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「なんか帝都の街中に魔獣が現れたんだって!リッチとかいうやつ!」
「リッチ?なんでまた街中に?」
「…分かんない。聞いた話では抜け殻から復活したとか言ってたけど…」
「…抜け殻から復活ぅ?そんなパターンもあるのか?」
「だから詳しい事は分かんないんだって。とりあえず色んな国に冒険者とか軍の応援要請を出してるらしいから、結構ヤバイみたい」
佐藤も報告とかの又聞きだからか、イマイチ信憑性に欠ける情報を話してくる。
「帝国がどうかしたのか?」
「なんか街中にリッチが現れて大変なんだと」
「リッチ…『死霊王』か!あの!」
王子が若干険しい表情になって聞いてくるので俺は聞いた話を適当に伝えた。
「つってもリッチだろ?柴とか藤が世界中で乱獲されてるとか言うぐらいだからそんな慌てるような話じゃねーんじゃねーの?」
「…私はダンジョンとか行った事無いし、行こうとも思った事無いから魔獣の事はよく分からないけど…報告ではかなりの数の冒険者がやられたっぽいよ?」
「…確かに死霊王は世界中で討伐されたが、ソレは段位持ちや段位クラスのパーティによるものだ」
級位の冒険者では相手にすらなるまい。と、王子は楽観的な俺に注意を促すように現実を教えてくれる。
「へー。でも帝国だよ?帝都なら段位持ちなんていっぱい居そうなもんだけど」
「死霊王が相手ともなれば段位持ちですら万全の態勢を整えねば遅れを取る。ましてや急に現れた状況ともなると高段者ですら勝ち目があるかどうか…」
「…なんかマジでやべーっぽいな。とりあえず急いで帰るわ」
「分かった!よろしくね」
王子の話を聞いてようやく帝国の現状の一端を軽く理解出来たので俺は気持ち急いで帰る事に。
「いやー、なんか帝国がやべー状況になってるみてーだな」
「みてーだな。なんか俺らんトコに電話来た時点でヤバかったらしーぜ?」
モニクァの家からスキルの連携で帰宅した後に俺が言うと藤原は雑誌を見ながら同意するかのように返す。
「とりあえずどうする?深山には後から頼むか?」
「安全が確保出来てから良いんじゃね?移動して即、死なれたら終わりだしな」
「んじゃ、柴。先頼む」
「電話すっからおめーらも直ぐ来いよ?」
「はいはい」
俺らは簡単な作戦会議をした後にスキルの連携で柴田を帝国の家へと移動させ、20体の兵を召喚して護衛につけて送り出した。
…その後、藤原のスマホにワン切りが入ったので俺らもスキルの連携で移動すると…
なんかめっちゃ兵に囲まれているリッチを発見したのですぐさまスキルの連携で隔離する。
「はいはい、もう大丈夫よー!」
「魔獣は俺らが引き受けっからお前らは急いで怪我人を運べ!」
柴田が手を叩きながら兵士達を安心させるように言うと藤原が指示を出した。
「…失礼ですが、あなた方は?」
「冒険者だよ。ほら」
「俺も」
近くに居た兵の問いに藤原がライセンスを取り出して見せると柴田も同じようにライセンスを取り出す。
「リッチ?なんでまた街中に?」
「…分かんない。聞いた話では抜け殻から復活したとか言ってたけど…」
「…抜け殻から復活ぅ?そんなパターンもあるのか?」
「だから詳しい事は分かんないんだって。とりあえず色んな国に冒険者とか軍の応援要請を出してるらしいから、結構ヤバイみたい」
佐藤も報告とかの又聞きだからか、イマイチ信憑性に欠ける情報を話してくる。
「帝国がどうかしたのか?」
「なんか街中にリッチが現れて大変なんだと」
「リッチ…『死霊王』か!あの!」
王子が若干険しい表情になって聞いてくるので俺は聞いた話を適当に伝えた。
「つってもリッチだろ?柴とか藤が世界中で乱獲されてるとか言うぐらいだからそんな慌てるような話じゃねーんじゃねーの?」
「…私はダンジョンとか行った事無いし、行こうとも思った事無いから魔獣の事はよく分からないけど…報告ではかなりの数の冒険者がやられたっぽいよ?」
「…確かに死霊王は世界中で討伐されたが、ソレは段位持ちや段位クラスのパーティによるものだ」
級位の冒険者では相手にすらなるまい。と、王子は楽観的な俺に注意を促すように現実を教えてくれる。
「へー。でも帝国だよ?帝都なら段位持ちなんていっぱい居そうなもんだけど」
「死霊王が相手ともなれば段位持ちですら万全の態勢を整えねば遅れを取る。ましてや急に現れた状況ともなると高段者ですら勝ち目があるかどうか…」
「…なんかマジでやべーっぽいな。とりあえず急いで帰るわ」
「分かった!よろしくね」
王子の話を聞いてようやく帝国の現状の一端を軽く理解出来たので俺は気持ち急いで帰る事に。
「いやー、なんか帝国がやべー状況になってるみてーだな」
「みてーだな。なんか俺らんトコに電話来た時点でヤバかったらしーぜ?」
モニクァの家からスキルの連携で帰宅した後に俺が言うと藤原は雑誌を見ながら同意するかのように返す。
「とりあえずどうする?深山には後から頼むか?」
「安全が確保出来てから良いんじゃね?移動して即、死なれたら終わりだしな」
「んじゃ、柴。先頼む」
「電話すっからおめーらも直ぐ来いよ?」
「はいはい」
俺らは簡単な作戦会議をした後にスキルの連携で柴田を帝国の家へと移動させ、20体の兵を召喚して護衛につけて送り出した。
…その後、藤原のスマホにワン切りが入ったので俺らもスキルの連携で移動すると…
なんかめっちゃ兵に囲まれているリッチを発見したのですぐさまスキルの連携で隔離する。
「はいはい、もう大丈夫よー!」
「魔獣は俺らが引き受けっからお前らは急いで怪我人を運べ!」
柴田が手を叩きながら兵士達を安心させるように言うと藤原が指示を出した。
「…失礼ですが、あなた方は?」
「冒険者だよ。ほら」
「俺も」
近くに居た兵の問いに藤原がライセンスを取り出して見せると柴田も同じようにライセンスを取り出す。
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