278 / 556
278
しおりを挟む
「100万だとよ。どうする?海」
「本当はもっと出せんじゃね?」
「い、いえ…これ以上は…我々と、致しましても…その…ですね…」
柴田が確認してくるので俺がカマをかけるとギルドの職員は露骨に目を泳がせてしどろもどろになった。
「ま、良いんじゃねーの?足りない分は配慮とか便宜やらを図ってくれそうだし。なあ?」
「は、はい!我々と致しましても、最大限に協力を惜しむ事なく全力でサポートさせていただければと!」
「…おめーなんか変な話術を手に入れたな…んじゃ、オッケーで」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
俺の圧力をかけるかのような確認にギルドの職員は良く分からない感じで同意し…
藤原が呆れたように返して了承するとギルドの職員は声を張ってお礼を言いながら頭を二度下げ、他の職員達もワー!ワー!と歓喜の声を上げる。
「ほ、本当に凄いなぁ…いつもこうなの?」
「いや、いつもはもっと普通よ。たまにこういう事があるってだけで」
「…英雄とはここまでのものなのか…」
「…格が全然違う…」
飯島の驚きっぱなしの質問に柴田が説明するように答えると射手も魔法使いも、もはや呆れたような感じになった。
「んじゃコレ、委員長の分な」
「え…?」
藤原がテーブルの上の金を四等分して飯島の方に寄せると不思議そうな顔をする。
「情報料って事で。これからもよろしくな」
「う、うん!ありがとう!」
「じゃあ帰るか。委員長、またな」
「うん、また」
柴田のカッコつけた言葉に飯島が嬉しそうに返事をするので俺は別れの挨拶をして藤原と柴田と共に帰宅した。
「おっとそうだ。海、王都で鑑定してこうぜ」
「あー…そういや杖とかあったな。行こうぜ、海」
「はいはい」
スキルの連携でいつもの家に戻って直ぐに藤原が思い出したかのような事を言って柴田もソレに賛同するので俺もしょうがなく行く事に。
「いらっしゃい。…おお、コレはコレは…珍しい。英雄達のお出ましだ」
「コレ、鑑定してもらいたいんだけど」
「…どれ」
鑑定屋に入ると店主のおっさんが俺らを見て笑いながら弄ってくるが俺はスルーして戦利品である装備品を渡す。
「…ほうほう…これまた珍しい装備を持って来たものだ…この国で手に入る物では無いハズだが…まあいい。一つにつき金貨500枚になるが、よろしいか?」
店主のおっさんは装備品を見ると驚いたように呟いて金額を提示する。
「…はいよ」
「…うむ、代金の金貨2000枚、確かに頂戴した。では早速…」
俺らが割り勘で金を払うと店主のおっさんは確認した後に装備品を持って奥へと引っ込む。
「鑑定完了だ」
そして少しして戻って来ると『神象の錫杖』『神象の小槌』『神象の法衣』『神象の数珠』の装備品一式をカウンターの上に置いた。
「おー、中々に性能の良い装備だな。リッチのヤツと違ってバランスが良いわ」
「でも残念ながら俺らには必要無いんだよなー…お。見ろよ…小槌のスキル」
「…『レアドロップ率100%』て…ヤバくね?レアドロ確定って事だろ?」
「この錫杖は『ドロップ率100%』だと。この二つを装備したら全てのドロップアイテムが確定って事か?…エグくね?」
「「エグいな」」
俺らは鑑定されたアイテムの性能を見て盛り上がるも、結局自分達には必要の無い事が判明してテンションが下がり…萎えた気分のまま帰宅した。
「本当はもっと出せんじゃね?」
「い、いえ…これ以上は…我々と、致しましても…その…ですね…」
柴田が確認してくるので俺がカマをかけるとギルドの職員は露骨に目を泳がせてしどろもどろになった。
「ま、良いんじゃねーの?足りない分は配慮とか便宜やらを図ってくれそうだし。なあ?」
「は、はい!我々と致しましても、最大限に協力を惜しむ事なく全力でサポートさせていただければと!」
「…おめーなんか変な話術を手に入れたな…んじゃ、オッケーで」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
俺の圧力をかけるかのような確認にギルドの職員は良く分からない感じで同意し…
藤原が呆れたように返して了承するとギルドの職員は声を張ってお礼を言いながら頭を二度下げ、他の職員達もワー!ワー!と歓喜の声を上げる。
「ほ、本当に凄いなぁ…いつもこうなの?」
「いや、いつもはもっと普通よ。たまにこういう事があるってだけで」
「…英雄とはここまでのものなのか…」
「…格が全然違う…」
飯島の驚きっぱなしの質問に柴田が説明するように答えると射手も魔法使いも、もはや呆れたような感じになった。
「んじゃコレ、委員長の分な」
「え…?」
藤原がテーブルの上の金を四等分して飯島の方に寄せると不思議そうな顔をする。
「情報料って事で。これからもよろしくな」
「う、うん!ありがとう!」
「じゃあ帰るか。委員長、またな」
「うん、また」
柴田のカッコつけた言葉に飯島が嬉しそうに返事をするので俺は別れの挨拶をして藤原と柴田と共に帰宅した。
「おっとそうだ。海、王都で鑑定してこうぜ」
「あー…そういや杖とかあったな。行こうぜ、海」
「はいはい」
スキルの連携でいつもの家に戻って直ぐに藤原が思い出したかのような事を言って柴田もソレに賛同するので俺もしょうがなく行く事に。
「いらっしゃい。…おお、コレはコレは…珍しい。英雄達のお出ましだ」
「コレ、鑑定してもらいたいんだけど」
「…どれ」
鑑定屋に入ると店主のおっさんが俺らを見て笑いながら弄ってくるが俺はスルーして戦利品である装備品を渡す。
「…ほうほう…これまた珍しい装備を持って来たものだ…この国で手に入る物では無いハズだが…まあいい。一つにつき金貨500枚になるが、よろしいか?」
店主のおっさんは装備品を見ると驚いたように呟いて金額を提示する。
「…はいよ」
「…うむ、代金の金貨2000枚、確かに頂戴した。では早速…」
俺らが割り勘で金を払うと店主のおっさんは確認した後に装備品を持って奥へと引っ込む。
「鑑定完了だ」
そして少しして戻って来ると『神象の錫杖』『神象の小槌』『神象の法衣』『神象の数珠』の装備品一式をカウンターの上に置いた。
「おー、中々に性能の良い装備だな。リッチのヤツと違ってバランスが良いわ」
「でも残念ながら俺らには必要無いんだよなー…お。見ろよ…小槌のスキル」
「…『レアドロップ率100%』て…ヤバくね?レアドロ確定って事だろ?」
「この錫杖は『ドロップ率100%』だと。この二つを装備したら全てのドロップアイテムが確定って事か?…エグくね?」
「「エグいな」」
俺らは鑑定されたアイテムの性能を見て盛り上がるも、結局自分達には必要の無い事が判明してテンションが下がり…萎えた気分のまま帰宅した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる