クラスまるごと異世界転移

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…それから数時間後。


「おっと、そろそろ飯の時間か」

「もうそんな時間かよ」

「やっぱりみんなでゲームしてると時間の流れが早く感じるね」

「楽しい時間はあっという間だからな～」


どうやら兵達が夕飯を作り終えたようなので俺が報告すると藤原がスマホを取り出して時間を確認して呟き、飯島の言葉に柴田が賛同した。


「とりあえずこのクエスト終わらせたら飯にするか」

「うん」

「おう」

「オッケ」


俺の提案に三人が了承するので急いでゲームを切りのいいところまで進める事に。




「…お、調理器具も新しくなったからか料理の品揃えも変わってんじゃん！」

「火力が上がったりオーブンレンジっぽいヤツとかも増えたからな」

「うひょー！ピザにプライドチキンって豪華だな！これぞジャンクフードの王道！」

「…ハンバーガーもある…！」


テーブルの上に並べられた料理を見て柴田が嬉しそうに言うので理由を話すと藤原はテンション高く叫び、飯島も嬉しそうな反応をする。


「…す、凄い…」

「とても…ダンジョン内だとは思えない、な…」

「…すごい」


俺らのその様子を見て飯島のパーティメンバー三人は驚愕したように呟く。


「…海原くん、良い？」

「問題ねーぜ」

「ありがと！ほら、みんなで一緒に食べよう？」

「「「えっ！？」」」


飯島が迷ったかのように確認してくるので了承すると三人を食事に誘い…


ソレが予想外だったのか三人はまたしても驚いて声を上げた。


「うまっ。やっぱピザは肉が乗ってないとな」

「だな。プライドチキンにハンバーガーもあるし…肉祭りよ」

「ってか良く考えたらチーズ多かったかもな。ハンバーガーもチーズたっぷりだし」

「良いじゃねーか！最高！」

「いただきます！」

「ぜひご馳走になります！」

「うん！」


俺らの感想を聞いて食欲を唆られたのか、飯島のパーティメンバーは直ぐに食事に参加してきた。


「う、美味い！！」

「なんて美味しさだ…！高級店にも引けを取らない…どころか、宮廷勤めでもおかしくない味だ！」

「おいしい！」

「まあ宮廷勤めっつーか城勤めだよな。ある意味」

「ある意味、な。海自体は別に料理人じゃねーけど」


料理を食べて感動したように驚く三人の中の射手の男の発言に藤原と柴田が微妙な反応をする。


「でも海原くんって色んな国の料理を作れるから凄いよね。どれもとても美味しいし」

「あー、そっか。委員長にはまだ言ってなかったっけ」

「？何を？」

「俺、色んな国の城とか宮廷勤めの偉い料理長とかからも料理を教えて貰ってんの」

「えっ！！？」


飯島の賞賛に俺はふと思い出し、料理の品質が高い理由を話すと驚愕された。