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…そして翌日。
念のため斉藤達もこの家へと呼び、俺らがリッチを倒すまで家の中で待機しててもらう事に。
「…ん?誰か来たな」
野郎三人でいつものようにゲームをしていると…訪問者を報せる呼び鈴が鳴った。
「ウミハラ殿、どうやら準備が整ったようです」
「お、そう?じゃあ深山呼んでくるよ」
「お願い致します」
ドロウィンの第三王子は家の中に入って来て用件を告げると直ぐに家から出て行く。
「んじゃ、観光でもすっか」
「だな」
柴田と藤原はゲームをセーブして立ち上がると両手を上げて背伸びをしながら言う。
ーーーーーーー
「…なんか、凄い数の人が居たね」
「うん」
「これでも昨日よりは少ない方なんだけどね…」
またしても何千人の死傷者を深山のスキルで完治させた後、建物から出た斉藤が呟いて深山が微妙そうな顔で返す。
「あれでも…?」
「多分被害者っつーか、被災者?とりあえず死傷者の数は5桁で、一万人を超えてるんだと」
「「そんなに!?」」
『死霊王、と言えばそれなりに名が通っておるからのぉ…妾でさえ迂闊には手を出せないほどの力を持った魔獣であった。ま、昔の話じゃがな』
斉藤のヒいたような呟きに俺が王子から聞いた状況を伝えると住吉と二人して驚き、永江もリッチの事を話し始める。
「へー」
「今は勝てんのか?」
『ふはは!あまり妾を舐めてもらっては困るな。死霊王ごとき、倒すだけなら造作も無い事よ』
…しかし相応の傷は負うであろうが…と、永江は藤原の確認に強気で笑って返した後にボソッと呟く。
「そんなのと今戦ってるの?」
「おう」
「…そうは見えないけど…スキルって便利だね」
「だな」
…そこからは気持ちを切り替えて俺らはみんなで帝都を観光する事にした。
…翌日。
『…海殿、リッチの相手を譲ってくれないだろうか…?』
朝から野郎三人でゲームしてると永江が恐る恐るといった感じで提案してくる。
「あ?俺は別にいいぜ。もう結構弱ってるしな」
『本当か!?』
「藤、どうする?」
「オッケー」
俺が了承して藤原に確認を取ると、藤原も了承して永江の姿が消えた。
「あ。アイツ…!」
藤原が俺の兵とリッチ、リッチと永江の同時タイマンにすると…
あろう事か永江は弱ってるリッチに回復アイテムを使ったのか、急にリッチが元気になって全快する。
念のため斉藤達もこの家へと呼び、俺らがリッチを倒すまで家の中で待機しててもらう事に。
「…ん?誰か来たな」
野郎三人でいつものようにゲームをしていると…訪問者を報せる呼び鈴が鳴った。
「ウミハラ殿、どうやら準備が整ったようです」
「お、そう?じゃあ深山呼んでくるよ」
「お願い致します」
ドロウィンの第三王子は家の中に入って来て用件を告げると直ぐに家から出て行く。
「んじゃ、観光でもすっか」
「だな」
柴田と藤原はゲームをセーブして立ち上がると両手を上げて背伸びをしながら言う。
ーーーーーーー
「…なんか、凄い数の人が居たね」
「うん」
「これでも昨日よりは少ない方なんだけどね…」
またしても何千人の死傷者を深山のスキルで完治させた後、建物から出た斉藤が呟いて深山が微妙そうな顔で返す。
「あれでも…?」
「多分被害者っつーか、被災者?とりあえず死傷者の数は5桁で、一万人を超えてるんだと」
「「そんなに!?」」
『死霊王、と言えばそれなりに名が通っておるからのぉ…妾でさえ迂闊には手を出せないほどの力を持った魔獣であった。ま、昔の話じゃがな』
斉藤のヒいたような呟きに俺が王子から聞いた状況を伝えると住吉と二人して驚き、永江もリッチの事を話し始める。
「へー」
「今は勝てんのか?」
『ふはは!あまり妾を舐めてもらっては困るな。死霊王ごとき、倒すだけなら造作も無い事よ』
…しかし相応の傷は負うであろうが…と、永江は藤原の確認に強気で笑って返した後にボソッと呟く。
「そんなのと今戦ってるの?」
「おう」
「…そうは見えないけど…スキルって便利だね」
「だな」
…そこからは気持ちを切り替えて俺らはみんなで帝都を観光する事にした。
…翌日。
『…海殿、リッチの相手を譲ってくれないだろうか…?』
朝から野郎三人でゲームしてると永江が恐る恐るといった感じで提案してくる。
「あ?俺は別にいいぜ。もう結構弱ってるしな」
『本当か!?』
「藤、どうする?」
「オッケー」
俺が了承して藤原に確認を取ると、藤原も了承して永江の姿が消えた。
「あ。アイツ…!」
藤原が俺の兵とリッチ、リッチと永江の同時タイマンにすると…
あろう事か永江は弱ってるリッチに回復アイテムを使ったのか、急にリッチが元気になって全快する。
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