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「『聖域の旗』…もしかして、世界に4本しか無いとかいわれている、あの?」
「そうそれ」
「…じゃあ多分、持ってるのはあの第二王子かもしれない…確か、この前そんな話を聞いた覚えがある」
「マジで?あの王子が買ったの?」
「…多分」
俺の話を聞いた王子が心当たりを話してくれるので確認すると自信無さげに呟く。
「…マジか…王子じゃ金に困って手放すとかなさそうだし…高段者が売る事に期待だな」
「…ウミハラ殿が欲しいって言ったら売ると思う。多分本人は興味本位でしかないだろうから、必要としてる人には渡すかも」
「うーん…まあ後で交渉してみるかぁ」
「モニクァに行くんだったら、その第二王子に渡して欲しい物がある」
「渡して欲しい物?」
「そう。…ちょっと待ってて」
王子の言葉に俺が微妙な表情になって返すと別件が出来たのか断りを入れて家から出て行く。
「…外に待機させていた護衛に、資料を持って来るよう指示した」
直ぐに部屋に戻ってきた王子は理由を話してソファに座る。
「資料ねぇ…」
「あっちに依頼された金属の事が書かれてる」
「あー…そういやモーターとかバッテリーとかに使う金属か」
「そう。あっちの条件に合わせて、こっちも色々と試行錯誤中」
「磁力だなんだ、と大変そうだな…ま、頑張って」
王子の話に俺は、面倒くさそう…と思いながら適当に労いの言葉をかけた。
「…で。そういや何の用?」
「…あ。実は…この前のノンアルコールのアイシェが欲しいんだけど…調べたらドロウィンから流れていて、希少品なだけにこの国に来るまでかなり時間がかかりそう」
あっちの王族と仲が良いウミハラ殿にツテは無いものか?と、王子は俺にワインの輸入を依頼してくる。
「オッケー。でもほら、一応国交の問題があるからさ…俺らの国の王族以外には内緒にしててくれる?」
「誰にも言わない。約束する」
「んじゃ…ソレが値段表ね。本来なら業者に卸す時の価格だから普通に手に入れる時よりも格段に安いよ…良かったね」
俺はとりあえず釘を刺して形式上の注意をしてから兵に紙を渡させ、別の兵にクーラーボックスを持って来るよう指示した。
「…!こんな、値段で…!?ウミハラ殿、一体どのようなツテが…!?」
「まー、俺が作ってるからな。正確には俺の兵が、だけど」
「!!??」
値段表を見ながら驚く王子に俺が生産者である事を教えると声にならないほど驚愕したような顔になる。
「とりあえず今用意出来るのはコレくらいか…どれくらい買う?」
「…『ド・ロゼリシェール』の白の20年物を5本に、赤の40年物を5本…白と赤の60年物を1本ずつ」
「おおー、結構いくねー。さすが王子」
俺がクーラーボックスを三つ開けて中身を見せながら尋ねると王子はまさかの大人買いで大量に購入した。
「…普通の『ド・ロゼリーシェ』の方も良い?」
「金があるんなら」
「じゃあ…白の20年物と赤の40年、60年、80年物を2本ずつ、お願い」
「わお…高級ワインを20本まとめ買いか。じゃあ合計から10%割引してあげよう」
「本当に!?助かる!!ありがとう、ウミハラ殿!」
「いやいや、こちらこそお買い上げありがとうございます」
予想外の大量購入に俺はついまとめ買いでの割引をしてあげ、王子の部下達が金を持って来るのを待ってからワインと代金を交換する。
「そうそれ」
「…じゃあ多分、持ってるのはあの第二王子かもしれない…確か、この前そんな話を聞いた覚えがある」
「マジで?あの王子が買ったの?」
「…多分」
俺の話を聞いた王子が心当たりを話してくれるので確認すると自信無さげに呟く。
「…マジか…王子じゃ金に困って手放すとかなさそうだし…高段者が売る事に期待だな」
「…ウミハラ殿が欲しいって言ったら売ると思う。多分本人は興味本位でしかないだろうから、必要としてる人には渡すかも」
「うーん…まあ後で交渉してみるかぁ」
「モニクァに行くんだったら、その第二王子に渡して欲しい物がある」
「渡して欲しい物?」
「そう。…ちょっと待ってて」
王子の言葉に俺が微妙な表情になって返すと別件が出来たのか断りを入れて家から出て行く。
「…外に待機させていた護衛に、資料を持って来るよう指示した」
直ぐに部屋に戻ってきた王子は理由を話してソファに座る。
「資料ねぇ…」
「あっちに依頼された金属の事が書かれてる」
「あー…そういやモーターとかバッテリーとかに使う金属か」
「そう。あっちの条件に合わせて、こっちも色々と試行錯誤中」
「磁力だなんだ、と大変そうだな…ま、頑張って」
王子の話に俺は、面倒くさそう…と思いながら適当に労いの言葉をかけた。
「…で。そういや何の用?」
「…あ。実は…この前のノンアルコールのアイシェが欲しいんだけど…調べたらドロウィンから流れていて、希少品なだけにこの国に来るまでかなり時間がかかりそう」
あっちの王族と仲が良いウミハラ殿にツテは無いものか?と、王子は俺にワインの輸入を依頼してくる。
「オッケー。でもほら、一応国交の問題があるからさ…俺らの国の王族以外には内緒にしててくれる?」
「誰にも言わない。約束する」
「んじゃ…ソレが値段表ね。本来なら業者に卸す時の価格だから普通に手に入れる時よりも格段に安いよ…良かったね」
俺はとりあえず釘を刺して形式上の注意をしてから兵に紙を渡させ、別の兵にクーラーボックスを持って来るよう指示した。
「…!こんな、値段で…!?ウミハラ殿、一体どのようなツテが…!?」
「まー、俺が作ってるからな。正確には俺の兵が、だけど」
「!!??」
値段表を見ながら驚く王子に俺が生産者である事を教えると声にならないほど驚愕したような顔になる。
「とりあえず今用意出来るのはコレくらいか…どれくらい買う?」
「…『ド・ロゼリシェール』の白の20年物を5本に、赤の40年物を5本…白と赤の60年物を1本ずつ」
「おおー、結構いくねー。さすが王子」
俺がクーラーボックスを三つ開けて中身を見せながら尋ねると王子はまさかの大人買いで大量に購入した。
「…普通の『ド・ロゼリーシェ』の方も良い?」
「金があるんなら」
「じゃあ…白の20年物と赤の40年、60年、80年物を2本ずつ、お願い」
「わお…高級ワインを20本まとめ買いか。じゃあ合計から10%割引してあげよう」
「本当に!?助かる!!ありがとう、ウミハラ殿!」
「いやいや、こちらこそお買い上げありがとうございます」
予想外の大量購入に俺はついまとめ買いでの割引をしてあげ、王子の部下達が金を持って来るのを待ってからワインと代金を交換する。
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