クラスまるごと異世界転移

八神

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「ど、どういうこと!?」

「ドロウィンに他国の王とかが来る時、たまにお抱えの料理長とかを連れて来る時があってな。ソレで」

「…そんな直ぐに教えてくれるものなの?」

「いやー凄腕の料理人って結構プライドの塊だから『手本が見たい』とか『まさか本気で作ってこの程度?』とか言えば、アホみたいに知識を話しながら技術や作り方を教えてくれんのよ」

「…す、凄い…僕だったらちょっと…」


飯島の疑問に答えるも俺の話した内容が流石にちょっとアレだったのか、若干ヒかれた。


「まあ当然人によってはこんなアホな手に引っかからない奴もいるわけだけど…」


そん時は料理長の出番だな。と、俺は勘違いされないように補足の説明をする。


「ふー!食ったー!すっげぇ美味かった…!こんなめちゃくちゃ美味い飯が毎日食えるなんて…流石は生きる伝説と呼ばれる英雄だ。羨ましい…!」

「「…ご馳走さま」」


満足したように腹を摩りながら言う剣士とは違い、魔法使いと射手は行儀良く手を合わせて食後の挨拶を言う。


「とても美味しかった」

「ああ。こんなに美味い飯は初めてだ」

「あー、そう。良かったね」

「海原くんありがとう」


俺に感想を伝えてきた二人にどうでも良さげに流して返すと飯島も何度目かのお礼を言ってくる。


「やっぱ食後はプリンだな」

「あー?ケーキだろ。飯の後に食べるこのレアチーズケーキの美味いこと…」

「…チーズ尽くしじゃねーか。おめーよく胃がもたれねぇな…すげーわ」


柴田のデザートを食べながらの呟きに藤原が反論すると…柴田は藤原が食べてるケーキを見ながら呆れたように返す。


「…美味しそう」

「あ?コレはやらねーぞ。そっちにまだあんだからソレ食えよ」

「やっぱプリンだって。食後は胃に優しいモンをだな…」

「ゼリーも美味しいよ」


魔法使いが羨ましそうに呟くと藤原は自分の皿に乗ってるのを遠ざけながら大皿の方を指差して言い、柴田がプリンの入ってる容器を差し出すと飯島もゼリーの入ってる容器を勧める。


「…甘い物がいっぱい…!夢みたい…!」

「女子ってホント甘い物が好きなんだな」

「深山達も食事は腹7分ぐらいでデザートが本番だと言わんばかりだしな。いつも」

「ま、男でも甘い物が嫌いな奴は少ないし」


食後のデザートに囲まれて幸せそうに呟く魔法使いを見ながら俺が呟くと柴田が賛同するように返し、藤原は男女に差が無いような事を言い出した。


「…はー、食った食った…んじゃ続きいくか」

「おう」

「うん」

「オッケー」


夕飯が終わり、片付けは兵にさせて…またしても俺ら野郎4人でのゲームが始まる。



…そして二時間後。



「くぁ~……今日は色々あって疲れたからもう眠くなってきたな」

「俺も」

「…実は僕も…」

「じゃあもう続きは明日にして寝ようぜ」

「「だな」」

「うん」


柴田があくびをしながら睡魔に襲われている事を報告すると藤原と飯島も賛同するので俺が提案すると三人とも同意した。
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