クラスまるごと異世界転移

八神

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「…そんな凄い物だと、いくらぐらいするの?」

「…気になる」


飯島の疑問に魔法使いも乗るように聞いてきた。


「コレは高かったぜー?なんせ世界に4本しか無いってんだからな」

「ちなみに俺も持ってる」

「なんでまた被ってんだよ」

「いや、やっぱこの前みたいに瘴気があるダンジョンとかに行くとしたら多い方が良いじゃん?」

「…確かに」


柴田のもったいぶるような言葉に藤原が同じ物を取り出して見せるので俺がツッコむも柴田の話した理由に納得させられてしまう。


「…それで?いくらだったの?」

「だいたい金貨100万枚ぐらい。俺と藤のはまとめ買いで98万ぐらいまでマケてもらったけど」

「「「「ひゃ…!100万!?」」」」

「そんなにすんのかよ…」


飯島の確認に柴田は思い出すように値段を言い、飯島達パーティメンバーが驚く中で俺は呆れたように言う。


「そりゃ世界に4本しか無いって言われたら買うだろ!普通。効果も凄いらしいし」

「そんなん一つあれば十分じゃね?二つもいるか?」

「…い、いるに決まってんだろ!もしかしたらまた別のパーティに入るかもしんねーだろ!」

「あー…まあ、そうか」


オタクの限定品感覚で買ったかのような柴田の言葉に俺が呆れながら聞くと藤原は何故か必死になって反論し、その内容に俺は納得する。


「それに…『聖域化って事は拠点化と一緒だから、ひとたび聖域化すれば魔獣に襲われる心配はございません』なんて言われたら買うだろ?」

「買うわ」

「「だろ!?」」


柴田が店員から言われたんであろうセールストークを言って確認してくるので俺が同意すると二人の声が被った。


「…ん?待てよ…おい、『拠点化』って事はもしかして…!」

「あ?拠点化がどーかしたのか?」

「…あっ!マジで?まさかだろ。いけんの!?マジ!?」


俺のふとした思いつきによる発言に藤原は不思議そうに聞いてくると、柴田が少し考えて俺の考えを察したかのように驚いて確認してくる。


「分からん。とりあえずやってみるわ」

「??何の話してんだ?お前ら」

「拠点化って事はつまり…」

「…出来た。マジ?いけんのかよ」


俺が試しに適当な家へと兵を召喚すると藤原が不思議そうに尋ね、柴田の説明の途中で俺は驚きながら結果を伝えた。


「…あー!マジか!拠点化って、そーいう事!?いや、マジか!マジで!?いや嘘だろ!!」

「藤、兵を入れ替えてみてくれ」

「これが出来たらすげぇ…出来るんかいっ!」


ようやく俺らの言ってる意味が理解出来たのか藤原は驚愕のあまり叫んでくるので、俺が頼むと怪しむような感じでスキルを使い…


軍服姿の兵がスーツ姿の兵に変わって実験に成功すると自分でツッコむ。
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