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「なってるな」
「馬車のスピードじゃなくね?コレ普通に車のスピード…」
「…え。『車』って…馬車じゃなくて本物のやつ?」
俺が肯定すると藤原も窓から外を見ながら呟くと飯島が今になってようやくさっきの事を理解したかのように確認し出した。
「エンジンとかの機構じゃ無いから本物とは言えねぇかな?」
「…もしかしてモーター駆動?ミニ四駆とかみたいに?」
「おっ!さっすが委員長。ソコに気づくとはお目が高い」
「俺らじゃ海に聞くまで分かんなかったしな」
飯島に否定の言葉を返すと予想を聞いてくるので藤原が弄るように褒めると柴田は普通に褒める。
…それから数時間後。
「だいぶ早く着いたんじゃね?」
「本来なら馬で飛ばしても一日以上はかかるハズなんだけど…」
目的地である廃寺院のような建物がある場所に着くと藤原が先に降りて聞くと飯島も降りてなんとも言えないような顔で呟く。
「まあ100以上で走ってっからな」
「いやー、機械の力って素晴らしい」
「…こんな乗り物が…!」
「流石『生きる伝説』と呼ばれてる英雄だ…!移動手段も並じゃない!」
俺も降りながらそう返すと柴田が背伸びをしながら褒め、飯島のパーティメンバーも驚きながら降りてきた。
「…ほー、こんなダンジョンもあるんだな」
「よっしゃあ!じゃあ行くぜ!」
「おう!」
「…ん」
俺が建物の入口で意外そうに呟くと…
飯島のパーティメンバーである剣士が気合を入れたように叫んで何故か仕切り出して勝手に中に入って行く。
「…俺は他の奴らとダンジョンに行った事無いから分かんねーけど…レイドっつーか協力とか合同でやる時ってこんな感じなのか?」
「まあ…無くはない」
「いや、ソレ、少数派だろ。普通はもっとこう…最低限の話し合いぐらいはするぞ」
「…ごめん」
事前の話し合いも何も無く勝手に進んで行った奴らを見て俺が呆れたように聞くと藤原は肯定するように言い、柴田が否定して飯島が謝る。
「にしても中は荒れてんなぁ」
「廃墟になったトコにボスが来てダンジョンになったのか、魔獣の襲撃でダンジョンになったから廃墟になったのか…どっちだろーな?」
「さあ?どっちでもよくね?」
「よくはねーだろ」
「あ」
俺らが中に入って適当に話しながら進むと飯島が魔獣と戦ってるパーティメンバーを発見した。
「アレほっといて先進もうぜ」
「いや…流石にそれは…」
「んじゃ海」
「はいよ」
「「なっ…!?」」
藤原の見捨てるような発言に飯島が難色を示すと合図をするのでいつものようにスキルの連携で魔獣を隔離する。
「馬車のスピードじゃなくね?コレ普通に車のスピード…」
「…え。『車』って…馬車じゃなくて本物のやつ?」
俺が肯定すると藤原も窓から外を見ながら呟くと飯島が今になってようやくさっきの事を理解したかのように確認し出した。
「エンジンとかの機構じゃ無いから本物とは言えねぇかな?」
「…もしかしてモーター駆動?ミニ四駆とかみたいに?」
「おっ!さっすが委員長。ソコに気づくとはお目が高い」
「俺らじゃ海に聞くまで分かんなかったしな」
飯島に否定の言葉を返すと予想を聞いてくるので藤原が弄るように褒めると柴田は普通に褒める。
…それから数時間後。
「だいぶ早く着いたんじゃね?」
「本来なら馬で飛ばしても一日以上はかかるハズなんだけど…」
目的地である廃寺院のような建物がある場所に着くと藤原が先に降りて聞くと飯島も降りてなんとも言えないような顔で呟く。
「まあ100以上で走ってっからな」
「いやー、機械の力って素晴らしい」
「…こんな乗り物が…!」
「流石『生きる伝説』と呼ばれてる英雄だ…!移動手段も並じゃない!」
俺も降りながらそう返すと柴田が背伸びをしながら褒め、飯島のパーティメンバーも驚きながら降りてきた。
「…ほー、こんなダンジョンもあるんだな」
「よっしゃあ!じゃあ行くぜ!」
「おう!」
「…ん」
俺が建物の入口で意外そうに呟くと…
飯島のパーティメンバーである剣士が気合を入れたように叫んで何故か仕切り出して勝手に中に入って行く。
「…俺は他の奴らとダンジョンに行った事無いから分かんねーけど…レイドっつーか協力とか合同でやる時ってこんな感じなのか?」
「まあ…無くはない」
「いや、ソレ、少数派だろ。普通はもっとこう…最低限の話し合いぐらいはするぞ」
「…ごめん」
事前の話し合いも何も無く勝手に進んで行った奴らを見て俺が呆れたように聞くと藤原は肯定するように言い、柴田が否定して飯島が謝る。
「にしても中は荒れてんなぁ」
「廃墟になったトコにボスが来てダンジョンになったのか、魔獣の襲撃でダンジョンになったから廃墟になったのか…どっちだろーな?」
「さあ?どっちでもよくね?」
「よくはねーだろ」
「あ」
俺らが中に入って適当に話しながら進むと飯島が魔獣と戦ってるパーティメンバーを発見した。
「アレほっといて先進もうぜ」
「いや…流石にそれは…」
「んじゃ海」
「はいよ」
「「なっ…!?」」
藤原の見捨てるような発言に飯島が難色を示すと合図をするのでいつものようにスキルの連携で魔獣を隔離する。
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