クラスまるごと異世界転移

八神

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「じゃあ俺の勝ちって事だな!」

「そーそー。良かったな」

「ははっ、英雄って言ってもこんなもんか。次は藤原!お前だ!いざ尋常に俺と勝負しろ!」

「ああ?俺はついでかよ。まあ断るけど」


駒込の確認に柴田が馬鹿にしたように認めて適当に祝福の言葉をかけると、今度は藤原に標的を移して…やっぱり断られる。


「…んだと!?英雄ってのはどいつもこいつも腰抜けなのか!?それでも英雄かよ!」


聞いてた話と違うぜ灰村よぉ!と、駒込は驚いた後に失望したように叫んでココには居ない奴に悪態を吐いた。


「え。お前灰村と会ったのか?」

「だいぶ前だけどな。今はトルツに居るらしいからこの国には居ないぞ」

「ほー。トルツか」

「お前らが出した条件をクリアしようとあっちこっちの国を移動してるとか言ってたが…」

「へー、頑張ってんだな。意外」


柴田の問いに駒込は普通に教えてくれたので俺が意外そうに呟くと駒込の更なる情報に藤原も意外そうに言う。


「お前らが喧嘩っ早いって言うから冒険者として名を上げるためにわざわざ喧嘩売ったのに…全然アイツの話と違うじゃないの」

「いやいや、あんな喧嘩が生活の一部になってるような不良の言うことを鵜呑みにするか?普通」


駒込が不満そうに言うと藤原が呆れたように否定した。


「それに…そもそもアイツこの前俺らに喧嘩売った時はタイマンじゃなくて3対1だぜ?タイマンだったら俺ら勝てねーし」

「お前もソレで良い、ってんなら勝負してやってもいいけどよ」

「…マジで?灰村のヤツお前らを三人纏めて相手しようとしてんの?」


柴田の説明に俺が条件を突きつけると駒込は驚きながら困惑したように確認してくる。


「中々に頭おかしいだろ?」

「…もしお前ら三人纏めて相手をして、俺が勝ったとしてもソレで名は上がるのか?タイマンじゃないと意味ないような気がするんだが」

「逆逆、逆だろ。一人で三人相手して勝った方がすげーんだから」

「もし俺らに勝てたらお前の冒険者としての等級が俺と藤より上がるぜ?」


俺が確認すると駒込は納得いかないように聞いてきて藤原の否定に柴田がニヤリと笑いながら付け足す。


「…お前ら今7段相当だったか?それより上って言うと…英雄の頂点か」

「まあ勝てればの話だけどな」


駒込の取らぬ狸の皮算用ばりの発言に俺は呆れながら返す。


「いいぜ!やろう!やっぱ英雄ってのは逆境を跳ね除けてこそだしな!3対1なんてむしろ望む所だぜ!」

「だとよ」

「じゃあやるか」

「おう」


駒込が条件を受け入れて挑戦を申し込むので俺らはいつものようにスキルの連携で相手をする事に。
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