくれるんなら別にいいかなって」
「……私にも、是非売ってくれないだろうか?これほどの高級アイシェなら使い道は数え切れないほどにある。何本持っていても足りないぐらいだ」
「今はソレで在庫切れだから無理」
「では補充出来た場合、是非ともよろしく頼む!」
俺が自分の行為を正当化するために言い訳をすると王子が交渉してきたが、手持ちが無い事を理由に断るも…粘るようにグイグイ食らいついてこられた。
「抜け殻の取り方を教えろ。お前らはどんな方法を使った」
「はあ?そんなん普通に倒したら出るだろ」
…わざわざ王子に喧嘩を売ってまでの用だからよほどの事だろうと思ったのに…
普通にしょぼい用件に俺は肩透かしを食らった気分になりながら答える。
「嘘つけ!死霊王とやらを何回倒しても骨すら落ちねぇぞ!」
「そりゃただ単にお前の実力が足りてねーだけだろ。そんなんで俺らに喧嘩売るとか…お前には恥っていう概念がねぇのか?」
「…!海原、お前そんなに殺されてぇか…!!」
「弱い犬ほどよく吠えるってのは上手くいったもんだよな。たとえ今俺を殺したところで殺人犯で犯罪者だぜ?一体何がしてーんだよ、お前は?」
王子やその部下が周りにいるから俺に手を出せない事は確定してるので、俺は灰村を煽る事でイライラを発散した。
「…抜け殻や装備一式を集めたら今のお前の態度を後悔するほどボコボコにしてやるからな!覚悟しとけ!そして首を洗って待ってろ!」
灰村は負け犬の遠吠えのような事を言って去って行くも、俺の出した条件は律儀に守るつもりらしい。
「ウミハラ殿、アレは一体なんだったんだ?」
「さあ?不良の考える事は俺には分かんねー」
王子の不思議そうな問いに俺も灰村の目的が分からなかったので適当に返した。
「…しかし奴が死霊王を狩る目的はウミハラ殿達にあったのか」
「相手すんのが面倒だから『喧嘩したけりゃ俺らと同じステージまで登ってこい』って言っただけよ」
「ははっ、段位持ちの英雄候補でさえ弱者扱いとは…英雄シバタ殿とフジワラ殿の強さが窺える言葉だ」
驚く王子に俺が理由を話すと笑いながら誤解したような事を言うが、別に問題ないので俺は特に訂正はせず流す事に。
ーーーーーー
「今日は本当に助かった。ありがとうウミハラ殿」
「まあ金が貰えるからな…っと、そうだ。灰村の野郎が迷惑かけたお詫びに…コレ」
夕飯前まで研究を手伝うと王子が報酬を渡しながらお礼を言うので…
俺はワイロとして兵にクーラーボックスを持って来させ、中に入ってるワインをプレゼントする事にした。
「ソレは…!」
「『ド・ロゼリーシェ』白の20年物と赤の40年物」
「…いいのか?」
「良いよ。どうせ残り物の最後の二つだし」
俺がワインの瓶を取り出すと王子は驚いた様子を見せ、ソレを渡すと嬉しそうに確認してくるので軽く了承する。
「残り物…!?ただでさえ争奪戦が激しくて手に入り難い、あの『ド・ロゼリーシェ』が!?」
「ラフィ・マクシールとかソレの80年物とかは別んトコの王子に買い占められてね」
「…そんな手が…!!なんという事だ。そうか、そのような手もあったのか…!!」
王子の驚きながらの疑問に俺が答えると何故か目から鱗みたいな反応をした後に王子はめっちゃ悔しがりながら呟く。
「いやー、ほら。国交の問題があるから本当はそんな気軽には売ったらダメなんだろうけど…まあ市販とか流通してるヤツもちゃんと買ってくれるんなら別にいいかなって」
「……私にも、是非売ってくれないだろうか?これほどの高級アイシェなら使い道は数え切れないほどにある。何本持っていても足りないぐらいだ」
「今はソレで在庫切れだから無理」
「では補充出来た場合、是非ともよろしく頼む!」
俺が自分の行為を正当化するために言い訳をすると王子が交渉してきたが、手持ちが無い事を理由に断るも…粘るようにグイグイ食らいついてこられた。
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